森のかけら | 大五木材


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昔、ある雑誌で「無人島に1本だけ映画のDVDを持って行ったもいいとしたら何の作品を持って行くか?という企画があって、私より少し上の世代の1位は圧倒的に『燃えよドラゴン』でした。無人島に電気があるのかなどという野暮な事は言いっこなしで、あくまでも擦り切れるほどその作品を観続けたいという純粋な映画愛(偏執狂的な)を競うランキングです。それぐらい熱狂的なファンに支持されたのが『燃えよドラゴン』という作品で、主演の李小龍(ブルース・リー)はこの1作で一気にスーパースターとなったのです。

ブルース・リーが格闘の際に発する「アチョー」という独特の叫び声は「怪鳥音」(かいちょうおん)と呼ばれ、ブルース・リーの代名詞となりました。その怪鳥音と華麗なるヌンチャクさばきに魅せられた少年たちは誰もがそれを真似たものです。棒っきれを紐でつないで簡易ヌンチャクを作って、あちこちにぶつけながら自己流の奥義に酔いしれたあの日・・・。ヌンチャクは少年にとって絶対的な強さの象徴であったのです。そう、ヌンチャクさえ手にしてアチョーと叫びさえすれば誰もがリーになれたのです。

そんな遠い少年の日のヌンチャクが突然持ち込まれた来たのは数日前のこと。『燃えよドラゴン』でヌンチャクの存在を知ったので、てっきり香港か中国発祥の武器だとばっかり思っていましたが、実はこれ沖縄の琉球古武術などで用いられる武器だったのです。弊社に持ち込まれたのは、悪と戦うための武器としての売り込みではなくて、近くにある沖縄空手・古武術の道場の方が、補修というか長さの切断加工の依頼に持って来られたのでした。ヌンチャク以外にも木製の武具がズラリ。一見すると映画の撮影の小道具のようでした。

警察官が使う警棒が昔は木製(今は強化プラスチックなど)でカシが使われていたのは知っていましたが、ヌンチャクが何の木なのかについては考えたこともありませんでした。なぜだかヌンチャクはヌンチャクという事で完結していて、その素材まで考えた事もなかったので、その素材がカシと聞かされると、材の特性から考えればそれはもっともながら、改めてそういう出口もあった事を認識しました。一般的にはシラカシアカガシが使われているそうですが、使っているうちに先端が凹んだりささくれたりするので、少しだけカットして面を取って欲しいとのご依頼でした。

年末には同様の補修依頼で、餅つきの杵がよく持ち込まれるのですが、ヌンチャクは初めてでした。太鼓の撥(バチ)にもするぐらいですからヌンチャクなどの武具にも最適な素材なのでしょうが、一緒に持って来られた武具の中にはシラカシ以外のモノとしてはビワ(枇杷)がありました。高級なモノにはビワも使われるそうですが、大きなサイズのモノは相当に高額らしいです。現在準備中の【森のかけら400】にもビワを入れようと考えていたのですが、よもやこういう出会いがあるとは!シラカシ、ビワの出口にヌンチャクもしっかり覚えておきたいと思います。




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