森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

 

結論から言うと、呼び名は「さかなクン」。最初は遠慮していたのも我慢できなくなって途中で何度か「ギョギョ」を挟んでくる恐れ知らず!会場から笑い声が聞こえてくることもなく、後ろの女性スタッフは一切表情すら変えず。そんな反応にも臆することなく、いつもの口調で喜々として魚の話をするさかなクン、心臓に毛が生えている!その中で、世界には約4000種の魚がいて、日本のスーパーに並ぶ魚はおよそ20~30種しかいないという話は、私も木の種類の話をする時の常套句

この動画自体は1時間30分ほどありましたが、さかなクンが独りで喋っていたわけではなく、他に2人の参考人の先生がいました。その話にも惹かれて結局最後まで観たのですが、それぞれテーマが与えられていてさかなクンは「子どもにでも分かる身近な魚」という視点。もう一人の先生は、漁業大国といわれる北欧の現状をデータに基づいて、最後の先生は鯨に特化した話。それぞれお話にも個性があり聞き入ってしまいました。普通は後者のような学者先生が呼ばれて専門的な知見を喋られる場なのでしょうが調査会も懐深し。

そんな場においてさかなクンは完全アウェイ。しかしそれでもひるむことなくいつものキャラクターを貫いたさかなクンは魚の中の魚、いや男の中の男!後の質疑応答でも自分なりの意見を自分の言葉で誠実に喋る姿の好感が持てます。しかも隙あらば「ギョギョ」を放り込んでやろうという野心も垣間見えて、この男見た目以上に野心家!データや専門用語を駆使された後のお二方とはまったく異質の参考人でしたが、この場に呼ばれたという事自体がさかなクンの凄さ。ある意味の海洋多様性!

さかなクンの持論が好きなのは、魚愛に溢れていながらも捕ったら食べるというスタンスを貫いているところ。知的好奇心を持ちながら魚の事を知っておいしく食べよう!って言葉だけ聞くと怖いようにも思えますが、その結論は明快でとっても大事。植林さえすれば、工場さえ建てればで明るい未来が来るという妄想林業ではなく、具体的な活用の出口を明快にした林業論でなければ絵に描いた餅。「未利用魚」とか「世界に通用する共通言語は科学的数値」など問題点は漁業も林業も似ている。いずこの業界を救うのも最後は「愛の熱量」なのだ。




先日、金沢の(株)ムラモトさんの銘木市に伺わせていただきました。帰りは、アイベックスエアラインズが新規就航した松山~名古屋便の格安チケットが取れたのですが、行きはチケットが取れず久しぶりの電車の長旅。松山から特急しおかぜで岡山へ、岡山からは新幹線のぞみで京都へ、そこからは特急サンダーバードで金沢へ。サンバーバードに乗ったのは日青連(日本木材青年協議会)に在籍していて、委員会などで北信越地区出向していた頃以来。コロナ禍ということで駅も車内はガラガラで異様な雰囲気・・・

状況が状況なので今回は脇目も振らずに一路金沢へと向かったのですが、途中でご縁のある駅名が出てくると心がザワザワします。平時であれば目的地の金沢へ向かうまでに何か所も立ち寄って、目的地に到着した頃にはへとへとになっているパターンですが、今回はひたすら眠って時間をつぶしました。それでも馴染みのある地名が車内でアナウンスされると、かの地にいる仲間の顔が思い浮かびます。それで昔の思い出に浸っていたのですが、サンダーバードが福井に入って「あらわ市」の地名が聴こえてくると、あわらのあのひとの顔と「越前クラゲ」の姿が・・・

むかし福井の事をブログに書いたとき福井の名物として越前クラゲの事を書いたなと思い出していました。それで、どんな風に書いていたかなと自分の過去ブログを検索していたら、たまたま「さかなクン」の動画が出てきました。その中に、背広の大人が居並ぶ中で唯一白衣を着て違和感のあるさかなクンの姿がある動画が目につきました。気になってみてみると、1年程前のものでしたが、それは参議院国際経済・外交に関する調査会に出席し、水産資源の管理と保護について、参考人として意見を述べたものでした。さかなクンは東京海洋大学の名誉博士で客員准教授

さかなクンといえば、既に絶滅したといわれる淡水魚クニマスを「発見」したことが話題になり、私もブログで少しだけ触れさせていただきました。まださかなクンが、めちゃくちゃ魚に詳しい高校生として実名でテレビのクイズ番組に出た頃から気になっていたのですが、トレードマークの魚の帽子をかぶったまま大学の准教授になり、国会の調査会で参考人として呼ばれる存在になったのは灌漑深い。さて、こんな真面目な会でどう呼ばれ(さかなクンさん?)普通に喋るのか(ギョギョ!)気になって動画を観て後で気づいたら約1時間30分!




弊社でカウンターな内装など関わらせていただいてショットバーやカフェがオープンするとお祝いと現場の写真撮影を兼ねて伺わせていただくのですが、そこでよく見かけるのがシンビジウム。花の種類には疎い私ですが、さすがにその花が立派で高級な贈答用のものだということぐらいは分かります。そんなシンビジウムを故郷の西予市で栽培されていたのが(有)フローラルクマガイ熊谷琢磨君と真由美さんご夫婦。熊谷君は高校の後輩で、私の家内と同級生、真由美さんは私と同級生の姉さん女房です。その熊谷夫妻が先日久々にご来店。栽培されていたと過去形で書いたのは、2018年に西予市に甚大な被害を与えた西日本豪雨で川沿いにあったハウスは水没し、生産物は流されてしまい残念ながらシンビジウム栽培は断念せざるをえなくなってしまいました。

熊谷君のところではシンビジウムを苗から育てていて、出荷するまでに4年近くもかかることがあるそうで、普通ならそこで事業を断念するところですが、熊谷夫妻のシンビジウム栽培に向ける情熱と顧客や地元の方の応援、支援で復活の道を歩みだすことになったのです!こういう時にその会社が地域や業界においてどういう存在であったのか、真価が問われます。二人の人柄の賜物。とはいえハウスも苗もすべて消失してしまったため、すぐにシンビジウム栽培を再開するのは不可能。

そこでまずはハウスを修復し規模を縮小してトマト栽培を行い、徐々に環境を整えながらシンビジウム栽培の再開を目指していく計画のようです。ということで新たに立ち上げたのが名前にちなんだ『くまさん農園』。一般的なミニトマトと比べて糖度は10度前後あってとっても甘くてジューシーな『ウルルンとまと』の栽培をスタート。ロゴ等のディレクションは『えひめのあるくらし』でも大変お世話になった西予市在住のデザイナー、井上真季さん!ご縁を感じます。

さて、トマト栽培の傍ら、南半球の珍奇植物なども手掛けていて、まだまだ種類は少ないようですが、珍奇植物マニアとしてはシンビジウム以上に興味が惹かれる(ごめんね💦)!早速、ショッパーズ宇和店に立ち寄ったところ、なんとあの『ボトルツリー』があるではないか!学名ブラキキトン・ルペストリス(Brachychiton rupestris)。樹形がボトルを逆さまにしたようにしたことからボトルツリー(またはクイーンズランドボトルツリー)の名称で親しまれています。植物園で何度もその御姿を目にしまして、叶うならば【森のかけら】にも加えたいと夢想してきました。さすがにこれを大きく育てて、その一部を【森のかけら】にしようとは思いませんが、ボトルツリーが手元にあると思うだけで心が豊かになるではありませんか。迷わず購入!(2018年6月大阪咲くやこの花館で撮影)

今後も食虫植物やら珍奇植物も揃えていくという事なので、『ウルルンとまと』と共にくまさん農園からは目が離せません。ボトルツリーは自生地が乾燥地域なので、乾燥に耐えるために幹の根元に水分を貯めて育つため根元が膨らんだ個性的なフォルムになったそうです。行く道は決して楽ではないと思いますが、苦難や困難はボトルツリーのように根元にグッと溜めて、シンビジウムの花言葉である「飾らない心」、「素朴な心で頑張って下さい。くまさん農園、応援させていただきます(^^♪




以前にこのブログでもご紹介しましたが、近所の大型書店の店頭で1ヶ月間展示販売されていた『木工雑貨 Dee』さんこと門屋さんの商品を『木のもの屋・森羅』でも販売させていただくことになりました。木工雑貨の原料となる木材は弊社から仕入れてもらっているので、作られる商品はいわば「里帰りしてきた木々たち」。Deeさんは木工作家としての経歴は浅いのですが、その分研究熱心で材を買いに来られた際にちょっと変わった木を見つけると、これは何という木なのか?この木の特徴は?どういう用途に使われるのか?と質問攻め。

最近では木工作家さんが訪れられるようになりましたが、いろいろなタイプがいて、頑なに自分が決めた種類の木だけを使い続ける人、用途に合わせてさまざまな種類の木を使い分ける人、使ったことが無い木に精力的にチャレンジする人などなど。材木屋としてはいろいろなタイプがいたほうがありがたいのですが、個人的にはパプアニューギニアのM.L.Hなどのような木工作品としての利用頻度が少ない木に挑戦したいというフロンティア・スピリットを持ったDeeさんのような木工作家さんが大歓迎!

今回展示販売する商品に関してはDeeさんにお任せしましたが、これだけは種類も増やして必ず出して欲しいとリクエストしていたのが、こちらの宇宙人キーホルダーブラック・ウォールナット星やブラックチェリー星、カリン星、パープルハート星などそれぞれの故郷の星の木で出来たグレイタイプの宇宙人です。多感な少年時代にUMAやUFOなどのオカルトにどっぷりと浸っていた『ムー世代』としては、宇宙人という言葉だけでも惹かれてしまう。個人的に400種星の宇宙人を作ってもらいたい!

しかも今回嬉しいのは、その宇宙人が搭乗できるUFOまで作ってもらったこと!頭頂部が開いていてそこにお好きな宇宙人が乗せられるのです。最終的にこれは私が買い取りするつもりですが、こうなると400種の宇宙人の乗る400種のUFOまで欲しくなってくる~!これだけ宇宙人に萌える客がいたら、作り手としては入れ食い状態です(笑)。宇宙人だけでなく精緻な寄木細工の商品などもあります。期間限定でなく継続的に展示販売させていただくつもりですので、ご来店の際にはぜひDeeさんコーナーにもご注目!




昨日に続いてヤマボウシの名前の起源についての考察ですが、日本書紀の時代(720)に既にヤマボウシと呼ばれていたということは、延暦寺は延暦7年(788年)に創建されたという事ですので、延暦寺の僧侶に見立てたという説は後付けっぽいですね。そうなると浮かび上がってくるのが倉田悟氏が著書『植物と民族』と唱えられている説。その説は「ヤマボウシの実は人々の眼をひき、丸くてぽつぽつとお釈迦様の頭のように凸起のあるその実は、しばし法師の頭とみなされている」というもので、僧侶の頭巾由来とは異なります。

頭状をした花序や包みの色にもとづく僧侶の頭巾説と、果実の形由来説があります。咲いた花を見ていれば僧侶の頭巾説がもっともだと思うし、花が落ちて果実だけになった姿を見ればお釈迦様の頭のように思えるし、いずれの説も先人たちがいかによく植物を観察し、それを何かに例えて表現しようとしたかがうかがいしれて実に面白いです。材質が硬い、やわらかい、加工具合がどうといったマテリアルとしての話以上に、私はこういった木の名前の由来や背景などについての話が大好きです。木の楽しみ方はひとそれぞれ♪

植物の名前の呼び名による混乱も私にはある種の謎解きのようで楽しい。こういう理由でその呼び名が通説となったのかという事が分かった時の快感といったら、汚れを落としたら予想外の杢が現れた時のそれに匹敵!ヤマボウシについても気になる事があったので今回改めて調べてみました。ヤマボウシの古名は『柘(ツミ)』というらしく、古くは万葉集にその名が出てきます。中でも有名なのが若宮年魚麻呂(わかみやのあゆまろ)が詠んだとされる「この夕(ゆうへ)柘(つみ)の小枝(さえだ)の流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たずて取らずかもあらむ」という句。

これは日本の神婚伝説の1つとされる『柘枝(ツミノエ)伝説』に基づいたものです。昔、大和国吉野川で漁を業とする味稲(ウマシネ)という若者が,川に梁(やな/魚を捕るための仕掛け)打って鮎を捕っていたらある日、上流から柘の枝が梁に流れてきたので、その柘の枝を拾い取って家に持ち帰ったところ小枝は美女に変じて二人は結婚したというものです。その伝説の事を詠ったのが若宮年魚麻呂の句で、仙女が化したという柘の枝がもし流れてきたならば、梁を打つような手荒な捕らえ方をしないで、それを取れないものだろうかという内容だそうです。明日に続く・・・




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
Scroll Up