森のかけら | 大五木材


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20160219 13年に及んだ奇跡のコラボレーション企画『おとなの部活動』が惜しまれつつも遂に卒業式を迎えることになりました。「愛媛のドン・キング」、あるいは「愛媛の将軍KYワカマツ」、または「愛媛の新間 寿」とも呼ばれた(分からない人は近くの昭和のプロレス、格闘技ファンにお聴き下さい)猛獣使い師マサヒコ・フジタが荒野に壮大な罠を仕掛けたのが3年前のこと。その罠にまんまと業界のはぐれ狼たちが一匹、また一匹と落ちていき、おとなの部活動は始まったのでした。

 

20160219 2俺が俺が、私が私が、と自己主張することでしか自分を表現できなかった獣たちも、やがてお互いの牙の鋭さに気づき、テリトリーを守りながらも、時には共同で狩りをし、共に収穫を分かち合うようになったのです。それぞれの業界では浮浪雲的な存在であった者同士であったからこそ、互いを理解し尊重しあえたのかもしれません。一撃必殺で相手を仕留める高等話術、相手よりも絶対盛って話して、決して退くことのないアグレッシブな戦い方、そのどれもが私にとっては新鮮なものでした。

 

20160219 3ああ、こうやって生きていくこともできるんだ!こんな言葉を吐いても笑って共感してもらえる場所があるのだと!酒好きの仲間が集まった事が大いにプラスとなり、時に酒の力を借りながら、猛獣は結束し狩場を県外に求める暴挙に出、更に3年目は他団体への問答無用の道場破りを敢行!そのうち仕掛け人であったはずの猛獣使いが迷宮に迷い込むというハプニングがあったものの、その志を受け継いだ獣たちは更に仲間を増殖させて、かなり強引に無理やりハードランディング!

 

20160219 4猛獣使いが仕掛けた罠にはもともと3年経てば外れるようなタイムロックが組み込まれていて猛獣たちは遂に別れの時を迎えたのです。そんな事があって、過日『おとなの部活動』の卒業式が行われたのです。しかし気が付けば、私以外はすべて女性。当初熱血男塾で始まったはずの体育会家の部活動は、3年の時を経て知らぬ間にすっかり女子会へと姿を変えていたのでした。懐かしく3年間の思い出に浸る我々でしたが、その罠にはまだ続きがあることに気がついてはいなかったのでした!?




20160218 1さて、本日も宇宙空間で植物を育てる映画『サイレントランニング』の話ですが、テレビ公開後幸いにもビデオ化され、遅まきながら日本のSFファンにも認知されるようになり、口コミでこの映画の素晴らしさが伝えられるようになりました。もともとが低予算で作られたこともあり、舞台は限られた宇宙船のみ。地上では植物が絶滅した近未来の話という設定で、わずかに残った植物の標本を宇宙船に持ち込み、その中の温室で栽培しているという、恐ろしいほどに地味な内容となっております。

 

20160218 3低予算を逆手にとって、UFOとの戦いも巨大隕石も現れないのですが、この映画が作られたのは今から45年以上も前のことなのです。当時としてはあまりにも暗すぎる内容から、ヒットしなかったことも理解できるものの、食糧問題や環境問題が深刻化する現代においては決して絵空事のような話ではありません。ダグラス・トラブルの慧眼には恐れ入るばかり。そういう意味でも「早すぎた映画」としてSF映画ファンの間では今でもこの映画が大好きという人に結構出会います。

 

20160218 2主人公もブルース・ダーンというかなり渋い配役でしたが、実はこの映画には若かりし頃のマイケル・チミノ(あの『ディアハンター』や『天国の門』の監督)も絡んでいたり、登場する3体の愛嬌あるロボット(ヒューイ、デューイ、ルーイ)をベトナム戦争で足を失った人が演じていたりと(ちなみにロボの名前は、ドナルドダックの3匹の甥の名であることもよく知られています)、ストーリ以外にも語り代がある映画です。実際に映画を観たもらいたいものの結末はかなりシニカル。

 

20160218 4そのように異星や宇宙空間で植物を栽培するという事が映画でも取り上げられてきましたが、時代ともにその描き方も変わってきました。『オデッセイ』では、火星の土と排泄物で植物を育てるなど、かつての緑や自然を想起させるシンボライズ的な意味合いから、生きる糧としての食料としてリアリティが増しています。いずれは宇宙空間でスギやヒノキを育てる、異星で植林をするなんてことをテーマにした映画が作らないものか。木の仕事も宇宙へと羽ばたく超大作スペースツリーの封切を待つ・・・




20160217 1地球から2億2530万キロも離れ、水も食料も通信手段も無い孤独な極限の環境下で、人は果たしてどこまで希望を捨てずに前向きになれるものか。心さえ折れなければどんなに辛くとも困難が待ち受けていようとも生きていける。冷静な男の心の中で、闘志の炎はメラメラと燃えあがっていたのです。主人公もポジティブなら撮るほうだって嬉々としていて、リドリー・スコットがカメラの向こう側で喜色満面な笑みを浮かべながら嬉々としてメガホンを振っている姿が透けて見えます。

 

20160217 2それはまるで、ピタゴラスイッチ火星版のごとく!持ち込み企画に比べると、相当に肩の力が抜けて、いや抜けきっていて、まさかこの舞台設定でこんなに明るい気持ちで観れる映画だとは想像もしていませんでした。宇宙空間に取り残される映画は過去に数あれど、ここまで主人公がポジティブな映画は初めてではないでしょうか。あまりに前向きすぎて、もはやそこは地球から2億2530万キロも離れた火星ではなく、どこかの無人島からの脱出譚ではなかろうかと勘違いするほど。

 

20160217 3また、主人公が植物学者という設定で、火星で植物を育てるという行為が斬新だと言われましたが、火星で取り残された男が植物を育ててそれを食料として生き延びていたというのは、大酷評された『ミッション・トゥ・マーズ』(2000年公開)で過去にもブライアン・デ・パルマが描いています。そちらも火星での大砂嵐で独りの隊員が取り残され救出に向かうという内容ですが、作品を貫くテンションは相当に重く、デ・パルマ何があったんだ~!と叫ばずにいられない内容・・・。

 

20160217 4更に宇宙空間で植物を育てる映画の始祖としては、もっとずっと昔の1972年に作られたアメリカ映画『サイレントランニング』があります。監督は、『2001年宇宙の旅』の特撮で一躍その名を世界に知られたダグラス・トランブル。この映画、もともと低予算映画で作られたのですが、先行して封切られた企画映画が興業的にコケたことから早々に公開が打ち切られ、何と日本では1979年にテレビの日曜洋画劇場で初めて公開されたという幻の名作なのです。明日はもう少し詳しく・・・




20160216 1久し振りの映画館。観るのは巨匠リドリー・スコットのSF映画『オデッセイ』!ついこの間、巨匠の歴史大作『エクソダス』を観たと思ったいたのですが、気がつけばもうあれから1年が経過・・・。一昨年の『プロメテウス』から毎年コンスタントに新作を披露していただけるのは本当に涙が出るほどありがたいことなのですが、もうすぐ80歳にならんとする巨匠のバイタリティの旺盛さには驚くばかり。さて今回巨匠が取り組んだのは、独り火星に置き去りにされた宇宙飛行士の物語。

 

20160216 2いつもは自分が撮りたい映画を撮る巨匠ですが(世界中でもそんな事が出来る監督は本当にひとにぎり)、今回は原作の映画化権を獲得した20世紀FOXが、別の監督に撮らせるつもりで予定していた企画が頓挫して、リドリーの元に持ち込まれたものだということで、いつもの巨匠のタッチとは随分と違うものになっていました。火星での探査中に砂嵐に襲われて行方不明となり、死亡したものと判断され取り残され、地球から迎えが来るまでの火星でのサバイバル生活が描かれます。

 

20160216 3限られた酸素と食量しかない孤独の火星での生存は、無謀で過酷で悲惨で危険な事のはずなのに、取り残された植物学者マーク・ワトニーのなんとアグレッシブでポジティブなことか!誰もいないはずの火星での暮らしは、無言映画の危険をはらんでいるものの、陽気に歌を歌い、不自然なまでに独り言を繰り返し、いないはずに誰かに語りかけ、その姿はまるで科学実験室で研究に取り組むエキセントリックな博士のごとし(お約束の爆発まであるし)。まさにドクター・ストレンジラブ!

 

20160216 4映画の原作となったアンディ・ウィアーの小説『火星の人』は未読ながら、これは脚本部分と現場でリドリーの意図でかなり大胆にテンションが代えられたのではないかと思うのですが。本質的には、いつもの『主人公が過酷なまでの運命に立ち向かうドラマ』であることは間違いがないものの、主人公を演じたマット・デイモンの怪演もあって、いつもの陰鬱さや深刻さ、そして何より過去の作品の中でも相当に絶望感漂う設定でありながら、悲劇性がほとんど感じられませんでいた。

 




20160215 1過日、いつもお世話になっているもみじ建築さんの上棟式があり、私もお招きいただき出席させていただきました。建前当日ではなく、ある程度現場が進んで、現場で落ち着いて祭祀が行われるようになってから行われます。上棟式には協力業者も参加させていただき、工事の無事を祈願しますが、現場工事が絡む施工業者の皆さんは当然でしょうが、弊社のような納品業者はなかなか出席させていただくのははばかられるのですが、施主様から是非にとお声がけいただき出席させていただきました。

 

20160215 2祭祀は越智棟梁のうやうやしい祝詞で始まり一堂で工事の安全を祈願。その後は施主様のご厚意で宴席を用意され、馳走をいただくことに。オフィスイシムラトモコ建築設計の石村智子女史による、自発的に盛り上がれて、笑いを誘える業者という厳しい選択肢をかいくぐって集まったメンバーだけに、すぐに現場には大声が響き渡ることに!施主様への自己紹介も、仕事の内容はほどほどに途中からはいかに笑いをとれるかということに目的がすり替わり、互いのネタを警戒しあう事態に!

 

20160215 3付き合いが長く気心知れた業者同士とはいえ、ボケ役、突っ込み役もコロコロ入れ替わりながら、笑いが取れないことを悔しがったり、サービス過剰になったりと、まあ本当にひと癖もふた癖もある芸達者(勿論仕事も達者)な仲間ばかり。当日は残念ながら、その後会社にお客様がご来店される予約が入っていたため、折角お施主さんが振る舞っていただいた美味しい(はずの)日本酒を飲むことも出来ずじまいでした。宴席で皆が酔っていく様子を冷静に見ることのいかに辛いことか・・・

 

20160215 4木の仕事をしていながら恥ずかしいのですが、20年前に自宅を建てた時には意識が低くて、祭祀の事など何も一切覚えていません。餅撒くをしたことをわずかに覚えているばかりですが、もしその時にこんな面白い、いや楽しい上棟式をしていただいていれば今でもきっと心の底に残っていることだったと思います。納品業者としては、施主さんと顔を合わす機会もほとんど無いため、お会いできる貴重な機会にいかにインパクトを残せられるか、どれだけ大きい笑いをとれるかが至上命題?!




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