森のかけら | 大五木材


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20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学①いつも木のおもちゃのイベントでお世話になっている、京都の木のおもちゃ作家『Mtoysアトリエ』の松島洋一さんから嬉しい便り(メール)が届きました。松島さんとは、家内が運営している『木のもの屋・森羅』の関係で知り合い、その後は毎夏になると『木のおもちゃ作り体』の講師として、わざわざ松山にまで来ていただいております。前に京都に行った際には、家族で工房の方にもお邪魔しました松島さんは本おもちゃ会議の主要メンバーでもあり、全国各地で木のおもちゃ作りのイベントに参加され、講師や指導されて幅広く活躍されています。実は松島さんには定期的に、愛媛県産の杉板を加工したものを松島さんの所に送らせていただいているのですが、それがどのように使われているのか、漠然とは訊いていましたが、(いつもの悪い癖でだいたいでしか聞いてなくて、スミマセン・・・)具体的な画像やら情報はよく分かりませんでした。その内容を今回丁寧に解説していただきました。

 

20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学②松島さん達おもちゃ作家さんは横の連帯もしっかりされていて、全国的な組織である本おもちゃ会議の他にも各地域地域でコラボした活動もされています。関西圏中心の5人のおもちゃ作家さんが集まって作られているグループ「エトセトラ」(創作玩具作家・青木宏子さん、布おもちゃ作家・大江委久子さん、木のおもちゃ作家・松島洋一さん、木のおもちゃ作家・若林孝典さん、おもちゃ作家・故西井儀彦さん)の皆さんが、それぞれにオリジナルのおもちゃを作って、それを収納する木箱としてこの杉を使っていただいているのでした。

20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学③うやうやしく愛媛県産の木箱に入ったおもちゃは、ある記念品として作られたものです。それは、京都にある龍谷大学短期大学部で、「こども教育学科」が新設されたのですが、その学科開設記念行事として企画された「おもちゃプロジェクト」の一環として製作されたものです。記念品の名前は、「りゅうたんおもちゃ箱」(龍谷大学短期大学部を略して「りゅうたん」と名づけられました。この企画は龍谷大学短期大学部の先生方と作家さん達が協議を重ねて決定されたものらしく、今後もおもちゃに関する様々なコラボ企画を考えられているようです。

20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学④この、「りゅうたんおもちゃ箱」は、学科開設記念品として、短期大学部に関係する各方面(保育園、幼稚園、福祉施設、関係者)に配られたという事です。龍谷大学といえば、阪神の杉山投手の出身大学という程度の知識しかなかったのですが(お恥ずかしい・・・)、今回の件でなんだか急にぐっと親近感が湧きました!途端に大学のホームページを見たり、検索してみたりと、人間現金なものだとは思いますが、興味や関心を持つという事から、互いの扉が開いていくものだと思います。

 

20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学⑤私は何を作ったわけでもありませんが、弊社の土場で桟積みし乾かされた杉板が、加工されお化粧され遠く京都の地で、学生さん達の新たな希望の一歩のお手伝いをさせていただいたかと思うと何だか感慨深いものがあります。いつも新たな『森の出口』を切り開いてゆかねばならないという話をさせていただいていますが、そこには「市場」だけでなく「人間」がいなければならないという事を痛感しています。この木を何とかしよう、新たな使い方を考えよう、この人のために何とかしようなどという人の思いが形となり、モノが動き、つながっていくのであって、ただマテリアルとして材を捉えていては決して見る事のない世界という物が確実に存在するのだと思います。結果として、それは素材に辿り着くのですが、そこには大きな隔たりがあります。松島さん達おもちゃ作家さんと出会うまでは、その市場性ばかりを気にしていましたが、数字で計ることの出来ない大きな思いに出会い、己の度量の狭さが恥ずかしくなるばかりです。

20101202 りゅうたんおもちゃ箱IN龍谷大学⑥誰かに喜んでもらえるようなモノづくり、誰かに感動を与えられるような物語り、原点に返って考え直さなければ物売り屋の方向に進んでしまうところでした。「りゅうたんおもちゃ箱」にいろいろな事を教えていただきました。それにしても、こういう企画を思いつかれた学校関係者の皆さんの寛容さは校風なのでしょうか、素晴らしいです。小さなご縁ですが、龍谷大学短期大学部・こども教育学科で学ばれる若い学生さんの輝かしい未来と、おもちゃ作家グループ「エトセトラ」の皆さんのますますのご活躍を遠く愛媛の空の下で願っております。




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