森のかけら | 大五木材


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昨日集成材の遺産について触れましたが、こちらもその関係の中で生まれて、陽の目を浴びる事がないままに眠りについたタモの突き板の腰壁。見てもお分かりの通り、ライトブラウンに着色したウレタン塗装品です。同じサイズの無塗装品もあったのですが、そちらの方は早々に売り切れました。こちらもオリジナルの厚張り仕様に集成造作材と同様に、旺盛な着工数に合わせる形で事前に塗装を施してストックしていたものが仇となってしまいました。こちらは昨日とは別のハウスメーカー仕様なのですが縁あって弊社に来ました。

耳付き板などは、売り先が決まってから削っていくのと、そこそこ硬さのある広葉樹が多いので、あまり神経質にならないでも大丈夫(だからといって荒っぽく扱っているわけではないですが)なんですが、表の単板の厚みが1㎜あるなしの集成材の場合、何かにぶつけたり落としてしまったら致命傷!扱いにも最善の注意を払う必要があるのですが、そこは生まれつきザックリした性格の私の事ですから、今までに数多くの集成材を地獄に送ってしまいました。几帳面なひとでないと集成材は扱わない方がいい・・・。

ちなみにこちらは6㎜ベニヤに0.5㎜のタモの単板を貼ったもので、サイズは910☓222☓6.5㎜。もはや懐かしさでしか語れないのですが、まあ昔はポリシーも無しにあるとあらゆるいろいろなモノを扱っていました。30年前の取り扱いリストがあって、今の在庫と比べてみると、とても同じ材木屋だとは思えないほどその変わり方が激しいはず。まだ【森のかけら】という背骨が確立していなかったこともあって、いろいろな事に手を出して試行錯誤を繰り返していた時代でした。まだ倉庫の中には合板類も多少ありました。

まあモノにもよるんでしょうが、木材界にも『売れ旬』というのがありまして、その時期に売り切れないと永遠に売れなくなってしまうっていう事も少なくありません。無垢材の場合、流行時期に売り逃したとしても、加工したり細かく割り返したりすることでまた別の出口を作って売ることも可能。そういうお色直しは私の得意とするところなのですが、1㎜以下のお約束で成立している集成材の世界は、ある意味化粧り直しが利かなく、需要を作り出しにくい。嗚呼、やっぱり切り替えておいて正解だったと思います。零細材木屋の場合、店の主の性格に合わせた商品構成って大事




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