森のかけら | 大五木材


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20100606 リスの忘れ物①この週末、田舎で大切な用事があり帰省しておりました。その際に、丁度時間に空きが出来たので、子供達と一緒に山道を散歩しました。この山道は、昔私達が子供の頃は頻繁に通った道でしたが、今はほとんど使われる事もなくかなり荒れていて少々危険ではあるのですが、身近なところで「ある種の自然」を感じられるので、田舎に帰って時間があると結構何度も歩いています。山側の斜面が崩れかかっている所もあって、道幅も狭くなっているのではあるのですが、大人の足には相当狭く感じます。子供の頃は狭いと感じませんでしたが・・・。

20100606 リスの忘れ物②山側の反対側は急斜面の崖で、ガードレールが設置されているのはわずか一部で、足を踏み外すと転落の危険もあるのですが、そう考えると昔は結構身近な所に「生死の境」があったように思います。子供ながらに危険性を本能的に察知する能力が研ぎ澄まされていたのかもしれません。使わない能力は低下するというのは本当だと思います。前に歩いたときには気がつかなかったのですが、足元にたくさんの齧られた胡桃の残骸が落ちていました。この間、小寺さんのお話を聴いた娘達とあたりをキョロキョロ探してみましたが見当たりません。

20100606 リスの忘れ物③木の幹だけでは見分けがつきにくいので、頭上も気にしながら少し先に進むと大きな1本の胡桃の木がありました! 立派なオニグルミの木です。足元に岩があったり崩れかかっていたりするので、今まで頭上を見過ごしていました。先程の胡桃の残骸現場からは少し離れた所にありました。リスたちが運んでいたのでしょう。10数m以上もあって、枝の実までは確認できませんが、この葉っぱと樹皮、間違いないでしょう。なぜだか妙に嬉しい気持ちになって先程の胡桃の残骸も拾いに戻ったほど。

20100606 リスの忘れ物④でももっと身近で枝についている胡桃の実を見せてやりたかったのですが残念。山道を降りきると、帰り道は舗装をされた大きな道を通って帰ることにしました。舗装の道路の斜面も崖崩れが頻繁に発生していたので、大規模な改修工事が行われていて、道路が一部拡張されていたのですが、その際に周囲の木々が伐採されて奥の方の木が見えるようになっていました。そのお陰で崖側の方も注意して歩いていると、もう少しで手が届きそうな所にも背の高い胡桃が1本!こちらも今まで車で通っていた時は気付きませんでした。娘達が拾ってきた木の杖を拝借して、枝を引き寄せるとそこには黄緑色の果実が10個ほどに房になっていました。子供達は見慣れぬ胡桃に「これがクルミ?」と驚いておりました。父親の威厳を少しだけ披露できて我ながらご満悦。ささやかな喜びです。

  

20100606 リスの忘れ物⑤ぐっと引き寄せてアップで撮影。10月頃になると熟して次第に見慣れた姿になっていきます。肉果皮の表面に皺が多く、その姿を尾に面に見立てられた事が『鬼胡桃:オニグルミ』の由来ですが、まだこの状態からは創想像もつきません。いつもはとても出材出来ないであろう(出したとしても赤字になるような)ヒョロヒョロな杉・桧の姿に心を痛めるばかりでしたが。今回ばかりは胡桃との出会いに嬉しい気持ちで一杯です。鬼胡桃は食用にするには実が小さいのですが、是非秋にはわずかでも『リスの忘れ物』のご相伴にあずかりたいものです。

★『オニグルミ』について詳しくは、『日のかけら024ご覧下さい。




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