森のかけら | 大五木材


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我が家のすぐ傍に公園があるのですが、そこに小ぶりな『クヌギ(櫟』の木が幾つか植えられていて、この時期になると足元にどんぐりをたくさん落とします。松山で生まれ育ったとはいえ、よく田舎に帰省しては山や川で遊んでいる息子や娘達は、こういう「遊び道具」にも敏感です。周辺の公園にまで遠征をして、どんぐりの収集数を友達と競っています。先日も我が家の座敷に大量のどんぐりが!よく見ると容器に分けられているどんぐりに何かの法則性が・・・?!

どうやら、どんぐりの帽子(正式には殻斗(かくと)と言います)を被っているものいないもの、虫穴のあるもの、などなど大きさや形、特徴で選別を行ってるようです。このコレクター魂、DNA恐るべし!近所の子供も巻き込んで、彼らはこのどんぐりにお絵かきをしたり人形に変身させて遊んでいます。昔の子供の普通の遊びでしたが、今の子どもたちは決められた遊び方に慣れてしまい、オリジナルの遊びを創造しにくいのでしょう。どんぐりに戸惑う子供もいるようです。街に住んでいると、どんぐりに出会うことも「普通」ではありません。どこかの山から運ばれてきてアスファルトの上に転がるどんぐりは哀愁を誘います。やはりどんぐりは、落ち葉の中から少しだけ顔を覗かせていて、落ち葉を掻き分け集めるものです。公園や街路樹は、街の中のささやかな「森」を体感できる場所なのかもしれません。

父親からケチ根性と好奇心とコレクター魂もしっかり受け継いだ娘や息子達は、しっかり「どんぐり遊び」を堪能。更に彼らは、すべてのどんぐりを遊びに使わずに、幾つかは置いといて、それらをビニールに入れて、何と元の公園に埋めに行きました!「何のために?!」と訊くと、普通に埋めてしまうと芽が出てしまうので、ビニールに入れて埋めておいて、遊びたくなったらまた掘り起こすのだと・・・お前達はリスかっ!と思わず突っ込みたくなりました。なんと微笑ましい~というか無邪気というか・・・。

そのうちの幾つかのどんぐりは、ビニールから出して直接土に埋めたとか。「なんで?」と訊くと、「いいの、いいの。」・・・リスは集めたどんぐりを土に埋めて冬に備えるのだが、すべてのどんぐりを見つけれらず、幾つかはそのまま土の中の残してします。それは忘れたのではなく、また森のめぐみを与えてもらうための「森とのお約束」・・・『ヒッコリーのきのみ』などの絵本をよく読んで聞かせたせいでしょうか、彼らなりの「公園のクヌギとのお約束」を果たしたつもりなのかもしれません。




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