森のかけら | 大五木材


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地元の愛媛県久万高原町で産出された『モチノキ』。板に製材して半年ほど天然乾燥させていたものですが、中を開けてみると無数の小さな虫穴が~!調べてみると同時期に挽いたモチノキすべてが同じように穿孔されていました。ひと昔前なら青ざめて発狂したかもしれませんが(それは少し大袈裟ですが・・・)、半世紀を生き抜いたこの歳になると、こういう冷静に受け止める事が出来ます。まあこれが市場で仕入れた1枚数十万の板であれば発狂したかもしれませんが、原木ならばこれも宿命!

そもそもこれらの丸太は、愛媛県内で集めることの出来る広葉樹という大枠で集めているもので、とりあえず板に挽いて小さめのカウンターや幅剥ぎにして家具などに使うたもの。更にそれで余った端材などは【森のかけら】や『モザイクボード』などに使います。虫に喰われてなければそれはそれでありがたいものの、あればあれで使い道はそれなりにあります。その前提は、虫穴を『欠点』と捉えずに、『個性』だと認識できるかどうか。そしてそう思える仲間をどれぐらい集めることが出来るか。

いくら自分では理解できたとしても、それを認めて受けとめて買っていただける人がいなければただの「強がり」ですので、まずは同じ穴のムジナ、いや同類の友をいかに多く集められるか。変態的な木材嗜好を持つ者の元には、同様の変態的嗜好を持った人が寄って来るもの。お陰様で建築以外の用途でこういう『個性』を買っていただける人が、匂いを嗅ぎつけてやって来ていただくようになりました。すると、すぐに「何に使うのですか?」と訊ねる人がいらっしゃいますが、そんな事教えられるわけがない!

勘違いしている人が沢山いらっしゃいますが、「どういう用途で売るか」という事こそが、こういう個性を持った木にとっても最大の肝であるのに、それをただで教えてもらえると思い込んでいる無神経さには驚かされます。その用途を作るのにだって当然それなりのコストはかかっているわけで、まだまだ未発掘の用途は沢山あるはずなのだから、ぜひ自分で汗をかいて発掘すべき!そうしたら人に教えようなんて思わないはず。虫穴のあいた板の用途をただで教えてもらおうなんてあまりに虫のいい話




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