森のかけら | 大五木材


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20101224 鳶口の先に見えてくるモノ①数日前から右の肩と背筋が痛くて仕方がなかったのですが、最近現場でそれほど重たい物を担いだ覚えもないのに、何だろう?と思っていてよくよく考えてみたのですが、思い浮かびません。歳を取ると、翌日よりも2日後、3日後に筋肉疲労の影響が出ると言われていますが、それでも思い当たる節がありません。不思議に思っていたら、先日その理由が解明されました。2月の松山市の消防団出初式で披露する為の竹梯子の練習による筋肉痛でした。2回目の訓練中に、ああこの傷み!と気がつきました。普段使わない筋肉を張り切って使いすぎました。運動不足です・・・。

20101224 鳶口の先に見えてくるモノ②この竹梯子というのは、正式には古典竹梯子演技というものらしく、松山市の消防団が毎年順番に演技を披露しているものです。昨年までは、たいしたものだな~と感心しながらいいお客さんでいましたが、来年我が第一方面隊の潮見分団にもその順番が回ってきたのです。この演技は竹梯子を両側から担いで行うので、背丈のバランスが大切となるため、身長優先(?)で選手のひとりに選んでいただきました。なんにせよ、選出していただけるのはありがたい事です。お声を掛けていただくうちが花とも申しますので。

 

20101224 鳶口の先に見えてくるモノ③夜になると4分団の選手や関係者が、みかんに選果場に集合して、消防署員の方にご指導受けながらの訓練です。このあたりは宮内いよかんをはじめ、みかん栽培の盛んなところなので、各地区にこういう大きな共同選果樹場があります。うず高く積み上げられた黄色いキャリーケース(中は空)を煌煌と照らす水銀灯、夜の選果場に来る事は初めての経験でしたので、普段見ることのない異空間についついシャッターが進みます。初めて教わった時には、これは相当に時間を要する・・・と思ったものですが、こういうものは習うよりも慣れろです。

20101224 鳶口の先に見えてくるモノ④意外にも初日のうちに流れが掴めました。が、そこで少々張り切りすぎたのでしょう・・・。私の位置は先頭で梯子を右手に担ぐ役割なのですが、それを上げ下げするのに背筋を酷使してしまいました。要領が悪いため、頭ではなく体を使って覚える体質なので、この方が体が覚えてくれるのでいいのかもしれません。消防団にはいろいろな職業の方が集まるので面白い情報もたくさん聴く事が出来ます。「森の出口」は案外こういう所に潜んでいるものです。それでも私として気になるのは木の物。私達が手にするのがこの鳶口(とびぐち)です。

 

20101224 鳶口の先に見えてくるモノ⑤こういう強度と安全を求める道具の柄には堅木が使われますが、その代表選手はなんといっても『樫(カシです。ところが、見てみると全てが樫ではありませんでした。直径は一寸程度のものではありますが、素性の良いものでないといけないので、これを樫で全て揃えると考えると結構大変でしょう。調べてみると、ナラカエデなども使われているようです。古くなると柄が折れるよりも先に鳶が緩んで抜けてしまうでしょうから、交換となるのかもしれません。そのサイズや金物によっても様々でしょうが、1本5~6000円ほどするようです。皆さん高い物だとこ口を揃えて仰っていましたが、作る立場になれば、通直ながその値段(金物も含めて)だと、まあなかなか素材が集まらなくなる理由も分かる気がします。「森の出口」はあっても、通り抜けれるぐらいの大きさ(市場性)や、扉の鍵が古くなっていては(時代性)辿り着けません。商売も梯子も掛け声ばかりでは上がりませんな~。




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