森のかけら | 大五木材


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20100426 端から箸づくり①銘木まつり』の『木とふれあう広場』の中で、『箸づくり』コーナーがありました。久万銘木さんと、弊社がいつも家具でお世話になっているウッドワークかずとよの池内一豊君との共同企画です。最近、割り箸を使うのと森林破壊を増長させるとしてマイ箸ブームが起こり、盛んにマイ箸作りが行われていますが、幾つかの誤解が重なり、それが常識となりつつあります。この箸作りは、その誤解を自覚させるいい契機になる企画でした。ラップで巻いてあるのは、味の素ならぬ『箸の素』です。樹種ごとに分けてあります。

20100426 端から箸づくり②作ったのは池内君ですが、忙しい家具製作の合間を縫っての作業です!ラップのままでは分かりにくいのですが、ラップを外すと樹種の違いがよく分かります。今回ご用意されたのは、『樺(カバ』と『欅(ケヤキ』と『ホワイトアッシュ』の3樹種で、長めの大人用と少し短い子供用の2サイズがあります。樺はあくまで樺なのですが、このあたりで浸透しているカバザクラの名称で表示させていただきました。「えっ、ケヤキなんて銘木じゃないんですか?」と仰る方もいましたが、そこが今回の箸作りの肝です!

 

20100426 端から箸づくり③これらの材料は、久万銘木さんで家具材などを製作される時に発生する端材を利用して作られています。大きな物ではなく、他に活用できにくい端材を池内君が丁寧に割って作られました。ですから、決して銘木を使って勿体無いのではなく、端材を焼却処分するのは勿体無いから利用しているのです。そもそも日本における箸作りは、原木から柱などを製材した残りの側材をうまく活用して作られてきました。端材を無駄なく骨まで喋って使う手法は、我々のご先祖様から連綿と受け継がれてきた日本人の得意技です。

20100426 端から箸づくり⑤その日本人の知恵を無視して、コスト優先で大きな木から箸のみを製材するという中国の『剥(む)き箸』こそが、問題視される割り箸なのです。大木を剥いて作り上げる割り箸は、もはや端材の有効利用という日本の箸づくりとは別物です。剥き箸は大量の木材を消費し、1度の利用で破棄する事から森林破壊の温床でもあります。当然我々は中国の、箸のための原木消費には批判的です。一般の方も、この〔中国における剥き箸製造〕と〔日本の端材利用の箸製造〕が混乱して伝わり、箸=森林破壊という誤った認識につながったのだと思います。

20100426 端から箸づくり④今回は、池内君が荒加工してもらっているので、一般の方はサンドペーパーで磨いて、植物性オイルを塗るだけの工程ですが、それでもそれぞれの人が自分なりに着地点を目指して一生懸命磨かれます。2種類のサンドペーパーがあり、荒目から細目にして、どこまで丸くするかですが、箸1本といえどもそれぞれに個性が出てきます。ドラゴン・ファミリーの皆さんも参加されて、皆マイ箸製作に没頭されていました。子供達も自分の箸が完成。ギュッと握り締めておりました。子供だからこそ、木の温もりがよく分かるのでしょう!




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