森のかけら | 大五木材


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ポプラが私を疎遠にさせる最大の理由は、今までのポプラに対する馴染みの薄さと、そこからくる生い立ちの煩雑さ。そこまで複雑ではないものの、その立ち木や材を見た経験が、他の木に比べたら圧倒的に少ないことに起因してます。ポプラは、ヤナギ科ヤマナラシ属に分類される落葉高木ですが、その仲間にはおよそ30ほどの種や亜種があります。【森のかけら】の240種の中に加える際にもポプラをどう扱うかについてはかなり悩みました。私がここでいうポプラは、学名Populus nigra. var. italica(ポプルスニグライタリカ)、和名だと『セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)』。

欧州、中央アジアが原産地ということで、別名は『イタリアヤマナラシ』。「ハコヤナギとヤマナラシ?」と既にここで何か違和感を覚えるのですが、更に一般的には『ポプラ(白楊)』と呼ばれることが多い。???愛媛に住む私のイメージだと、ヤナギといえば『シダレヤナギ(枝垂れ柳』なので、そもそもハコヤナギがイメージしづらい。しかもその樹形が似ているとかならともかく、樹形もまったく違います。ポプラといえば北海道大学農学部のポプラ並木のこと、と言われても、初めてその風景を見たときも違和感しか感じませんでした。材としてのポプラ材に出会うのはそれから少し後のこと。

ポプラ独特の瘤杢は、今でこそ私好みの絶好球ですが、初めてそれに出会った頃のまだ若くて純真だった私にとっては、あまりに個性が強すぎて受け止めることが出来ませんでした。世界的にはポプラといえば、北海道大学のポプラ並木を構成する木の事を指すようです。原産地とされるヨーロッパ(現地ではクロヤマナラシの栽培品種ともいわれるそうですが余計にややこしい)から移入された外来のヤマナラシ属の木が、品種改良などを経て日本の環境に馴染んで公園や街路の緑化樹として定着して、それらが一般的に『ポプラ』と呼ばれているのだとか

全国各地で植栽されているので愛媛にも生えているはずなのですが、街路樹のポプラの立ち姿を見た(認識した)記憶が無いので、自分で書いていてもイメージしづらい・・・。テーブルサイズのポプラはいくらか在庫があるので、実例の出口も撮ろうと思えば撮れるのですが、生い立ちについてはまだよく整理できていません。立ち木のポプラに会えた時にでもまた詳しく書きたいと思います。とりあえずは『今日のかけら』として入口だけは開いておこうと思いまして。

 




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