森のかけら | 大五木材


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すっかり遅くなってしまったのですが、9月の『誕生木(たんじょうもく)の出口がようやく完成しました。これはあくまでもその月ごとの誕生木の身近な用途のご提案の1つです。9月の誕生木である朴(ホオ)は、5~6月頃に枝先に黄白色の大形の花を上向きに咲かせ、9月から11月頃に紅紫色に熟します。ホオの季語は、花が夏で実や落葉が秋です。そんなホオの身近な出口として、パンやケーキなどを切る時に使う手頃なサイズのカッティングボードを作りました。

ホオは、水にもよく耐え、刃物を傷めない事からはまな板の素材としても知られています。匂いもほとんどない事から食材に余計な匂いをつける事もありません。また刃こぼれしないのもホオの特徴です。現在弊社には、テーブルサイズの大きなホオ以外にも、愛媛県産の小ぶりなサイズの耳付きのホオもあります。それこそ、以前紹介した『愛媛県の小さな広葉樹収集』の成果のひとつです。デザインしていただいたのは、前日紹介させていただいたジュネ・スタジオの佐伯勇樹さん

今までにも樹種ごとの身近な出口を作る構想はあり、各樹種ごとの特徴を活かした『出口』の姿は漠然と見えていたものの、悲しいかなデザイン力がなくて具体的な形にする事が出来ていませんでした。それが佐伯さんと手を組んだ事で、今までのイメージがドンドン具体的な形として現れてきて嬉しい限りなのです!スタートが遅れましたが、今後は毎月の誕生木に合わせて、『身近な暮らしで使える誕生木の出口』を作っていこうと思っています。ではカッティングボードの詳細について。

素材は久万高原町産のホオで、サイズは(S)が長さ280mmX幅120mmX厚み18mm。(M)が長さ240mmX幅160mmX厚み18mm。(L)が長さ270mmX幅180mmX厚み18mmの3種類です。無理に県内で大きなホオを探すよりも、手に入るサイズの素材をなるべく無駄なく使うというのも森のめぐみを活かす1つの手段です。小さなサイズのものを作ったことで、幅の狭い材も無駄にすることなく利用できます。小さな節やカスリ、色ムラもありますが、それも森の履歴書です。

塗料はしていません。水気のあるものをカットした場合は、乾いた布でよく拭いて風通しのよいところで保管下さい。濡れたままの状態で長期間そのままにしておくとカビや染みの原因となります。決して大量生産を考えているわけではなく、ある材を活かすというのが前提です。誕生木の該当月が終わっても販売は継続していくつもりですので、『商品紹介・誕生木の出口コーナー』をご覧下さい。『誕生木・12の樹の物語』の解説書がセットになっています。




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