森のかけら | 大五木材


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先日、クリに関するブログで誕生木(たんじょうもく)の事に少しだけ触れましたが、12ヶ月分の誕生木の木で作ったのがこちらの『誕生木ストラップ』。1月から12月まで12ヶ月分の誕生木の木言葉等をレーザー彫字した商品ですが、これの狙いはいくつかあって、まず1つ目はそれぞれの樹種の端材を活用したかったということ。2つ目は気軽に購入できる低価格の商品を作りたかったということ。そして3つ目は誰にでもあてはまる『森との関わり』あるいは『森への入口』となる商品を作り上げるということ。

それであれば誰でもが必ずどれかにあてはまるわけで、初対面のひとでもそこから強引に木の話に入るきっかけとなります。12の木の種類は、誰でも知っているようなメジャーな木をあてはめているので、木の事に詳しくない人にとってもイメージが湧きやすいのではないかと思います。例えばクリは10月の誕生木ですが、一般の方はクリといえば、材としてのクリよりも、秋の味覚としてのクリや、イガグリを連想するのではないかと思いますが、それでもいいんです。とにかくこれが木についての意識づけになれば

それでこの『誕生木ストラップ』ですが、ひとつ¥500(税別)地道に売れていて、先日も売り切れた月の補充作業をしていたのですが、不思議と秋・冬の方がよく売れています。フロ-リングなどの内装材やオリジナル家具などの相談に来られる方も多いのですが、そういう場合折角なら施主さんとなんらかの関わりのある木をご提案できればと思っているのですが、なかなかプライベートな事に踏み込みにくい(相手も言いたくない)ケースもあって、話が膨らませにくい時などにも誕生木ストラップは有効です!

森の多様性を楽しむための要素のひとつに『木の色』もあると考えているので、【森のかけら】は植物性オイルを塗って、本来それぞれの木が持っていながらも眠っている色というものを強調させています。それがときどき、『木の匂い』を楽しみたいので無塗装はないかしら?という問い合わせがあったりするので、眠れる色の覚醒をあえて封印した無塗装の商品を作ろうと思って作ったのが誕生木ストラップ。小さくともそれなりに匂いは楽しめるのですが、やっぱり私は『色フェチ』、眠れる色を呼び起こしてしまいたくなる・・・! 【誕生木ストラップ12ヶ月セット】




無塗装だとちょっと分かりづらいですが、クリには節の赤ちゃんのような『葉節』があるのと、『キング・オブ・フォレスト(森の王様)』の異名をもっつ雄々しい表情のナラに比べると、クリは木目の雰囲気がやわらかく年輪幅も大きいです。迫力という意味ではナラに軍配があがるものの、肩の力が抜けたようなクリのゆるい表情は日本人好みではなかろうかと思っています。一方で線路の枕木や家の土台にも使われるなど、縁の下の力持ちでもあって、フローリングとしても通な方には人気があります。


詳しくは後日改めて紹介しますが、現在弊社が加工しているものの中にマッチ箱ぐらいの小さな商品があります。広葉樹の面白さはこれぐらいのサイズになってもその質感、存在感がしっかりあるということ。こんなに小さくしてもクリはクリ。写真は無塗装なので分かりづらいかもしれませんが、オイルを塗ると濡れ色になって、ナラトと混ざっていても識別しやすくなります。ただし注意しないといけないのは、クリにはタンニンが含まれているため、水や鉄に反応して染みになるので塗装前には極力濡らさないよう注意が必要です

そんなクリの木は、10月の誕生木で、木言葉は『公平』です。誕生木の出口として作ったのがこちらの『波栗膳(なみくりぜん)』。クリの板の表面を凹凸に削って『鎌倉彫り』風に仕上げ、凹凸のデザインは海の中でさざ波が起きているイメージを表現しています。サイズは、長さ300mmで幅200mm、厚み22mm。凹凸に削り出すことで、平凡で変化のなかった木目の表情が豊かになっていることが分かると思います。クリには数寄屋造りの床柱や茶室などにも重宝される『ナグリ』という独特の技法があります。

それにインスパイアされて作ったのが『波栗膳』です。東北あたりに行くと、童謡の『大きなクリの木の下で』で、歌われたような信じられないぐらい大きなクリの巨木に出会うこともありますが、この近隣ではそんな巨木に出会えることは望み薄。しかし小さなクリでも活かせる出口はあるはず。しかも凹凸をつければクリは驚くほど表現が広がる木でもあるので、その技法の力を借りて作り上げました。誕生木の出口のひとつとしてオンラインショップでも販売をしています。¥4,000(税・送料別)




干支にちなんで鳥の話をもうひとつ。昨年末の話ですが、会社の土場に突然カモがやって来ました。近くに池があるにはあるのですが、そこでカモの姿を見たことはなかったので、その池から来たのか、いずこからか目的地を誤って飛来したのか分かりませんが、結構長い時間滞在されていました。ちょうど雨が降っていたので、アスファルトの土場のくぼみにたまった小さな水溜りの中で心地よさそうにくつろがれていました。写真を撮ろうと近づくと、飛んで逃げないまでもトコトコ移動。

 

 

人間にもかなり馴れているようで、人を恐れているようにも見えませんでした。その後も土場の中をあちこち動き回っていたのですが、どうしてある一定の距離を越えさせてはくれませんでした。折角くつろいでいるのに、追い立てるようにするのも可哀想だと、しばらくして気が付いたら姿が見えなくなっていました。スタッフは来年の干支が、やって来たので縁起がいいと喜んでいましたが、まさにグッドタイミングでした。さすがにネギまでは背負ってはおりませんでしたが。

 

 

カモといえば、偶然ですが弊社にもカモにちなんだ商品があります。それがこちらの『ダックエンド』。イチョウ(銀杏)の木で作った11月の誕生木の出口商品です。古い本を食べる虫と知られているシミ(紙魚)という昆虫がいますが、そのシミはイチョウの独特の匂いを嫌うことから、古来からイチョウの葉が栞に使われていました。そういった慣習を元に生み出したのが、イチョウの木のブックエンド。なぜカモなのかというと、それはイチョウの名前に由来しています。

 

 

イチョウの葉の形がカモの足に似ていたことから、昔中国では鴨脚を意味する「ヤーチャオ」と呼ばれていました。鎌倉時代から南北朝時代に日本から多くの僧が中国に渡りましたが、その際に現地の「ヤーチャオ」という言葉を「イーチャウ」と聞き誤ったことから、転化してイチョウになったと言われています。つまり11月の誕生木イチョウが、名前の由来からカモとなり、材の特徴から本を守るからブックエンドになったわけです。もうすぐオンラインショップでも販売開始予定。




本日は『誕生木ストラップ』の仕上げ作業。爆発的に売れるような商品ではありませんが、少しずつ確実に売れております。もっと宣伝すれば売れるのに、なんて仰っていただく方もいらっしゃいますが、何事も費用対効果。そりゃあ売れるに越したことはないのですが、弊社もこの商品だけで食っているというわけではありませんし、いくら売れようが自動機械が勝手にポンポン作ってくれるというわけではなくて、それなりに手間暇かかって作られているわけでほどほどでいいんです。

 

そこで本日はどういう工程で仕上がっているのかその一部をご紹介します。材を加工して、レーザー加工するまでは基本的に外注している部分が多いので今回は省略して、そこから先。10月の誕生木である『クリ(栗』でその工程をみてみます。『誕生木ストラップ』には、誕生月(クリの場合は10月)の数字と英語表記、樹種の漢字名と英語名、木言葉(クリの場合は「公平」)などがレーザーで彫ってありますが、精密な加工のできるレーザーのお陰で精緻な文字を刻めます。

 

しかし熱を利用するレーザーの宿命で、焦げや煤(すす)が発生します。樹種やレーザーの調整によってはかなり軽減できると思いますが、12種類の木を一度に加工してもらうため微調整も煩雑になるため、うちではこの程度の焦げ、煤は許容範囲。加工後あまり時間をおくと、取り除きにくくなりますが、加工後早めに対処すればなんら問題ありません。目の細かいサンドペーパで磨きます。一見すると彫った部分に磨いた粉が詰まって文字が消えてしまったように見えますが無問題。

 

ブロアーで吹き飛ばして、刷毛などを使って小さな文字まで綺麗に粉を掃き飛ばせば、すっかり焦げや煤も無くなって、文字や数字もしっかり残っています。あまり文字が小さい場合や、木が軟らかい場合は注意が必要ですが、もうこのあたりは経験による指先の感触。磨きはレーザー面だけにとどまらず、全面磨いて毛羽取りも丹念に行います。このあと乾いた布で木粉や埃をしっかり拭き取って仕上がり。ここから次にストラップ紐を通したり、台紙とビニール袋に詰める作業に移ります。

 

そうしてようやく完成するわけです。それらすべての作業を弊社スタッフが手分けして行っていくわけですが、それも全て外注するという手もあります。その方が生産性が高くなるという意見もあるかもしれませんが、私としては自分の商品には少しでも自分が携わりたいのです。それが最終的な磨き作業とかだけであったとしても、商品に直接触れることで愛着や誇りが増します。全て仕上がってパッケージされたものに名前だけ貼って売るなんて、なんだかとてもよそよそしくてモッタイナイ気持ちになる。




20160122 1雪の中、危険を冒して久万まで行くのならついでに雪景色を拝借して撮影をしておこと、トラックにいくつか商品を積み込んでおりました。その1つが、こちらの『スノーファーマン』。12月の誕生木である愛媛県産の『樅(モミ)』の木を素材として作ったディフューザーです。ブビンガで作った赤い帽子は着脱式になっていて、それを取るとガラス管が入っているので、そこにお好みのエッセンシャルオイルを数滴たらしてアロマの香りを楽しむというメルヘンチックな一品でございます♬

 

20160122 212ヶ月の誕生木それぞれの出口商品を作る~!と意気込んで取り掛かったものの、いまだ9・10・11・12月の4ヶ月分が出来たままで停滞している怠慢です・・・。各月ごとの物語やエピソードと誕生木の特徴の擦り合わせ(後、加工やコストなども)に頭を悩ませる中、いの一番にひらめいたのがこのスノーファーマンでした。雪国生まれでもないくせになせか雪だるまのフォルムに強く惹かれていて、何かこの形の商品を作りたいという漠然とした思いが結実しました。

 

20160122 3それゆえに愛着もひとしおで、売れるかどうか、評価されるかどうか、などということは論外とばかりに勢いで作ってみたものの、ほとんどPRもしていないのと、作るまでの情熱は火傷するぐらいに熱いものの、『完成してしまうと燃え尽きてしまう症候群』に感染しているため、出来上がって商品棚に並んだスノーファーマンを見ているだけで心が穏やかになり満足するというかなり危険な症状を発症。むしろ手元から離したくはないという商売人としてはあるまじき末期の事態に・・・

 

20160122 4もうそういう症状が何年も続いていて、雪がちらつく頃になると、スノーファーマンを眺めながら「ああ、今年ももうすぐ終わるのだ」と感慨にふけり、雪の季節が終わる頃になると季節の変わり目を実感していたのですが・・・はっと我に返りました!いかん、いかん、このままでは妄想世界の住人になってしまうと一念発起してスノーファーマンを外に連れ出してみたのでした。雪の積もった丸太の上に佇む健気な姿を見ると、なぜだか涙が溢れてきそうになって、やっぱりお前は手離さんぞ~!

 

スノーファーマン:110×80×65mm ¥4,500(本体のみ、消費税、送料別)

本体:モミ 帽子:ブビンガ 目&ボタン:ブラック・ウォールナット 無塗装品




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