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その木がメジャーであるかマイナーであるかということは、その地域性にもよるので、ここで言うメジャー、マイナーは私の独断と偏見。本来はそういう木にスポットライトを当てて、まだ利用されていない材料特性を引き出して、木の多様性を知ってもらう、使ってもらうことこそが弊社の使命だと考えているのですが、一般的でないがゆえに使用実例や情報が少なくて、自分の手で加工したり調べたりして実例を作っていくしかなく、私の怠慢もあってなかなか先に進めていません。
ライフワークと定めた『今日のかけら』ですが、本日までに『森のかけら240種(日本120種+世界120種)』のうち、紹介できたのは日本の木67種と、世界の木49種の合計116種。割合で言うとほぼ半分。このブログを始めて7年目ですが、このペースだと後7年後に完成予定。足掛け14年で出来上がるという事になるわけですが、さすがにそれではあまりにも長くかかり過ぎるので残りの半分はもう少しペースを上げたいと考えています。
ではその世界のかけらの中でも、マイナー感が半端ではないマニアックな木としてどういうものがあるのかをご紹介しますと、イロコ、オカン、オクメ、オジゴ、クマル、コイグエ、シポ、ジャトバ、スポッティッドガム、セプター、タウキャン、チャンパカ、トリスタニア、バーケラ、ビリンガ、フラケ、ブラックバット、ヘリチエラ、マラス、ムイラカチアラ(ゴンサロアルベス)、メンピサン、リンバ、ロンギなど。一般の方にすると見事なほどに聞いたことの無い名前だと思います。
プロの材木屋だって、これらの木は相当意識して扱おうと思わなければ、まず普通は目にすることすらない木だと思います。愛媛県でも以前は合板工場があった事などから、珍しい南洋材なども時々入荷していましたが、近年ではこちらからオーダーでもしない限り目にすることはありません。まだギリギリこれらの木を扱う製材や材木屋とのネットワークがあるからこそ入手できているものの、数年後にはこれらの木も「(流通的に)幻の木」となって市場から姿を消してしまっているかもしれません。
衝撃にも強く弾性もあることから、海外ではヒッコリーの代替材としてスキーなどの運動器具にも使われるという事ですが、日本においてはもっぱら家具材(主にテーブルや座卓)として利用されています。この美しい縞柄は大きな面積で使ってこそ映えます。見た目ほどに作業性は悪くなくて、鉋削性もよく滑らかな手触りが得られます。一部フローリングにも利用されていますが、角などが案外脆くて欠けたりすると、そげらは非常に鋭利で刺さるととんでもなく痛いのでご注意。
乾燥は充分とはいえ重硬な木であることに違いはありません。白太(辺材)部分は脆いので、心材部分だけを使われるのがいいと思いますが、重たいテーブルが苦にならない方、是非ダイニングテーブルにいかがでしょうか。ただ残念なのは、仕上げにオイルとか塗ってしまうと折角の縞柄のコントラストが埋没してしまうので、装飾的には圧倒的に無塗装がお薦めなのですが、メンテナス等を考えるとオイルの必要もありと・・・それだけがブラックビューティーの悩ましいところ。
こちらがウェンジで作った『森のりんご』。ほとんどの木が、オイルを塗る事によって、それまで木の中に眠っていた本来の色合いが現われてくる中で、ウェンジに関しては折角の縞模様のコントラストが失われてしまう事に・・・。美しいものに棘があるではありませんが、この黒い縞模様を留めるためにはソープフィニッシュのような塗装をするしかないのでは。『モザイクボード』など多様な木の中にあってもひと際存在感を示すウェンジですが、その存在はやはり特異。
そんなウェンジの木を使ったオリジナル商品も幾つか作っていますが、ちなみにウェンジの『森のりんご』は、¥5,000(税別)、『森のたまご』は¥2,500(税別)。先に書いたように本来は、ある程度の大きさで見てもらう方がウェンジの黒い縞柄が堪能できるとは思うのですが、まずは実際にブラックビューティーを手に取って身近で見ていただきたいという思いで、こういう商品も作っています。是非、実物をご覧になって下さい。これにて黒の魅惑・ウェンジの項、完。
本日もウェンジの話です。これほど個性の光る木ですが、その強すぎる個性ゆえ一般住宅の現場ではまずお目にかかる事はありません。『床の間が家の顔のように思われていた時代』、床柱や框、建具や壺、置物などの調度品として床の間を飾り付ける彩りのひとつとして重宝されたものです。このウェンジという木は小さくなってもそれなりに強烈な印象を残し、重量感を与える事から木の好事家には愛用されたのですが、そういう場面も昨今ではドンドン少なくなってきたように感じます。
それでもこうして改めてご紹介すると、クラフト作家さんや木工趣味の方から「ウェンジの端材が欲しいのですが・・・」というお問い合わせを多数いただきます。ウェンジの端材、お分けするどころか私だって欲しい!ウェンジの板そのものは幾らか在庫あります。そのほとんどが、2〜3mのテーブルサイズ。加工のご注文でもあれば、カットした端材も発生しますが、上述したように床の間が家の主役の座を明け渡して以後、ウェンジの出番はほとんどテーブルなどの家具に。
しかも強烈にインパクトのある黒い家具ですから、相当マニアックなチャレンジャーでなければ手を出さない事でしょう。また、使われる場合でも、端っこまでしっかり自己主張の行き届いた木ですから、なるべく材料を無駄にすることなくいっぱいいっぱいの大きさで木取りするとか、残った材も棚板などに活用される場合がほとんど。ウェンジを家具に使おうなどと思われる方こそウェンジ魅了されているわけですから、その一片にも愛情を持っていらっしゃるわけです。
そんな事でウェンジの板はあれども端材はなかなか発生せず。【森のかけら】にしても『森のりんご』にしても『モザイクボード』にしてもウェンジの端材待ちは多数行列を作っている状態。ネットで販売待ちのお方にまで行き届くのはいつになるやら・・・。ところで端をカットする場合、辺材とかがよく対象となりやすいのですがウェンジは、辺材が極端に脆くて虫害も受けやすいためほとんど使い物になりませんので、白太が絡んだ端材すら期待できないのであります。更に明日へ・・・
ウェンジの原木を挽いた当時は、鉄のように重くて動かすこともままならない状態でしたが、天然乾燥といえども10年以上も経過すればさすがに水分もすっかり抜けてしまったようで、このサイズを独りで担げるように。まあそれでも肩に食い込むズシリ感はさすがですが・・・。その後、各地の木材市場で何度かウェンジの板も購入しましたが、自分の中ではこの初めて買った丸太のウェンジから挽いた板に対して特別の思い入れがあります。ではこの板を削ってみます。
写真の手前側を見ると、板目と反対方向に横筋のようなものが見えると思いますが、これは製材した時の鋸目の後。そこをベントサンダーで粗く磨いたのが端の方ですが、手前のぼけた黒い砂塵のようなベールの下から、白と黒のメリハリの効いた美しすぎる杢目が飛び出してきました。想像は出来ていたものの自分でもちょっと感動!あくまでも杢の美しさを確認していただくために削ったもので、粗削りですがそれでも充分にブラック・ビューティーの一端を伺える事ができます。
鶉杢のように緻密で雅趣に溢れた杢を見ながら、嗚呼やっぱり自分はこういうテイストの木が好きなんだなあと再確認。ゼブラウッド然り、ベリ然り、ボコーテ然り・・・。やや黒味が赤褐色を帯びているように思われると思いますが、恐らく照明の具合や、削りたてのためで、この後やや落ち着いてしっかりした黒味になっていきます。観て分かる通り、板幅に比べて杢の割合は少ないので、この板を使う場合はなるべくこの板幅のまま使っていただく事をお薦めします。
一方で柾目部分は規則正しく年輪幅が均一に整然と並んでいます。これはこれでウェンジという木の上品さを物語っています。あまりに目が細かいためある程度大きな面積で材を堪能していただきたい。こういう木の端材が少し入るだけでも、雰囲気が随分変わるので『モザイクボード』には加えたいのですが、なかなか端材が発生せず。さすがにこの板の端っこをカットしておこぼれをいただくという勇気はありませんのでウェンジの端材、慢性的不足状態。続く・・・
本日もウェンジの話です。私は個人的にこの木に『ブラック・ビューティー』というキャッチコピーを与えていますが、漆黒の中に現れる幾何学的な美しい縞柄はそう呼ぶずにはいられないのです。昨日、このウェンジに特徴がよく似た木として、同じアフリカ産のパンガパンガという木の事をご紹介しましたが、他にも唐木の中でも三大銘木とされる『紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)』のタガヤサンがこのウェンジと雰囲気がよく似ています。共に同じマメ科の木です。
タガヤサンは、主にタイ、ミャンマー、インドシナなどの東南アジアに分布している木ですが、ウェンジに比べると日本では圧倒的に人気が高くて、木の事をよく知ら無い方でも『紫檀・黒檀・鉄刀木』という言葉だけは知っている方も多く、その名前がつけばそれだけで価値が高くなるほど、銘木界の中ではネームバリューがあります。それで、ウェンジを漂白し退色させてからタガヤサンと称して、床柱や仏壇、家具などに使って高値で販売する悪徳業者もいるほど。
さて、ウェンジに話を戻しますが、現在のコンゴ共和国がまだザイール共和国と呼ばれていた頃(1991年から1997年まで用いられていた国名)に、ザイールから日本に輸入されたウェンジを原木買いしたことがあって、その後地元で板材に製材して天然乾燥でずっと乾かせてきました。なにしろ気乾比重が0.8〜0.95という事なので、とにかく重たい!割れは出にくいのですが、しっかり乾かせないと収縮が大きいので、とにかく寝かせることに。さすがにもう充分!
長さ3mで、直径はおよそ900㎜程度の原木でしたので、45~50㎜低度の厚みの板に挽きましたが、今までに数枚は家具として販売しました。そのうちの1枚がこちらの。もう充分乾燥しているので、倉庫のよく見えるところに置いておけば、沢山の人に観てもらえるのにと思うのですが、その重さゆえなかなか簡単に動かせず・・・。それでも思い切ってそのうちの1枚を倉庫に立て掛けて展示する事に。続く・・・
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