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さて、今までにも岐阜県には何度か来た事はありますが、そのほとんどが飛騨高山や白川郷などの飛騨地区で、岐阜羽島駅に降りるのは初めて。岐阜羽島と言えば、義理と人情の政治家と呼ばれた大野伴睦(ばんぷく)ゆかりの地。彼に限らず、昔の政治家のドロドロした話、嫌いではないので(!)小説や映画でよく読んだり見たりするのですが、岐阜羽島駅への東海道新幹線の駅誘致の際に大野伴睦がかなりの剛腕を振るい「政治駅」とまで揶揄された駅に興味津々。
こういう話は虚実が混然となりかなり誇張されている部分もあるのでしょうが、駅前に堂々とご夫婦の銅像が立っているぐらいなのですから、地元では功労者として名を残しているのでしょう。しかし、駅完成時も何もなかったと言われていますが、実際に来てみても新幹線が止まる駅とは到底おもえないのどかさ。その日が平日の昼時という事もあったのかもしれませんが、駅内外ガラガラで人気がほとんどありません。我田引水駅と言われる所以見たりの気分。
政治を舞台にした小説や映画でも、氏の個性的なキャラは際立っています。私のイメージとしては、清濁併せ呑むような豪放磊落な政治家だったように思っています。「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ」など多くの名言(迷言)を残しました。彼を襲った暴漢に身を捨ててかばった芸者を愛人にししていました。「俺は一生一人の女を守ってきた」と誇らしく言った氏に対して、「二号さんがいるじゃないですか」と記者から問われると、「だからたった一人の二号を守ってきた」と反論。それがむしろ甲斐性がある男とみなされたというのですからおおらかな時代。木を見て森を見ず、重箱の隅をつつくばかりで、政治家に政治をさせないことが仕事と勘違いしている昨今のメディアにとっては格好の標的。大きな魚は大きな池にしか棲まず・・・魚の種類はさまざまあれど。
岐阜といってもうひとり思い浮かべるのが、電源開発(現J-POWER)初代総裁高碕達之助氏。映画やドラマにもなった有名な『荘川桜』の移植をされた方です。十数年前に、高山を訪れた際に実物の立派な桜を見ました。桜の季節ではなかったので、美しく咲き誇る姿は拝めませんでしたが、その大きな桜を移植したのかと思うと関係者の方の自然を慈しむ思いが強く胸に響きました。その移植に際して高碕達之助氏が残された言葉は、私の巨木や古木に対する考え方の指針とさせていただいています。
『進歩の名のもとに、古き姿は次第に失われていく。だが、人の力で救えるものは、なんとかしてでも残していきたい。古きものは古きがゆえに尊いのである。』
| その佐藤さんといろいろな話をさせていただいたのですが、中でもそれまでほとんど知識の無かった釣り道具の話はとても興味深く、職種は違えどもモノづくりへかける情熱には共感を覚えました。アメリカで作られたある竹竿との出会いが、佐藤さんがゼブラウッドにのめり込むきっかけになったのだそうですが、その方が作った竹竿1800本にはゼブラウッドが使われているそうです。作者の方は既に亡くなられているものの思いが募り遂に北米の工房を訪問。 | ![]() |
| 今回、久しぶりの東京出張で是非ともお会いしたかった方がいます。少し前だと、『地図に残る仕事』、今だと『子どもたちに誇れる仕事』のテレビCMで有名なスーパーゼネコンの一角、清水建設㈱で木造設計などを手掛けられている設計士の佐藤起司さん。ビジネスでつながっているというわけでなく、佐藤さんが個人的にご自宅のダイニングテーブルとして弊社のゼブラウッドをご購入いただいたのがご縁なのです。もうそれはおよそ2年前もの話なのですが・・・ | ![]() |
われわれ「えひめのあるくらし」ブースにお越しいただいたのは、高瀬君や帽子さんのお取引先の方もいらっしゃいましたが、会場を歩いていてたまたま通りかかったという方も多数。その中で「結界越え」をされる方と濃密な話をさせていただいたのですが、それがまた不思議にご縁があるものです。長野県、展示会の最中に現場から長野県産から松の追加注文をいただきました。岐阜県、展示会の3日後は岐阜の銘木市に行きます。愛知県、前日に商品を発送したばかり。
まあ、こういうのをマーフィの法則というのでしょうか。過去の経験や情報とのすり合わせ、何らかの共通点を潜在的に見出そうとしているので、凄く近いところでシンクロした気分になっているのだとは思いますが、何だか強い運命を感じたりして何となく気持ちも高揚するものです。さてそんな「えひめの〜」ブースにお越しいただいたのは、初対面の方ばかりではありません。事前に出展のご案内を出させていただいていた木材関係者の方も足を運んでいただきました。
私が銘木の世界に入り込むんきっかけを作ってくださった師匠・岡崎製材㈱の坂本博人さん。何度となく本社の巨大な銘木倉庫に足を運び、世界中の木を見させていただきました。世界にはなんと面白い木があるのだろうと気づかせてもらうきっかけとなったのが坂本さんとの出会いです。その倉庫は私にとっても宝箱!一気に世界との距離を縮めてくれて、木を見る楽しや木を集める面白さに開眼しました。最近は電話でのやり取りが多かったのですが、久しぶりに会えました。
岡崎製材さんは本社が愛知県岡崎市ですが、東京にも三軒茶屋と新宿にもショールームを出されていて、実は新宿(リビングデザインセンターOZONE 6F)では、【森のかけら】も取り扱っていただいています。若い頃は、垢抜けたセンスの岡崎製材の店づくりや商品コンセプトに強く願い憧れ、真似もしたりしてきました。そのお店に自社の商品を置いて頂いていることは光栄です。それもこれも坂本さんとの出会いがあったからこそ、本当に感謝するばかりです。
更に、東京でフローリングの伝道師として大活躍中の五感の前田英樹君もご来店。いつものノリの良さでいい写真をいただきました!前田君は木の知識も豊富ですが、常に産地を訪ね商品づくりの背景や物語を知ること、語ることにも熱心です。また本人も剣道有段者で、その経験を元に現在剣道する人の足に優しい床材を提案されていて、業界では知る人ぞ知るその道に第一人者!奥様が愛媛県の今治市出身ということもあり、商売として愛媛の材ともご縁があります。
電話やメールではよく会話しているものの、やっぱり実際に会って話すのっていいです。いろいろ木の情報交換もしましたが、私も彼が所属している団体に入会の申請中で、今後も更に深いつながりになりそうです。しかし前田君のように産地を訪れ、きちんと現地の情報をものづくりの精神を伝えようとする一方で、産地すらも怪しく胡散臭い商品が跋扈しているのも事実。業界の暗黙のルールや悪しき慣例はきっと自らを滅ぼす。もうそんな輩は飛び越えよう〜!
えひめの温厚でものわかりのいい「おとな」である我々は、あえてブースから離れて結界を越えてくるつわものどもの登場を息をひそめて待つことにしたのです。正直、ほとんど説明らしきものはなく、一般の方がここが愛媛県の企業のものであると認知するとすれば、足元のカゴに置かれた明浜のミカンと、「えひめのあるくらし」のロゴだけという、非常に高い結界であったはずなのですが、その結界をいとも簡単に乗り越えてくる全国の猛者たちが次々と現れたのです!
しかも彼らも我々と同じような境遇で同じような野望を抱く、転んでもただでは起きないだろうと思わせる御仁たち。同じような匂いを嗅ぎつけてやってこられたまずはこちらは、岐阜県の郡上ものづくりプロジェクトの狩野顕さん。我らの結界をさらりと自然体で越えて入ってこられ、商品を眺められていたのですがやはりただ者ではありませんでした。岐阜でも同じような異業種間による面白い取り組みをされていて、一瞬で意気投合!メンバーの方ともお会いし交流会交渉開始。
結界を越えられているだけに細かな話は必要ありません。感性が合致しているのでそこから先は旧知の友のようなノリでぐいぐい話を進めます、おとなだから!続いてお越しになったのが長野県松本市のスタジオママルの浦野伸也さん。帽子さんの作られたエプロンを入り口に結界越え!長野でカラマツなど地元の材を使ってキッチンなどの製作をされていていらっしゃるそうで、そこを切り口に私も参入!話が盛り上がり、翌日もブースにお越しいただき、長野との交流試合もほぼ確定。
帽子さん、高瀬君の所にも来られていたとかで、世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が日本の面白いものを求め旅しているMUJIキャラバン隊の長谷川 浩史・梨紗さんご夫婦もいらっしゃいました。結界を越えてさえしまえば、もう仲間!ほんのわずかなきっかけでもあれば強引にそこをこじ開けて中へ中へ・・・。こんな素敵なメンバーと組ませていただけた事に感謝感激です。今までの木材系の展示会ではいつぞ味わえなかった醍醐味がここにありました。
お客様への商品説明という気持ちがもともと希薄だった我々(!)の元へ、匂いを嗅ぎつけてやって来られたつわものたちと話が盛り上がり、その賑やかさにまたひとりまたひとりと同族が集結。結局ブースの周辺はこんな状態になり、えひめ起点で各県の方同士が話をするという楽しい展開に!そして我々は岐阜、長野、愛知の方々とチームとしてホーム&アウェイの交流試合等の連携を約束。いや〜、同じココロザシを持つ仲間がいるって本当に素晴らしい~!!
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