森のかけら | 大五木材


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セコイア』ってその一族に超有名なものがいるので(世界一高い、世界一大きな木)、名前だけやたらと知られているものの、実物の木を見たことが無い人が多いと思います。その木が木材となって木材市場ではあまり流通していないから、材木屋といえども実物を見た事の無い人も多いと思います。ではなぜ取引量が少ないのかというと、その材の特性にあります。世界一高いと言われるセコイアは100mを超えていますが、そこまでグングン成長するという事は、成長スピードが年輪に反映されるのでかなり目荒です

しかも材質はスギのように軟らかい(私の感覚だとスギよりも軟らかい)ので、目の粗い軽軟材に対して評価の厳しい日本の建築・家具材市場では歓迎されていません。アメリカでは建築から家具などに幅広く利用されているのに対して、日本での評価が極端に低いのは不思議なのですが、同じ北米出身でセコイアのように赤身で軽軟な木『ウエスタン・レッドシーダー(米杉)』に比べても評価が低いのは、材質そのもののせいというよりも、使った事が無いからではないだろうかと勘ぐってしまいたくなります。

油分をたっぷり含んでいるため赤身部分の対水性や耐朽性は高く、白蟻にも対する対抗性もあるので、外部などにも利用されているので、日本では構造部材としてではなく、壁材や屋根材などで多少流通していたりします。そんなセコイアですが、しばらくの間弊社でも欠品状態が続いていたのですが、少し前にある程度まとめて手に入るという幸運に恵まれました。私的には大喜びだったのですが、恐らく普通の材木屋だったら、その特徴ゆえに『使えない木』の烙印を押されていたと思います。

その木を求めていた材木屋の元にそんな木がやって来たというのはまさに運命としか思えません。板に製材してもうすぐ1年が経過しますが、目が粗い事もあって、45㎜前後の板に挽いたセコイアはすっかりいい感じに乾燥しました。白太部分はダメージがあるものの、赤身部分は艶やか。これから徐々に削って倉庫に立て掛けてお披露目させていただきます。一族に世界一高い木があるとはいえ、手に入ったのはそんな巨木ではありません。直径も大きいモノでも500~600㎜程度で、一枚板のテーブルとかになるサイズではありませんが、板に挽いたので枚数はそれなりに揃っています。詳しくは後日アップします。ところで「普通の材木屋が相手にしないそんな軽軟な木、買う人おるんか?」と言われる人がいます。「無ければ需要を作ればいい!大火で荒野となった地に種を残すセコイアに相応しい舞台ではないかっ!」←超強気!




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