森のかけら | 大五木材


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20121018 1この2日間、森についての厳しい現実に触れましたが、一方で森は潤沢なめぐみも与えてくれます。建築・家具資材としての『』としてもさることながら、我々の口に入る『食料』としても、人類とは永いお付き合いです。ちょうど実りの秋を迎えようとする森からは、そのめぐみの断片があちこちに。相続した山は杉・桧林ですが、そこに行くまでの山々にはクヌギナラ、クリなどの広葉樹が自生していて、道路のあちこちにタイヤで踏みつぶされた残骸が・・・。うう、モッタイナイ・・・。

 

20121018 2初めて自分の山に行ったのですが、そこに辿りつく道中もかなり狭小かつ複雑で、あまりの細道ゆえGPSも機能を果たせず。私、相当の方向音痴でして、何度来た道でも迷ってしまうぐらいなのに、初めて山道などとなるとさっぱり。いくら地図とGPSがあるとはいえ、独りで来たのは無謀だったかと思ってウロウロしていると、たまたま通りかかった親切な地元の方が近くまで案内していただきました。人の優しさが心に染みます。目指す山はこの流れの先。ここを越えて行かねばなりません!

 

20121018 3こういう障壁があると、小さな密林探検隊の気分。この辺りは水も綺麗で、近くではアマゴの養殖もされていました。折角ですので、お昼は『川のめぐみ』アマゴの塩焼きをいただきました。思わず日本酒を頼みたくなる味わい。よく『森が海を作る』といいますが、。その源流たる川の源流に近づくと、森と川が混然一体になっていて、川の流れは母なる森の中に溶け込んでいる事が実感できます。そういう意味では、このアマゴも『森のめぐみ』です。キッチリと頭から丸かぶりで、程好い苦味とめぐみをしかと受け止めました。

20121018 4麓では『クヌギ』の原木に種菌を植え付けた椎茸のホダ木が、整然と互い違いに並べて立て掛けられています。かつては原木椎茸が主流でしたが、最近では「菌床栽培」も多くなってきました。私にとっては子供の頃から見慣れた光景ですが、原木椎茸のの場合、最低でも2年ぐらい経たないと収穫は出来ません。また、あまり大きな原木だとホダ木としては不適だそうで森との契約履行も楽ではありません。紅葉にはまだ少し早いものの、頬を打つ風に確実に山頂からその気配が降りてきているのを感じました。




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