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昨晩、お馴染みのなが坂さんで『日本酒を美味しく飲む会』が開催され、長坂オーナーから直々にお誘いいただき、愛媛木青協のメンバーである酒好きの岡慎治君(伊予足場)と井部勇治君(久万銘木)の3人で参加させていただきました。20数名の方が参加されていましたが、業種も地域も異なる見ず知らずの方ばかり。一応我々三人は、日本酒が並べてある近くに席を構えました。実は前日も愛媛木青協の役員会の後で、焼き鳥を肴にたっぷり飲んでいたのですが、本日のためにセーブしておいたので、体調は万全です!
我々3人は初めての参加でしたが、以前にもなが坂さんでは、『焼酎を美味しく飲む会』も実施されたとの事。杜氏さんをお招きして、その製造の話などをお聴きしながら、美味しいお酒とお料理をいただくという趣向です。次回は焼酎バージョンにも必ず声を掛けていただくよう強くお願いをしておきました。日中、埃と汗と木粉でドロドロになった私は、喉がカラカラでしたが、本日は『日本酒を美味しく飲む会』ですので、普段のような飲み方は致しません!あくまでも理性を持って上品にお酒をたしなむ場なのです。冒頭、「本日はお酒を飲んでいただく席なので、お酒以外の飲み物(アルコール)は出ません」との挨拶。各テーブルには小瓶が出されており、おおっ、乾いた喉にいきなり日本酒か!と身構えましたが、さにあらず。まずは乾いた喉を潤して下さいという事で、これお水でした。
打ち抜き水で有名な西条の水です。しかもただの水にあらず、『仕込水』のラベルが!酒造元が文字通りこの水で酒造りをされているのですが、これがまた美味しい中軟水でした。しかも、朝瓶詰めした新鮮な水を数日のうちに使い切るという事で、ラベルにも採水の日付が入っている徹底ぶりでした。美味しいお水のお陰で充分に喉は潤いました。杜氏さんのお話もたっぷり伺いましたので、そろそろお酒を・・・。あっ、催促したわけではありませんが、ありがとうございます!
私達の目の前には、色とりどりのラベルにその身を包まれた「石鎚」ブランドの一升瓶がズラリと8本。【森のかけら】のロゴやラベルなどを数年前にリニューアルして以来、商品のラベルが異常に気になります。日本酒のラベルってデザイン的にも綺麗で収集したいほどなのです。この日本酒のラベルの市場において、石川県にある高桑美術印刷という会社は、実に全国のシェアの2割を占めています。ニッチな産業ですが、そこまで極めれば凄いです!やはり物事はやる以上極めなければ!
さて、当会は、西条市の石鎚酒造㈱さんと酒問屋の㈱乃万酒店さんとなが坂さん(㊨長坂有志オーナー)の共催という事でしたが、早いものでなが坂さんも早や開店して5年が経つとの事。対して醸造元の石鎚酒造さんは創業90年の老舗で、社名に掲げる西日本最高峰の霊峰・石鎚山を臨む西条市で、蔵元家族中心の酒造りをされていらっしゃいます。その「石鎚」を扱う乃万酒店さんも創業は大正5年とか。林業も歴史のある職業ですが、酒造りも凄いです。創業5年の若くて活気のあるお店を老舗の伝統が支えています。肝心のお酒の味は明日の二合目で・・・。
ワークショップでは、白土棟梁(白土建築工房)も同じテーブルでしたが、さすが木の匠!茶色い形を木の幹に見立てての作品作りです。もうこのお方の頭の中には、家造りの事しかありません。また、その作品にも棟梁らしい遊び心が溢れておりました。手前では娘達が黙々と作業に励んでおります。定員50名という事でしたが、見る限り定員オーバーの親子で溢れておりました。その中にお父さんは3、4名でしたが、私はこういう作業は大好きですので、子供をほったらかしにして作品製作に没頭してしまいました。子供の頃、こういう仕事をする人になりたかったものでした。
皆さん、その形をうまく利用して玄人はだしの作品を作られておりました。かなりレベルが高い方の集まりなのか、高知の芸術レベルが高いのか?私の作品はこちら。与えられた形は、中央のテーブルが横に立ったような形(赤)と右の鳥人間の隣の瓶のような形(赤)の2つ。なんともしょぼい形ですが、形を作ったのは我が息子!悩んだ末に考えたのが、古代の象形文字に見立てた色鮮やかな作品。タイトルは『あたらしいことば』です。夢中人なって作り上げました。やっぱり、モノづくりは楽しい~!
参加者1人ずつ丁寧に皆の前で発表していただくのですが、その時の駒形さん の眼差しがまた優しいのです。アートに批評は要りません、どう感じるかなのだと思いました。あまりに丁寧に皆さんの作品をご披露いただくので、帰りの飛行機の時間が迫るほどでした。私の拙作にも優しいコメントと素敵な笑顔をいただきました。男性の参加者が少なかったので、何度もお声をかけていただき、ありがとうございました。家内のお供ではありましたが、お陰ですっかり駒形ワールドにはまってしまいました。
イベントも盛況のうちに幕を閉じ、ちゃっかりサインもいただき、図々しくも娘の夏休みの自由研究の批評まで(!)していただきました。更に片付けのお手伝いをしていると、一緒に写真を撮りませんかと思わぬ僥倖!牧野植物園+駒形ワールドの2本柱で、子供達にとってもこれ以上ない夏休みになったと思います。親の方が楽しんだかもしれませんが、それも我が家に生まれた宿命なのです。それにしても龍馬、龍馬と騒がれる高知ですが、もっともっと楽しく面白い所たくさんあります。ビバ、高知!
先日のブログで高知県立牧野植物園の事について触れましたが、この高知行きは2つの目的があり、その1つが私の希望で牧野植物園でした。午後からは、家内の希望の「コッコ・サン」のイベントです。ちょうど牧野植物園とイベント会場が近かったので、時間ギリギリまで植物を観察していて、イベント会場には滑り込みセーフで到着。本日のイベントというのが、造本作家の駒形克己さんをお招きしての「絵本がうまれる」講演会と午後からのアートペーパークラフト・ワークショップで、午後の部から参加させていただきました。
駒形克己さんは、静岡県生まれの造本作家さんであり、デザイナーさんですが、その活動範囲が膨大過ぎて、何をどう説明してよいか分からないので、ご自身のHPをご覧下さい。日本だけでなく世界でも幅広く活躍されていらっっしゃいます。恥ずかしながら私が駒形さんのお名前を初めて拝見したのは、つい最近の事です。コッコ・サンと白土棟梁からプレゼントしていただいた1冊の素敵な本によってです。本の名前は『Little tree』。ページをめくるたびに成長する木が季節のうつろいに合わせて立体的に浮かび上がってくるのです。
こんな繊細な物語を紡がれる方はどんな人なんだろうかという興味もあり(失礼!)、参加させていただきましたが、まあ驚くほど物腰も柔らかく控えめでとても気さくな方でした。今日のNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」でも、梶原善(最高!)扮する乾さんが、仕事が激減して落ち込む水木しげるを、「本物は残る」と励ます場面がありましたが、私などが言うのも僭越で失礼な事ですが、やっぱり「本物」は違います!虚勢が一切ありません。そういう方だから、ああいう作品を作れるのでしょう。作品同様にお人柄も素晴らしい!
そのワークショップも実に楽しいものでした。テーブルを囲んで5,6人が1つのグループになるのですが、好きな色紙を1枚選んで、無作為に適当な形(あまり形を意識しないモノ)を2つ切り出します。それをグループ内で交換します。どんな形が自分に来ようとも文句を言ってはいけません!与えられたその2つの形を見て、それを1部に使って別の色紙とペンで何かを作るというモノでしたが、これが意外に難しい。過去のお手本作品を見させていただくと、いずれも着眼点の面白さに圧倒されます。芸術家は実は市井の中に静かに埋もれているものなのでしょうか。明日に続く
まあとにかく見どころ聴きどころ満載のアートの町神山でした。この機会に行かなければ、ここまで知ることはなかったかもしれません。廃校になった校舎や空き店舗などを活用して創作活動をされる方は全国でも多いのでしょうが、そういう場所って案外町のはずれにポツンとあったりして、静かに創作活動に専念するにはいいのかもしれませんが、夜にもなると結構な雰囲気になるので、創作意欲とは別の気力も振り絞らなければならないような気がします・・・。その点、神山の校舎やアトリエは町の傍にあり、暮らしとの『切り離れ感』が少ないように感じました。町に来られたアーティストの方々が泊まられるのも、町の中のかつての教員住宅だそうですし、アトリエの1つはかつての保育園㊨です。この場所が実にアトリエ然としたアトリエで、まるで芝居のために作ったようなセットのようです。床の杉板も英語の落書きも使いかけの絵の具もそのまま(作品と言われても納得しそう・・・。
そんな風にいろいろ見てきて思うのは、暮らしの中にもいくらでもアートはあるし、アートそのものも暮らしと切り離した所には存在できないという事です。それを痛烈に感じたのは、かつて町で一番賑わったという『劇場・寄井座』。昭和初期このあたりは林業で繁栄していたそうです(その時期、全国各地で似たような話を聴きますが、全てが今では想像すら出来ない黄金伝説というのが悲しくもありますが・・・)。昭和5年にこの寄井座は建てられ、大衆文化の発信基地として、お芝居や映画を上映してそれはそれは賑やかだったそうです。やがて全国的な林業の衰退と重なるように町も活気を失い、寄井座も昭和35年に閉鎖され、その後は縫製工場として利用されていたそうです。その時には、今の天井の下にもうひとつ天井が付けられ、左の立派な天井広告は見えなかったという事です。それをグリーンバレーの皆さんが修復されて、この天井広告が数十年ぶりに姿を現わして今に至っているという事でした。
芝居や映画にたくさんの人が集まり、この小屋に熱気があふれていた当時をずーと見つめてきた看板達です。数箇所抜けているところもありますが、手書きの天井看板でこれだけ綺麗にまとまって残っているのは素晴らしいことではないでしょうか。参加者一堂、中に入るなり「オオーッ!」と感嘆の声が上がりました。手書きの温もりと遊び心溢れたそれぞれの看板が実に愛おしく見えます。こういう文化を受け入れ楽しんできたご先祖様達のDNAが、今の神山のアートを楽しもうという素地を作っているのだと実感しました。粋ですね~!中に材木屋とかあるのを見つけるとなんだか嬉しくなります。

アート作品を観てまわった後は、室内でワークショップ。『四国に必要な仕事』というテーマがあり、席を移りながら話をするのですが、こういう時はテーマ云々ではなく喋った者勝ちだと決めてますので、行った先々で仕込みのネタを交えながら好き勝手に喋らせていただきました。初対面の人と話すのに、高尚な話など必要ありません!チラシもパンフも配りまくりました!これが私の、胸の晴張れる大好きな『仕事』です!その後は全員が車座に座って、時間を計りながら30秒の自己紹介+意見交換。これ良かったですね、30秒という設定が絶妙でした。それでもオーバーして喋る方続出・・・みんなどんだけ喋り好きなんでしょう、反省・・・。

今回のイベントは、この2日間で何か答えを出そうという性質の物ではなく、『大衆劇業の殿堂・神山座』は何だか面白そうなのでみんな行ってみませんか?という主旨だと勝手に解釈・実行しました。果たしてその実態は、聞きしに勝る『画にも描けない美しさ』、もとい『ネットでは伝えきれない面白さ』でした!こういう出会いをした人って多分、のちのち繋がっていくんでしょうね。楽しいような怖いような・・・。企画していただいた四国産業経済局の皆さん、お誘いいただいた岡田所長、笑顔の素敵な神山の皆さん、参加された全ての皆さんに感謝致します。人生もケセラセラ、楽しく生きましょう!
私自ら創造するはアートには無縁の人間ですが、作品を鑑賞するのは好きです。いろいろなアートと呼ばれるものを見て思うことは、ただ作品がそこに『在る』だけでなく、それを誰かが『語る』ことで作品は、世に存在する意味を持つのではないかという事です。作者も関係者も死に絶え、数百年後に発見されるというパターンもありますが、それはちと寂しい・・・。作品の価値というのは、作った人ではなく観る側、受け取る側が決める物ですから、誰に観てもらうか、誰に知ってもらうかという事は非常に重要な事です。神山のアート作品は、まずは地元の方に観てもらおうという気持ちで作られたものが多いように感じます。
かといって単純明快という訳ではなく、哲学的なメッセージを『神山語』で表現したようなもので、とても志の高い物ばかりに感じました。弊社に木のご相談に来られる方で、「木の素人なので何も知らないので・・・」と心配される方もいらっしゃいますが、専門家が散々難しい事を言っても最終的にそれを使われるのはご自分ですから、自分の感覚に素直に従えば自ずと結論も出るのではないでしょうかとお話します。あまり理屈で難しく考えずに、自然体で受け入れたのでいいと思います。人の心を打つのは難解な哲学ではなく、シンプルなメッセージだと思います。
それにしても神山という土地柄らしく、木・紙・土など天然素材を原料にしたアート作品が多いです。私は個人的には「木のアート」ばかりが気になります。こんなに楽しい使い方があったのかと驚くことばかり!これは早速真似させていただきます。なかでも、黒蕨壮さんが作られた『未来への箱舟』と名付けられたこの作品は私のハートをわしづかみ!杉の芯持ちの丸太を削りだして作られてます。超かっちょいい~!完成直後の映像も観させていただきましたが、テーマに即せば10年の時を経て木肌が乾いた今の方がシュールに感じます。今が身頃かも!

天に向かい凛と突き上がったボディーラインの美しさは尋常ではありません!これは箱舟なので、ゴミ問題や飽食への痛烈な皮肉として、船内には使い古された靴や齧りかけのリンゴ、つぶれた空き缶などの木彫りの小物と子供達のタイムカプセルが同乗しています。堂々とした風格からは、クラックすらも作品の表情の一片に見えます。何とこの完成時には、実際に水に浮かべて子供が乗ったというではありませんか!なんと粋な神山の皆さん、それこそがこの作品に対する最上級の敬意であり、ベストな観賞方でしょう!
アートに縁遠い私などが作品を語るなど恐れ多い事とは思いながらも、アートを身近に感じて欲しいという神山の皆様の思いを尊重して生意気な事を述べさせていただきました。木などの素材をただ並べたりつなげたりしただけのように見える作品は、素材の質感にどれだけ手を入れるかというギリギリのバランスの上で緊張感を作り上げています。ただ素材さえ揃えば出来るというものではなく、どう表現するかという明確な意思がなければそこに世界観など生まれようはずがありません。押し付けないテーマ性と静謐な廃校舎の空気感そのものが既に1つの作品のように思えました。
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