森のかけら | 大五木材


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ついこの間まで暑い、暑いと言っていたのに今週になって朝晩が急に涼しくなってきました。昨晩は日中も温度が下がり、夜は肌寒く感じるほどでした。すっかり秋の気配の中、22日は中秋の名月でしたが、1日遅れの昨晩に我が家からも綺麗な満月が見えました。庭木越しに流れる夜雲の隙間に浮かび上がる美しいお月様を眺めて堪能しました。この様子だと、月に生えているという五百丈(約1500m)の桂の木もたっぷりと葉を茂らせていることでしょう。

の木は、私が会社に入っって結構早い時期から取り扱っていたのですが、もっぱらテーブルかカウンター材という販路しかありませんでした。実は恥ずかしながら、クラフトや小物材を手掛けるようになってから、初めての偉大さに気が付いたのです。勿論それまでも桂の肌触りの心地よさや寸法安定性などは理解していましたが、このという木は細かくすればするほどその特性が発揮されるのです。普通、癖の少ない木でもある程度小割りすると反ったりすのですが、においてはそういう事がほとんどありません。それと、材質がほとんど均質なので更に細かくすれば、同じような品質の物が大量に揃える事も可能なのです。サクサク加工が出来るのもありがたいです。うまく使えば、白太のギリギリまで無駄なく使えるのも嬉しいところです。

後日詳しくアップしますが、【木言葉書】でもの優れた均質性が発揮されています。月の桂にちなんで、二人の仲が満月の如く続きますようにとの願いを込めて、『結婚する大切なあの人に・・・』という事で、結婚式にまつわるシーンで使える『永遠のムーン・ツリー』を作りました。の温もりのある木綿の手触りともうまくマッチ出来たのではないかと、自信作です!ハート型のの葉にちなんでハート型にもと考えたのですが、こちらはTPOに合わせたシリーズ品なので、ハート・バージョンは別の商品にします。

の木は、使えば使うほど、知れば知るほど、その可能性が広がっていきます。ああ、決してがメジャーではないこの愛媛の地でもっとこの木の素晴らしさを知ってもらいたいと思うのです。きっと建築や家具だけの分野に留めておいたのでは、この木の本当の良さに気づかないでしょう。やっと訪れた秋の夜風を感じながら、美しい月を見ると月のの大木の事が気になって仕方がないのです。材木屋だからといって、どの木でもも伐ればいいと思っているわけではないのです。




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