森のかけら | 大五木材


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話は阿沼美神社のクスノキに戻ります。サカキアラガシ、ナナミノキなど境内に続く階段の脇にあった木々を伐採。これらの木についてはまた日を改めてご紹介します。神社とかでまとめて木を伐ると、普段手に入りにくい木と出会えるころが嬉しい。アラガシは、直径も尺足らずの大きさですがとにかく重い!伐採直後だとそれぐらいのサイズでも長さが2mあれば、人力では軽トラックに積み込むのもやっと。さて問題はこの階段を上がったところにある大きなクスノキです。スケール持って行くの忘れましたが、直径は1ⅿ超え!

木材市場に並ぶような巨大なお化けクスとかではありませんが、それでも十分にそれだけで一枚板になるサイズ。ただし搬出の都合上、長い材は出せないのと運ぶのに問題があるので短めに伐ってもらわねばなりません。丸太運搬用の車両があるわけではないので、欲を出さず安全優先。ちなみにこちらが枝の部分。立ち上がった幹から3,4mのところから大きな幹が地面とほぼ水平に延びて絶妙のバランスを保っていたのですが、それゆえに枝でも折れようなら幹が社殿に倒れ掛かる危険性も孕んでおりました。まあよくぞこれでバランスを取っていたものと感心しきり。

伐採の瞬間も見たかったのですが仕事の都合で伐採日には立ち会えず。後日神社に行ってみるとすっかり境内の様子が変わっていました。それまで日差しを遮っていた大きなクスノキが無くなったため、境内には光が入り随分と広くなったような印象。こちらが一番大きなクスノキ。レッカーで吊り上げて伐ったのですが、大きすぎてチェーンソーの刃が届かずかなり苦労されたそうです。町の木を伐る場合、電線やら軒先やらいろいろと障害物が多いので気苦労も多いようです。まずは怪我もなく無事に伐採できてひと安心。

こちらが元口から伐りだしたもっとも大きなところ。最大直径で1200㎜ぐらいあります。山から出すのであれば長いままで伐ってもらうのですが、町の木の場合、自分のところの車で搬出・運搬することになるので、長さは1ⅿ程度につまえてもらいました。これぐらいでないとうちのユニックでは吊れない。普段は製品しか運んでいないので、大きな丸太の運搬が不慣れなのと、神社の木ですからお祓いしてあるとはいえ、何かあると怖いのでいつも以上に慎重になります。製材所に運び終わるまではまだまだ気が抜けません。続く・・・




果たしてビーバーと造園屋さんはいかにして巡りあえばいいのか?当時は私もまだ完全にビーバーにはなり切れていなかった(子ビーバー)ので、正直覚悟もありませんでした。覚悟というのは、「それが欲しい」と言って話がまとまってしまった場合に、集まった材をどうするのか?こちらの思惑以上にあれもこれも全部持って行って、と言われてしまったら、こちらから言い出しておきながらそんなに都合よく断れるのか?持って帰ったとして【森のかけら】以外にどう活用するのか?どこに保管するのか?社員はそれを見てどう思うのか?理解を得られるのだろうか?

いろいろ考えていたら、やっぱり止めとこうとなってなかなか手を出せない世界だったのですが、思いがけない形である日突然その垣根は取り外されることになります。造園屋さんの方から声が掛かってきたのです。「〇〇で結構大きめの木を伐るんですが、大五木材さんではこういう木は必要ないですか?」これを僥倖と言わずになんと言おう!その時はすぐに【森のかけら】で必要な木では無かったもののこのご縁を活かさねばと二つ返事で答えて現場に駆けつけました。大きさこそまあまあだったものの量が少なかったのでスムーズに搬出完了。

それで、その時今後もこれこれこれぐらい種類のこういうサイズであればいただきたいとにこちらの要望も伝えると、先方もそれはありがたいという事で簡単に話がまとまりました。更に、それなら同業者にも声をかけてくれると、思わぬ形で造園業界に波及。ただし気をつけないと、必要も無い木の処分場になってしまうので、こちらが求めている樹種やサイズはしっかりとお伝えしました。基本は広葉樹で、変わった木!こういう交渉の際には【森のかけら】という実例が非常に有効です。ああ、こういうモノを作りたいのね、と。

職種は違えど同じ木を扱っている人間同士、話してみればその人も珍しい木を伐ったりすると、このまま捨ててしまうのはモッタイナイと感じていたそうで、使ってやれるのなら木も喜ぶだろうと共感してもらいました。だったらこれぐらいのサイズでこういう風に伐っておくと、話がトントン拍子に進んで、それからは近隣で伐採された『町の木』が急速に集まるようになりました。町の木の神様が導いてくれたとしか思えません。そうして私はすっかり『町のビーバー』と化していったのです。という事で話は地元の神社の木の救出に戻ります。

 




カントリーウッドガーデンさんのカフェの話、3日目。お店の中にはいろいろな種類の木がふんだんに使われていますが、すべて弊社の材というわけでありません。オーナーの菊野君がいろいろなところから集めて来た材を、しっかりと骨までしゃぶって使っています。まさに『モッタイナイをモッタイナクシナイ実践』があちらこちらに施されています。例えばカフェコーナーのカウンターの足元には長さが不揃いな角材がランダムに積み重ねられています。土台や柱などに使われる角材の端材で、加工の工程で大量に発生してしまうものですが、こうするだけで立派な凸凹ウォール!

お見せの外には小さめのドッグランスペースもあるのですが、そこの壁面にもこの身近な角材が使われています。向きを変えるだけでそれなりに違った感じに見えます。大量に在庫があるそうで、使えるところにはなるべく使えの精神!これよく見ると緑色のモノが混じっていますが、これは防虫防蟻の加圧処理を施した証です。住宅の土台に使う際に、表面だけ塗料を塗布するのではなく、大きな窯に入れて圧力をかけて材の中に薬材を注入させるのですが、そうすると材面がこのような緑色になるのです。そうして薬剤処理した材の端材を有効活用。

それらの材をよく見ると表面に沢山の小さな穴が規則的に並んでいるのが分かると思います。これは『インサイジング』といって、防虫防蟻処理をする前に薬剤の浸透性を高めるために、材の表面に傷をつけて、より薬剤を内部に浸透させるためのものです。刃物の形状によって、写真のようなホコ型になったり、小さな穴が開く針(釘)型になったりします。防腐処理する前に施すものなのですが、インサイジングしたが工程上処理前にカットしたものもあるみたいで、いろいろなモノが混じってモザイク柄になって面白い。こういうものは不揃いのほうが断然いい!

なお、これらの角材は個別に販売もされているそうで、正面入口の傍らのカウンターで販売されています。長さも短くて値段もお手ごろなので、庭造りには使えそうです。『モッタイナイをモッタイナクシナイ精神』は天何にも満載で、ドールハウスなどが展示されているケースをよく見ると、これ本物のリンゴ箱だそうです。結構頑丈に作られていて、脚をつけてベンチにもされていましたが、積み重ねれば雰囲気のある棚になります。最近、こういうエイジング材を求めて来られる方も増えています。『森のりんご』も透明ケースでなくてこのリンゴ箱に入れて販売しようかしら?




すっかりご紹介が遅れてしまいましたが、日頃から仕事でお世話になっている㈲カントリーウッドガーデンさんが2月1日にオープンさせたカフェに行って来ました。伊予市の高速道路のインターチェンジのすぐ傍、「KAGU」と書かれた大きな看板が目印です。以前に使われていた店舗の改装に着手されたのは確か秋頃だったような・・・。内部にも弊社の木をいろいろ使っていただきましたが、開けてみればここもあそこも直さなければいけない状況で、材料も次々に投入。納材する立場としては、このまま永遠に仕事が続いてくれたらいいのに・・・(笑)なんて思うほど。

ちょうど工事の記事が弊社のロングセールと時期と重なったこともあって、本当にいろいろな材を使っていただきありがたかったです。本人の店なので、自分がいいと思ったら即決で採用してもらえるので話も早い!取り扱いアイテムの中に変なモノ(自分で言っちゃった!)が多い弊社としては、これこそ商業店舗で使っていただきたいという木も多いのですが、実物を見ていただかないと伝わらない事が多くあります。実際に実物を見ていただかないと分からないものが多いので、オーナーに実物をご覧いただきたいのですが、なかなか時間の都合がつかないケースが多いのが実情。

今時なんで、画像をメールで送ったりはするものの、変わったモノって癖も強いので、私も自分の口から説明しとかないと不安になります。折角のブラックコーヒーも途中で、使わせ難くてリスクを回避したいがための甘言というクリームやらシロップが入れられて、すっかり毒抜きされたアメリカンになってしまって、本質が湾曲したり伝わらず不採用になる事も多い。そんな時はもうご縁が無かったと諦めるしかありません。その点、カントリーウッドガーデンの菊野君は自身も家具職人で木材にも精通しているので、いろいろな木材を楽しくアレンジして使っていただきました。

例えばショートカットサイズの『ケンパス』も、その特徴を活かして水回りや玄関足元などに敷き詰めていただきました。線路の枕木などに使われる事知られるケンパスですが、最近はあまりその名前を聞くことも少なくなりました。木ではなくコンクリートや合成樹脂などで出来た枕木に代わってきているようで、ケンパスの代名詞でもあった枕木という用途もいずれ消えてしまうのかも。そんな木ですから外部でもよく耐えてくれます。木目や色合いの濃淡なども楽しまますが、実例の写真が少なかったのでこれぞとばかり写真も撮らせていただきました。在庫はまだまだあります!!ご注文はオンラインショップからどうぞ♪




先日、町の木』の面白いところは、そういう小枝から葉っぱまで素材がまるまる手に入るという事を書きましたが、そうであればこそしっかりと骨の髄までしゃぶり尽くして使わせていただきたい。通常であれば手にはいらない、もしくは入ったとて手に余して結局処分してしまう小枝葉っぱですが、一般的に流通していない街路樹灌木などの『町の木』のそれであれば、何とかして使ってみたくなるというもの。というのも扱える機会が少ないから、折角手に入った時には自分で切断したり削ったりして材質や触感、匂いなどを体感しておきたいのです。

という事で、通常ならば歯牙にもかけない小枝も輪切りにしたり、小割して、材質を味わいながらもどうにか生かせないものかしらと『出口』を探ります。そうこうしていると自然発生的にたまってくるのがおが屑。小枝など樹皮がついたものをそのまま切断したりするので、その木のおが屑だけを集めても結構いろいろなモノが混じってしまって見た目にもよろしくない。という事で、『篩(ふるい)』にかけて多少なりともおが屑をより分ける事にしました。早速近所のスーパーに材料を買いに走りました。といっても枠部分の木材はいくらでもあるので、目細の金網だけ購入。

結構な量のおが屑をふるいにかけなければならないので、大きめの『ふるい』が必要だったので自分で作ることにしたのですが、そうなると腕が疲れないように枠材には軽い『キリ(桐』を選択。たっぷり入るように深さにも余裕を持たせて、金網をキリで挟み込みました。単純構造ですがこれで完成。本当はこれで金網の目の粗さが違うタイプのものを幾つか作ればいいのでしょうが、あまり凝った事を始めるといつも『森の砂』を作ることになって、本末転倒な事になるのが予想できるので、まずはこれぐらいの緩さで始めてみることに。

こちらは、近くのお宮で伐採された『ヤブニッケイ』のおが屑。小割した際に出た木粉を採集して天日で2週間ほど自然乾燥させたものです。すっかり水気も飛んでサラサラになっています。写真では分かりにくいかもしれませんが、結構「不純物」が混じっていて、ちょっとこれでは草木染めやサンドアートならぬウッドアートするにも不適。この網目で果たしてどれぐらいふるい分けられるのか?何事も体験です。やはり1度では少し大きめの木の皮などは網目をすり抜けてしまいます。ちょっと金網の目が粗すぎたのか?

何度かやっているうちにコツがつかめてきて、モッタイないといつまでもふるっているとすり抜けてしまうので、少し早めに見切りをつけて、それを何度も繰り返すことに。そしたらかなり不純物がこされてサラサラした木粉になりました。量は減ってしまうものの、見た目にも触った感じもかなり理想に近いものになりました。これもあまりやり過ぎると、何が主役で何のためにやっているのか、本末転倒になってしまうので、ほどほどのところで切り上げる事に。まずはいろいろな木の種類を増やすことが先決と、調子に乗ってその日のうちに4種類も仕上げてしまいました。

 

本当は、端材がモッタイナイと言うよりも、匂いの強い木、あるいは匂いの個性的な木、色目の面白い木のおが屑が何かに使えるのではないかという発想から始まったおが屑を採集ですが、いろいろな樹種のそれが集まってくると、多樹種異常反応症候群が強く刺激されます!とりあえあず今のところ20種類ぐらいのストックは出来ているのですが、きちんと商品と流通させるためにはもう少し味付けが必要。ただの『篩にかけたおが』という素材だけで売ってしまうのはあまりにモッタイナイ。もう少し先の出口を探ってみたいと思います。




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