森のかけら | 大五木材


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20110817 地球浪漫・珪化木から隕石まで①お目当てのモノとは、そう『珪化木』。「けいかぼく」と読みます。従兄弟達の前で、得体の知れない父の依頼に恥ずかしがる娘を無理矢理近くに座らせて大きさを比較。この大きさ尋常ではありませんぞ!お隣の伊予市の森大谷では、扶桑木(ふそうぼく)としてかつては波打ち際に転がっていた(今は埋没しているとか)写真とか破片は観ました。また、愛媛県総合博物館でも三瓶小豆原埋没林公園でも『珪化木』は観ましたが、そのどれとも比べ物にならに程ビッグサイズで形が整った上質の逸品!

 

20110817 地球浪漫・珪化木から隕石まで②解説文には、「およそ2億3千万年前にアメリカのアリゾナ州の地層から出土したもので、気の遠くなるような時間をかけて、樹木の中の成分がシリカという石を作る成分に置き換わったものだ」とありました。地震や火山の噴火などの自然現象の影響で、木が地層に埋もれると、地層中のシリカ(ニ酸化珪素)がジワジワと木の中に染み込んでいって、悠久の時間を経て、シリカが結晶化して木全体が珪化木になると認識しておりましたが大体そういう事でしょう。

 

20110817 地球浪漫・珪化木から隕石まで③この城川町で出土したものではないようですが、このボリュームは圧巻で。「シリカ」は今の樹木にも普通に含まれていて、加工の際に刃物を痛める事から加工所泣かせの嫌われ者ですが、その極めつけは文化財的価値を帯びるようになるから不思議なものです。時間という調味料のなせる業!南方系にシリカを含む木が多いように思います。メルサワニヤトー、マコーレ、カポールなどはその代表格と言えるでしょうか。刃を替えたばかりでこういう木を加工しなければならないタイミングの悪さ・・・辛いものがあります(涙)。

20110817 地球浪漫・珪化木から隕石まで④触った感触はペタペタとして完全な石。もはや木であった記憶はどこにも感じられません。その昔、この珪化木に出会った人類は、よもやこれが木のなれの果てだとは誰も思わなかった事でしょう。子供達にはその意味すらも分かりかねるようです。いいんです、世の中なんでも簡単に理解できる物ばかりだと思ったら大間違い!大人になって少しずつ噛みしめるように味わう楽しさもあるという事です。2億3千年前というと、恐竜が地上に君臨したジュラ紀や白亜紀です。おおまさに地球ロマン!

 

20110817 地球浪漫・珪化木から隕石まで⑤この施設については一切事前情報がなかったため、先行する子供達に大きく遅れをとりながらも必死に展示品を覗き込んでいたのですが、後でリーフレットを開いておいしい所を幾つも見逃している事に気付いてガッカリ。なんと7千年万年前の恐竜ヒプセロサウスのたまごの化石もあったようなのです・・・しもた~見逃した~!そんなモノがあったとは、城川地質館、恐るべし!入口付近に展示してあった『宇宙からのメッセージ』はしかと拝観したのですが、油断しておりました。どうやら、もう一度訪れなさいという啓示でしょう。ならば、行くしかありません!




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