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14、5年ほど前に家内が木の玩具などの取引先の開拓や情報収集のためにギフトショーに行きたいと言った時、その存在すら知りませんでした。そんなギフトショーに出展させていただくのも今回で5度目になりますが、距離の感覚も遠くにあったギフトショーが年々身近に感じられるようになってきたのは、そちら系の出口に近寄ってきたためでしょうか。違和感の塊だった最初の出展から随分とこちらの意識も変わってきました。
今回は、昨年に引き続き『おとなの部活動』チームが1年間の活動の集大成として、【えひめのあるくらし】の2年目を展開。我々にとっていわば成果を見せる学習発表会という気持ちでの出展であります。W杉浦夫妻という転校生を迎え入れたおとなの部活動は、せいぜい1,2ヶ月に1回のクラブ活動でありながら、信じられないくらいのスピードで急速に(図々しいほどに)親密度を増し(旧知の仲のように)相互理解を深めています。
絶妙のタイミングで飴と鞭を使い分けるよき猛獣使い、いや指導教官にも恵まれ(藤田、井上両氏)、公立とは思えぬほどののびのびとした開放的な校風(公益財団法人 えひめ産業振興財団)の中、個性的な面々は妄想を膨らませ、最大級のパフォーマンスを見せるべくギフトショーにやって来ました。今年のテーマは「えひめの、とあるくらし」をしている架空の主人公、ブックカフェ勤務34歳白石さんのプライベートのお部屋。
彼女の部屋には、彼女のセレクトで大切に選ばれた「えひめのものがあるくらし」があります。昨年までは見える人にしか見えていなかった白石さんの姿が、普通の方にも見えるようになってきました。出展ブースではその暮らしぶりが垣間見えます。昨年はノベルティにとどまっていた企業コラボも、今年はお出かけが出来る『茶器セット』というコラボ商品を作るまでに至りました。弊社は愛媛県産の山桜を使った木箱を担当させていただきました。
本日は愛媛県生涯学習センターで、今年度2度目の講師(ふるさとの森林講座)を務めさせていただきました。2日間で延べ4時間の講義時間を与えていただきましたので、さすがに今までのようにあれもこれも詰め込んで、行き当たりバッタリの2時間全力疾走という得意のコースが使えない事になり、珍しく講義内容を組み立てる事にしました。久しぶりだと木の名前や人の名前などど忘れする事も多いのでしっかり下準備しておかないと。
今まではザックリ骨格だけ作っておいて、後は当日の雰囲気や反応を見ながら、盛り上がりそうなネタをつまみ食いしていくという行き当たりばったりの無計画なものでしたが、時間が長くなるとさうがに短距離走のように勢いだけでは最後まで持ちません。一応前後のつながりも考えて2日間分の構成まで考えてみたのですが、早速1回目の講義で破綻!2回目の分まで少し食ってしまいましたので、慌てて軌道修正。何とか間に合いました。
この生涯学習センターの講座はいろいろなジャンルがあって、登録さえしておけば自由にどれでも参加できるのですが(各講座最大60名まで)、生涯学習というだけあってご熱心な受講者の方が多くて、私のような者の話にも毎年足を運んでいただく奇特な方もいらっしゃいます。なのであまり毎年毎年同じ内容ばかりでも申し訳ないと思い、今回は『誕生木の話』と『漢字で表す木の名前』、『森の5かけら』という構成に。
それぞれの木の名前の由来や特徴を聞いていただき、それらを5つ集めた『森の5かけら』のテーマを考えていただくというものです。例えば、カゴノキ、ゼブラウッド、ネズコ、モンキーポッド、バッコウヤナギの5つの樹から連想するキーワードとは?というものですが、ただのクイズというだけでなく、木が暮らしや身近なところでどれぐらい密接に関わり合っていたかという事を再認識していただきたいという思いもあります。
上記の5かけらのテーマは、『動物の5かけら』なのですが、最後のバッコウヤナギが動物とどう繋がるかというところがミソで、そこに木の名前の由来の面白さを読み取っていただければ我が意を得たりというものです。いざテーマに関連づけようと考えると結構悩むのですがその作業は、少し前の我々の暮らしはなんと多くの木のモノに囲まれた豊かなものであったかということをつくづく思い知らされるのです。今を生きる我々としてはそれを決して過去のものにしてしまってはならないと思うのです。
| 立派な神代木を山ほど在庫して全国へ流通されている大きな銘木屋さんならいざ知らず、基本的に愛媛を商圏としている弊社のような零細材木屋にとっては、高価な神代木の大物は高嶺(高値)の花。『神代』というのは、タイムカプセル形容詞なので、いろいろな樹に対してその冠はつくわけで、神代欅とか神代楢とか神代栗とかいろいろあるわけですが、同じ神代の中でも広葉樹に比べると針葉樹は比較的出土後の暴れっぷりは少ないです。 |
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スギやヒノキの場合、ケヤキなどのように大暴れしたりねじれまくる事は少ないものの、収縮、割れ、腐食は多く見受けられます。そんな神代杉の板材を幾らか在庫しています。木であって木でなくなっているため、強度や精度の安定性は望むべくもなく、あくまでも装飾的な用途に使わせていただくのですが、その一部は【森のかけら】として再生させてもらいます。そんな場合は、ザックリ割れとか入っていた方が諦めもつきます。 |
| もう【かけら】意外に用途が考えらないようなコンディション(割れたり反っていたり)であれば、私のモッタイナイレーダーにも反応が薄いのです。神代木に関して言えば、弱い部分は土の中で既に腐食してしまっているので、耳の辺りは大体ボロボロ。その付近について言えば【森のかけら】こそが無駄なく骨までしゃぶって使い切れる商品サイズなのです。そういう時は、「小さなサイズの商品」を作っておいて良かったとつくづく思います。 |
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どこにどれぐらいの期間お眠りになっていらいたかという事で、地下変化の仕上がり具合も千差万別ですが、神代木を名指しで来店される方は稀で、中でも『鳥海山ブランド』で辿り着かれるケースは余程のマニア!本当に来られたとしても、ご希望のサイズを作り出すことは出来ませんし、探せば足元を見られて高くなる世界。『今ここにある現物』に要望を合わせていただく寛容さを持つことが神の木と対峙できる前提条件なのです。 |
チーム『えひめのあるくらし』は、昨年に引き続き今年も東京ビッグサイトで開催されるギフトショーに出展致します。今年の開催日は、2015年2月4日(水)~6日(金)。出展場所は、東展示棟ES-12(ライフスタイル提案フェア)。昨年出展させていただいた場所から1ブースずれただけで、ほぼ同じような場所です。昨年いらした方は、その辺りで大声で騒いでいる一団を目指して来ていただければ分かると思います。
先日はその準備に砥部に集結した『おとなの部活動』の面々。ギフトショーでお配りするノベルティの詰め合わせやらコラボ商品の撮影やらで相変わらず楽しく賑やかに進行。3年間の事業で、今年は2年目となっておりメンバーの信頼感(馴れ合い感)は更に増して、世代差の大きな異業種交流として考えらないほどアットホームな活動となっていますが、それも最初にメンバー選定をした猛獣使い・藤田氏の目利きによるところ大です!
さて、コラボ商品についてはまだ明かせませんが、『リアル白石さん』こと井上さんのセンスで4社のそれぞれの持ち味を無理なく生かした素敵な商品に仕上がりました。ライフスタイル提案という事ですので、単に商品を作って売るというだけではなく、これこれこういった背景を持った誰それという人がこういう思いで作り上げたモノたちを、暮らしの中でこういう形で使ってみませんかというところがコラボの意義ですので実践篇も撮影。
プロのカメラマン・そがべっちこと曽我部洋平氏による撮影は、欣ちゃんのコントから始まり、舞台のセットを経て、遂にテレビコマーシャルの一場面にまで昇華・・・と、勝手にメンバーが讃えあい、あまりにも楽しすぎる撮影会は無事終了。いろいろな職種が集まる中でいつも思う事は、やっぱり餅は餅屋。スケジュールや段取りを調整するプロ、会議の合間のお菓子を調達するプロ、緊張をほぐし笑いを誘うプロ、交渉に長けた寝業師、猛獣使い・・・
本日は、5年目となる生涯学習センターの講師(ふるさとの森林講座)を務めさせていただきました。今年から当施設の管理会社がレスパス・コーポレーションさんに変わったのですが、引き続きお声をかけていただきました。しかも今回は、「愛媛千年の森をつくる会」の鶴見武道会長(愛媛大学客員教授)と「木材と木造住宅の研究会」の織田博顧問(元㈳愛媛県木材協会業務部長)という2大巨頭の間に挟まれて、2日分(2単元)もお時間を与えていただき、本日はその1回目の講座。
内容はこちらにお任せいただいているのですが、毎年受講していただいている奇特な方もいらっしゃいますので、少しは内容も変えねばと、今回は『誕生木・12の樹の物語』に絞ってお話をさせていただく事にしました。いつもは1単元2時間の中であれもこれも詰め込んで話さねばならないという強迫観念に襲われ、駆け足の話になっておりましたが、今回は時間の余裕があるのでじっくりとたっぷりと木の名前の由来や物語、その用途、誕生月との関連、木言葉などについてお話する事に。
毎年3月末頃の講座のオオトリあたりが私の出番でしたが、今年は新年早々の登板という事で参加人数も少ないかと思っていたら、想定以上に参加者がいらして(およそ34~35名)、こんな材木屋の親父の話を聞いてやろうとわざわざお越し頂き本当にありがたい事です。すべての事象の名前にはそれぞれの物語がある事を知っていただくために、まず私自身の名前(照国)の由来(相撲の盛んな野村町出身で、かつての横綱・照国からいただいた)からお話させていただきました。
その中で喋らせていただいたのですが、比叡山延暦寺の開祖・最澄が残した『一燈照隅 萬燈照国(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)』という言葉があります。自分の名前が含まれている事から、私の心の拠り所としております。意味は、「ひとつの灯りは隅しか照らせないが、万の灯りは国全体を照らすことが出来る」という事です。転じて、ひとりひとりが自分に与えられた役割を懸命に果たすことが、国や組織全体にとってもっとも大切な事であるという意味がなります。
昭和天皇の玉音放送の草案作成にも関わり、「平成」の元号の考案者でもあり、昭和歴代首相の指南役を務めたことでも知られている碩学の財界人・安岡正篤氏は「天下国家をあれこれ論じるよりもまず自分がいる場所を明るく照らせる人間になれ。ただ一途に自分の真心を尽くす。そうすれば、そんな一隅を照らす行為に励まされた人が共鳴され輪が広がるものだ。」と好んでこの言葉を使われていました。遥か遠い境地ですが、その名を戴く者としてこの言葉を常に肝に命じておかねばならないと思うのです。
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