森のかけら | 大五木材


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以前にも告知していましたが、いよいよ明日は『第11回ほりえ港青空市』の開催日。天気の心配もないようで、本日張り切って皆でテント貼り。思えば第11回ということですから、もう11年も続いているわけですが、主催の『オレンジ会』は松山市堀江地区の異業種企業の若手後継者の会で、会自体はもっと長く続いています。異業種交流会は各地で頻繁に開催されているでしょうが、10年以上の継続していて尻すぼみになっていない会というのは結構珍しいのではないかと思います。

会が発足してから数年後に、会員が集まって地域の人とふれあう機会を作ってはどうかということで、当時独自にタオルの詰め放題などの販売会を開催されていた大濱タオルさんのイベントに相乗りさせていただく形で始まりました。その後紆余曲折があって、廃港となったほりえ港に場所を移し、今ではすっかりこの季節の恒例行事として地域の方にも認知されるようになりました。更に近年は地元の『堀江地区まちづくりコミニュティ会議』の皆さんも参加していただくようになり、出店者数も大幅に増えてきました。

以前はもともとの主要なメンバーだけだったのでテントの数もわずかでしたが、今では20張りを超える数のテントが立つほどの賑わいとなっています。本日は延べ24張りのテントを立てましたが、テントの数以上のメンバーが集まりあっという間にテントも完成。夜のうちに『木の玉プール』や出品商品を搬入しておこうと現地に行くと、テントの群れが明日の賑わいを待ち構えるかのようにライトの灯りに照らされておりました。こういう大掛かりなイベントが出来るのも同じ思いを抱く多くの仲間がいればこそ。

私自身は堀江地区ではないものの、会の発足から特別に参加させていただいているのですが、地元の平田町は柑橘農家は多いものの個人商店は少なく、国道沿いは軒並み大手企業が独占していて、地元の個人商店の多い堀江地区が羨ましく感じます。そんな会が、このイベントが今後も継続していくためには、思いだけでは駄目で「成果」も出さねばなりません。ということで、今年はご縁があって手に入った多樹種の木の器(左)をはじめ、鉄板の『木の玉プール』で皆様のご来場をお待ちしております♪




 魔物が住んでいた登ってきた者を喰うと恐れられた大台ケ原、行ってみたいではないですか。それで今回、行けるものならば行ってみたいとタイト過ぎる行程に入れ込もうとしていたものの、さすがに魔物の棲む山を甘く見すぎ。今でこそドライブウェイで車で頂上まで行けるものの、生きたいのはそんなところではなく、魔物が棲む樹海のごとき森の中。寄り道で行こうなどとは魔物にも失礼な話でありました。いずれまたトレッキングシューズなど万全の装備にて魔物には会いにきたいと思っております。さて、魔物の話には続きがありまして・・・

多くの修験者を阻んできた大台ケ原でしたが、明治24年に古川嵩(かさむ)という修験の行者が大台ケ原にこもって100日の行を終えて無事下山しました。麓の村人から、「魔物はおらんかったか?と聞かれた古川行者は、「魔物の正体見たり」と答えた。人々が魔物と恐れたその正体とは、鬱蒼とした森、急峻な山腹、そして常識破りの雨だったという。大台ケ原は日本有数の多雨地帯だそうで、年間の平均降水量5000㎜近くあって、日本の年間降水量1700㎜と比べると圧倒的だ。それら自然環境こそが魔物だったのです。

いつものように前置きが長くなりましたが、そんな大台ケ原を背後に控えた大台町にわれらがビーバーハウスこと武田製材はあります。ちょいとついでに大台ケ原がいかに無謀なことであったかを思い知らされた私は行程を練り直し、そんな欲張りで詰め詰めなスケジュールを一新。ビーバーハウスに限定して旅に変更。2日の最終便で大阪(関空)に飛んで、夜のうちに難波周辺にまで移動。翌朝から松阪に移動して、そこからビーバーハウスへ向かい、その日いちにち丸々ビーバーハウスに入り浸るというマニア垂涎のプラン!

以前から計画的に練った旅ではなく、つい2週間ほど前から急ごしらえで作った行程でしかもゴールデンウイークのど真ん中で果たしてチケットが取れるのか心配でしたが、一人ということもあってどうにか飛行機は往復とも入手。しかし大阪のホテルはいずこも満室。仕方がないので人生初めてのカプセルホテルへ。それぞれにテレビもついていて想像していたよりは広めだったものの、夜はさすがに隣の物音と、自分のいびきが気になって熟睡できず。それでもサウナ&スパのカプセルホテルでしたので、お陰で早朝より温泉でリラックス。さあ、松阪へ!




はじめての『チームくまさん』のイベントがいきなり巨大ショッピングモールの100坪のステージということで、それぞれにかなり戸惑いもありました。どういうイベントにするのか、何を販売するのか、なにより果たして客は来るのか。まあ、考えても答えの出ないことは当たって砕けろということで、いろいろな木のモノを詰め込んでみました。結果からいうと、思っていたよりはお客さんが少なかったです(何をどう設置してどういう流れにするのか打ち出しきれずにイベントのテーマを絞り切れなかったという反省)。    

何をしているのだろうかと興味を示す人は多かったものの、なにしろ縦長の100坪もあるスペースなので、奥の方で何をしているのかすらも分からない状態。こちらも慣れぬ環境で手のうちようもないままに終わってしまった感はありますが、何事も経験!どういう環境だろうと、出来ることはあるはずで、この経験を次に生かさねばなりません。家内の木のおもちゃについては、ほぼどんな環境だろうと無敵なのですが、私の方はこういう状況でも販売が伸びる商品を作りこめてなくて頭を悩ますこともしばしばあります。

しかしそこが偏屈材木屋の偏屈たる所以で、喉元過ぎれば熱さを忘れる。所詮万人受けする商品など作れるはずもありませんし、自分の色を捨ててまでそんなものに手を出したとて本末転倒。一時期、女子力の勢いにひれ伏しそうになったものの、やっぱり我が道を往くべきと初心に帰り、今後もバタ臭い木の物語性に立脚した商品を作っていこうと思っています。こういう場所でのイベントであっても、中には嗅覚鋭く木のモノを探し出してくるお方はいらっしゃるはずで、そういう出会いこそ自分が待ち望んでいたもののはず。

そういう中で、【森のかけら】のB品である『夢のかけら』から家内が作り出したのが、こちらのだるま落としならぬ『かけら落とし(仮称』。2つの三角の台座の間に積み上げられたかけらの上に一匹の鳥が乗っています。この状態からかけらを棒で突っついて1個ずつ落としていって、最後まで鳥を落とさずにアーチ状のかけらを残そうというゲーム。単純な仕掛けながら子供たちが悪戦苦闘。確かひとりだけ成功した子供がいたような。かけらそのものがベーシックなキューブ状なのでこういう遊び方も出来たりします。


何か新しいことをすれば新しい課題や問題が生まれるもの。『森のくまさん(久万産)ランド』は動き出したばかり。井部健太郎君の作る『スマホスタンド』は絶好調のようで、わざわざ遠方からFM愛媛にまでお買い求めに来る方もいらっしゃるとか。出来ないことで心を悩ませるよりも、できることで頭を使おう!折角ラジオ局と組むことが出来たのですから、今まで活用できていなかった『木の音』の商品化に(喉元すぎないように早めに!)取り組みたいと思っています。写真左より井部健太郎君。FM愛媛の倉渕常務、パーソナリティの増原安希子さん。

※「えひめまるごと15分 森の久万産らじお」はFM愛媛で毎週木曜日 11:40〜11:55 放送中




けもの道』・・・「山野においてが通るのことを言う。 獣道とも表記する。 大型の哺乳類が日常的に使用している経路のことである。 森林内にヒトが作った林道などがある場合、これをほかの動物が利用することも多い。」考えてみると私の場合、けもの道を歩くきっかけになったのは、【森のかけら】を作り始めた事だと思います。それは大きな意思があってその道を選んだというのではなく、自分が好きなことを、自分の身の丈に合うレベルで出来ることをしたいと考えたら、結果けもの道しかなかったという事。   

それから日々手探りで薄暗いけもの道を進んできたものの、けもの道にはけもの道なりの楽しみもあって私は後悔もしていませんし、今日ここまで会社を継続できたのもそのお陰でもあったと思っています。弊社の場合は、綺麗さっぱり非建築宣言をして形態を変えたとかいうものではありませんが、競争力のない零細企業が隙間を探りながら進んできたら結果、非建築のウェートが増えてきたというものです。なのでこれからも脱建築材をするわけではないものの、増える非建築材、減る建築材という構図になりそうな気配

その流れの中でこうした出会いもあって、FM愛媛さんと一緒に仕事をさせていただくことにもなったわけですから人生万事塞翁が馬。さて、話を『森の久万産(くまさん)ランド』に戻します。エミフルMASAKIは、中四国でスーパーマーケットを展開する㈱フジが誇る巨大ショッピングセンターで、敷地面積 約200,000m²(およそ60,500坪)。オープンした初日は10万人が足を運んだ愛媛でも有数の商業施設です。その中のエミモール1Fにエミフルコートというイベントスペースがあるのですが、そこだけでも100坪

そのスペースをくまさんチームで埋めようということになり大五木材も久々に本気モード!3トントラックに満載の木のモノを持ち込むことに。日曜日だったので長女にも手伝ってもらい、おはなし屋えっちゃんも応援に来てくれました。大きなイベントになればどうしても人手が必要になりますが、昔はその人手も確保できず家内と二人+幼子3人でよくあちこちに出かけたものです。メインには金看板の『木の玉プール』を据えて、周辺にはさまざまな木の玩具を配置。これらはすべて家内の手によるもの。そしてイベント開幕。




ひょんな事からトントン拍子に話が進んで、急遽エミフルでイベントを開催することとなった『森のくまさん(久万産)チーム』。メンバーは、FM愛媛久万造林㈱・㈱大五木材の3社。四国外の方には馴染みが薄いかもしれませんが、久万高原町というのは愛媛県中央部に位置する町で面積は県内市町村で最大、その地域の総面積は、58,366haで県土面積の10%を占め、このうち森林面積は43,030ha(森林率90%)で愛媛県の森林面積の12%を占めており、愛媛を代表する、全国でも有数の林業地なのです。

その広大な久万林業の礎を作った人こそが、井部栄範(いべ えいはん)氏。久万造林㈱の現在の代表取締役である井部健太郎君のご先祖であり、栄範氏から数えて5代目にあたります。なのでこの『森のくまさん(久万産)チーム』の実質的な主役なのでありますが、松山に会社のある大五木材がなぜ加わっているのかというと、久万高原町産の木材を取り扱っているということもありますが、ここで扱うのは非建築材なので、林業家だけの視点ではなく、加工したり味付けをする視点という立場で加わらせていただいています。

私の周辺ではこの数年の間に「非建築」という言葉をよく耳にするようになってきました。昔から使われた言葉ではありますが、バルブ景気で建築材全盛の頃は、主流に乗り切れない邪道に対して何か見下したような意味合いで使われることもあった(自意識過剰かもしれませんが)ように思いますが、同業者や行政関係者などが最近口にする「非建築」という言葉の響きからは、現状の建築材に対する焦燥感や新たな木材利用の渇望のような思いが含まれているようにすら感じてしまうのです。随分時代が変わってきました。

今後少子化の問題もあり、住宅産業が右上がり産業になっていくことがないであろうというのは明白な事実ですが、だからといってすべての住宅関連産業が斜陽化するわけではなく、激しい淘汰の中でキッチリ生き残っていかれる企業の沢山あることでしょう。しかしそこは間違いなく血で血を洗うレッドオーシャン!生まれながらに競争の少ない『丙午(ひのえうま)』という出自を持つ私は、そんな恐ろしい競争の中に飛び込むことも出来ずに、主要道を降りてブルーオーシャンたる『けもの道』を歩いていたら、少しだけ道が開けてきた気分。




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