森のかけら | 大五木材


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20110504 動物園で「異形なる森の出口」①竹森ガーデンさんのオーナーズエスティバルを終え山を下ると、次は一路とべ動物園へと車を進めました。自宅から久万高原町に向かうと、左手に動物園の入り口を眺める事になるのですが、それを見て娘の友達が「そういえば動物園ずーと行ってない」と寂しそうにポツリと言っていたのを聴いていました。普通であれば、そんな声を聴いても、ゴールデンウイークの最中に子どもの人気スポット・動物園に行くなどという無謀な事は決して、決してするような忍耐と優しさのあるような物分りの良い大人ではないのですが、魔が差したというのか(?)、久万でお手伝いもしっかりしてくれたので、つい情にほだされてお約束をしてしまったのです。女の子4人だし、雨も降っていたし、既に閉園時間も近かったので、人が少ないのではという読みもあったのです。張り切る大人を前に、森ではしゃぎ過ぎた娘達は車内で全員爆睡・・・。

 

20110504 動物園で「異形なる森の出口」②幸いにも(?)清掃のタイミングとも重なり、見えない動物もいるとかで、園内はガラガラでした。閉園時間までは1時間も無いという時間帯だったのですが、「来た」という事実が大切なのです。時間よりも密度で勝負!という事で、時間制限のあるお買い物ゲームよろしく、駆け足で園内を巡りました。こういうのって、当たり前の普通の体験よりも、ちょっとハプニングがあったりする「普通じゃない」体験の方が深く記憶に刻まれるものです。言い訳がましく聞こえると思いますが、もう人混みと行列が大の苦手なので・・・助かりました!

20110504 動物園で「異形なる森の出口」③とべ動物園がリニューアルされた事は知っていたのですが、想像以上に楽しめました!以前は我が家もよく動物園に来ていましたが、そういえば私もお客さんで来るのは久し振りの事でした。実はこちらの「とべ動物園」さんとは、お仕事上のお付き合いもありまして、以前はよくご注文をいただき、私も配達に伺っていました。ご注文も建築用材ばかりではなく、思いがけない依頼もあったりして、その特別な木材を積んで園内を走っていると、何だか浮き足立つような妙な高揚感に包まれたりしたものです。

20110504 動物園で「異形なる森の出口」④分かりやすいところでは、例えばえばこちらのライオンのベッドダグラスファー(北米産の米松)の皮付きの原木の両端を削(そ)いで、タイコ挽きにして並べてベッドにされています。ライオンだけでなく、トラやジャガーやゴリラのベッドなどのご注文もお受けしましたが、製材所にとっても通常あり得ないようなシチュエーションの注文は、日々の緊張に心地良い緩和を与えてくれます。爪や牙の鋭い動物にとっては、スギヒノキでは柔らかすぎるようで、ダグラス・ファーぐらいの堅さが丁度お気に召されたようです。

 

20110504 動物園で「異形なる森の出口」⑤県産材の利用促進はまことに結構な事で異論はありませんが、何にでもそれを適用する事が必ずしもベストの選択ではない場合もあると思います。動物園のような特別な環境においては、世界各地からここ愛媛に来てくれている動物達にとっても、国境や県境へのこだわりは意味がありません。むしろ産地よりも、用途に即した材をセレクトする事が重要です。動物達の生まれ故郷の材が揃うのならば、それに越したことはないでしょうが、現実的には難しすぎます。一時真剣にご提案しようと考えた事もありましたが・・・。

 

20110504 動物園で「異形なる森の出口」⑥右上の画像は、対象物となる主役がいないので何だか分かりにくいと思いますが、これ実はゾウの遊具なのです。イメージとしては、鎖のついたサッカーボウルのような物を思い浮かべていただくと分かりやすいかと・・・。Y形の木はしっかり埋め込まれていて、鎖が通してあるのが木のサッカーボウル(の、ようなもの)です。当初はもっと原木の形がはっきり分かる状態だったのですが、ゾウのあまりのキック力にドンドン周囲が削られ、こんな形になったようです。また、左の画像は「オオサイチョウの巣」です。確か直径が1m近くあるようなダグラスファーの丸太に穴を開ける細工を施した覚えがあります。もしかしたら二代目か三代目かもしれませんが、やっぱりこういう場所には「木」が似合います。いずれも一般(建築)の感覚からすると異形ではありますが、ここにも幾つかの『森の出口』を見ることが出来るのです。

 




20110430 新たな「端材の出口」①あっという間に4月も終わりです。今日からお休みのところもたくさんあるようで、ちょっと休んで気がついたらもう5月も1週間が終わるというゴールデンなウイークに突入です。弊社は暦通りの営業なのですが、来週はお店を開けていてもほとんど開店休業状態になりそうです・・・。流通業の宿命で、仕入れが出来なければ仕事になりません。そんな時はそう、自分のところで出来るものを作るのです!以前に、端材を使ったブラック・ウォールナットオリジナル・フリーボードの事をアップさせていただきましたが、その第二弾。

20110430 新たな「端材の出口」②実は今月の『適材適所』に詳しく書かせていただいたのですが、いろいろな樹種を使った積層のフリーボードに取り組んでいます。よろしければ『適材適所 NO.155』と合わせてご覧いただければと思います。以前から、『端材の新しい出口』として、この構想はあったのですが、同サイズの多品種を一定期間で集めるには無理がありそうなので二の足を踏んでいました。しかし、『森のかけら』や『円い森』、『円き箱』、『木言葉書』などを作っていく過程で、どれにも適さないサイズが知らず知らずのうちに蓄積されていました。

20110430 新たな「端材の出口」③建築には適さないサイズの端材をどう活かすかという事が『かけらのモノ作り屋』としての命題でもありました。それで今月の頭から、意識的にストックをするようになりました。本当はカラフルな色合いの木をもっと使いたかったのですが、このために大きな材を挽き割ったりするのでは意味が無いので、今回はちょっと色合いが寂しいのですが、まあ試作段階なのでご勘弁を。カラフルといっても、針葉樹でも広葉樹でも何でもという訳ではありません。接着性の相性もあるので、今回は広葉樹だけで作りました。

 

20110430 新たな「端材の出口」④上の画像は無塗装ですが、これに植物性油を塗布すると、オイルが浸透して見まがうほどの深みが生まれます。上の商品とは別の商品ですので、真ん中のサッチーネの赤さがやけに眩しいのですが、ちょっとこれは配置ミス。まあ、失敗を恐れては進歩はありませんので、試行錯誤を繰り返し、改善していければいいのではないかと思っています。これで、3000X600X27サイズです。塗装によって目が起きますので、軽くサンディングしてもらうと滑らかになります。この窓口も新たな『端材の出口』として、今後大きく広げていきたいと思っています!




20110127 「森の出口」もワイドにソフトに!①今日の夕方のNHKローカルの「いよかんワイド」というテレビ番組で、『コッコ・サン』が登場しました!我が家からも家内と子供たちがお店に駆けつけて、ちゃっかり映っておりました。生放送だったので時間に合わせて家に戻って観るつもりが、そのタイミングで仕事の電話が・・・!結局最後の方しか観れませんでしたが、知人がビデオに撮っているという事なので、明日改めて家族の「勇姿」を拝ませていただくことにします。

 

20110127 「森の出口」もワイドにソフトに!②お店の入っている久万銘木㈱さんが先日倒産した事で、『コッコ・サン』は大丈夫なのか?と数多くのお問い合わせをいただき、問題なく営業を続けていらっしゃいますと繰り返し説明してきましたが、地元の方々は今日のニュースをご覧になって、これですっかり安心されたのではないでしょうか。『コッコ・サン』を従える白土建築工房さんは、『絵本屋さん+木造りの家』の組み合わせで愛媛での活動を考えられていて、銘木屋の倉庫の中というのはうってつけのロケーションであっただけに今回の事態は残念です。

20110127 「森の出口」もワイドにソフトに!③しかし、平成の龍馬・白土圭志棟梁は、こんなことぐらいまったく意にも介しません。なにしろ本気で世界を目指されているお方ですから、小さな事でくよくよなんてしていられません!物事にはタイミングがあって、万事準備万端の時ばかりに男の一大事が回ってくるとは限りません。自分を中心に世界が回っているわけではありませんので、『いざ!』はいついかなる時にやってくるか分かりません。準備不足やタイミングの悪さを言い訳にしないのが男でござる。与えられたタイミングでベストを尽くさねばなりませんから。

 

20110127 「森の出口」もワイドにソフトに!④松山店開設わずか一ヶ月の今回のハプニングは、辛くないはずなどないのに白土棟梁は涼しい顔でいつもの笑顔。ああ、なんとスケールの大きなお方!その笑顔とポジティブ・シンキングに周囲が感化されないわけがありません。厳しいときだからこそ、やる意義があるというのは私も同意するところです。レベルは違えども、「わしがやらずに誰がやる!今やらずにいつ出来る!」は、私も己の信条とするところ。ベクトルは同じ方角を向いています。

 

20110127 「森の出口」もワイドにソフトに!⑤今週末には、子供に大人気のこびとづかん」の原画展もあり、29日には作者のなばとしたかさんのサイン会も開催されます。これは仕事を抜け出しても並ばぬわけにはいかないでしょう!最悪、息子を使うことになるやも・・・。絵本を描かれるような作家さんは心安い方が多く(思い込み?)、結構気軽にお話とかもして下さいます。是非、森を良くするこびとの話をお聞きしたいと思っています。息子が買ってきた『こびと観察入門・1~捕まえ方から飼い方まで~』(長崎出版¥1500)には、私のご贔屓の『カクレモモジリ』の詳しい生態の他に、森に棲む『モクモドキオオコビト』と『キラワレスギ』の姿も!あまりに興奮して盛り上がったので、彼らについては後日たっぷりと時間をかけてご説明させていただきます。これも広義の『森の出口』に間違いありません。これを素晴らし~、楽し~、面白~と思えるかどうか。頭も柔らかい土壌にしておかないと根が伸びませんぞ!




20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中①本日は、新たな『森の出口』を見つけるべく砥部の大西陶芸さんの工房を訪れました。じっと机の前で待っていても出口は見つかりません。砥部町は、松山市の南西部に位置し、平成17年に砥部町と広田村が合併して新・砥部町となりました。何と言ってもこの地には江戸時代から焼き物文化が根付き、砥部焼きの里として名を馳せてきました。その砥部焼きは、国の伝統的工芸品(県の無形文化財でもあります)として、実に230余年の歴史を誇っています。今でも100あまりの窯元が軒を連ねていますて、町には独特の風情があります。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中 ②その砥部焼きを含む陶芸業界も、ご多分に漏れず厳しいようです。ただ伝統の歴史を積み重ねていくだけでは生き残っていけない、新たな砥部焼きの出口を探ろうと、若い作家さん方が新たな展開を求め外部に打って出られているようです。その中のひとつがここ大西陶芸さん。名のある数々の賞を受賞されてきた伝統的な砥部焼きの窯元でありながら、いや、だからこそ危機感を感じ動かれているのでしょう。誰かが、『変わりたくないのなら、変わらなければならない』と禅問答のような事を仰っていました。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中③その言わんとすることは理解できます。きっと大西さんもそういう気持ちがあるのだと思います。この伝統を守りつなげるために、今「変化に耐えれる力」をつけようとされているのだと思います。業種は違えどそういう思いの人間が集った『Loopto』の会議で、初めて大西陶芸の代表である大西先(はじめ)さんと出会いました。それまでまったく接触のなかった陶芸業界との本格的邂逅!砥部焼きがこれほど繊細で美しいものだと気がつきませんでした。身近過ぎると輪郭がおぼろげになるのかもしれません。

 

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中④丁度私も積極的に異業種の方々との交流を進めていた時期でしたので、いろいろな分野の方とお話をさせていただきましたが、とりわけ同じ自然素材を根に持つ「木」と「土」ですから、砥部焼きとは妙な親近感を抱かずにはいられませんでした。その模様は過去の『Loopto』に関するブログでご覧いただければと思いますが、ただ交流してお酒を飲むのが最終目的ではありません。話の中から互いの商売のヒントを見つけ、新しい出口を切り開いたり、コラボ商品を開発するのが狙いです。

20110119 「KITOTUTI」現在、窯入れ中⑤そう簡単に結果は出ませんが試行錯誤右往左往はしております。自社の商品を売るのさえ難しいのに、異業種とのコラボなんてとんでもない!と思われる方もいるかもしれませんが、異業種だからこそ組みやすいと言うこともあります。外部から見ると木材業界はどこに行ってもウェルカム状態ですから、業界自体で出口を狭めているのかもしれません。丸い物(原木)を四角(柱)にするだけの商売と揶揄された時代からは早く決別して、木の秘められた可能性を公に解放せねばなりません。小さな出口でもたくさんの人が始終出入りしていれば、やがて大きくなっていくはずです。愛媛県は桧の生産量日本一を誇りますが、誰もがする事をしては偏屈屋の名前が泣きます。愛媛には他にもたくさんの樹種があります。誰もがやらない事をするから価値が生まれる。いずれ陶器と木材のコラボも形にして現わしたいと思っています!




そうして、鉛筆業界も活況を呈したかと思ったのも束の間、やがて戦争が終わると輸入が再開され安価な材が入るようになり、次第に競争力を失くした『イチイ』は、市場から姿を消していってしまうのです。木材業界でも同様の事が起こり今でも外材の輸入を悪事のように言う方もいますが、当時の高度経済成長のスピードに国内の林業の生産体制が追いついてなく、輸入材がなければ木以外の鉄とかアルミなどの代替材の研究が加速され木のシェアはもっと減っていたかもしれません。極端に〔外材=悪〕みたいな構図から入ってしまうと、現状との乖離から窮屈なことになってしまいがちです。


国産材だけでやっていこうという動きを批判する気はありませんし、それが可能ならばそれはそれで素晴らしいことだと思います。ただ何事も過剰に反応してしまうと、盲目的になってイデオロギー論争のようになってしまうので、ほどほどのバランス感覚も必要だと思います。私は100年生の木は、日本の木でも世界の木でも同様の生命的な価値があると思っているので、あまり日本の木にだけにこだわっている訳ではありません。無垢の木にはこだわりたいですが。話は反れましたが、今では国産材の鉛筆は壊滅状態となってしまいました。

北海道の知床博物館でわずかに残った「幻のイチイの鉛筆」を販売されていると聞きましたが、それも製造している訳ではなく、在庫のある限りということでした。今ではどうなっているのでしょうか、もうすべて売り切れてしまって本当に幻になってしまったかも・・・。その後、北米産の『インセンスシーダー』というイチイによく似たヒノキ科の針葉樹が大量に輸入されるようになりました。今ではほとんどの鉛筆の軸木がこの木で作られているようです。稀に『ウエスタンレッドシーダー(米杉)産の物もあるようですが、いずれにせよ輸入材が原料。

鉛筆はちびれば削りますから、ある程度の硬さがある一方でそこそこ削りやすい加工性も求められます。また部位によってムラがあっても使いにくいので、全体に均質なものが求めらます。『インセンスシーダー』はその条件を満たしているだけでなく、削ったときの匂いもかぐわしく、1本の『インセンスシーダー』の大木からは、約20万本もの鉛筆が取れるともいわれています。これだけ聞くと歩留まりがよさそうですが、実際は節などは当然使えないので案外歩留まりは悪いのかも。別名を『ペンシルシーダー』と言われるのはその用途からです。

【森のかけら】の中にも、『ニヤトー』という木があり、この木も別名を『ペンシルシーダー』と言いますが、これは鉛筆に使われる木ではありません。シダーと付いているのに、アカテツ科の広葉樹なのです。木材の別名はその匂いや姿から、近くにある別の木に見立てられる事が多いので、かなり混乱しています。ニヤトーのペンシルシーダーという別名の由来も、多分そのあたりから来ているのではないかと思うのですが・・・。さて、本物のインセンス・シーダーですが、以前弊社にも板材がありました。削ってみると確かに鉛筆の匂いがしました。たまたま偶然手に入った物でしたが、当時あまり考えもなしに簡単に手放してしまいました・・・。あれから入手できていません。今、考えれば端材でも残しとけばよかった・・・。話がすっかり、インセンスシーダーに行ってしまったので、明日もう一度はなしを『イチイ』に戻します。続く・・・

 

 




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