森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20140201 1.bmp久万高原町に来たのには幾つか用事があったのですが、そのひとつが愛媛県産広葉の収集。久万から商業目的で出材される材の恐らく99%がスギ・ヒノキであるだろうから、『愛媛の広葉樹』などというと趣味で集めているのかと思われるほど認知されていないのですが、数年前から少しずつでも集めているとそれなりに量も集まってきました。まだ本格的な販売はもう少し先ですが、継続は力。今販売に力を入れているのは、針葉樹は針葉樹でもこちらのモミ

 

 

20140201 2.bmpおよそ2年ほど前にこの地で手に入れたモミの木がそろそろ出番を迎えようとしています。先日もある現場でテーブルとして旅立っていきましたし、今また店舗のカウンターとしても候補に上がっています。2年ほど前に続けざまに数件モミの原木が出たけど購入しないかという話が出て、その時にまとめて仕入れしておりましたが、弊社の倉庫での2年の天然乾燥を経て、使い時が来ています。珍しく原木買いしましたので、節のあるものから無節までさまざま。

 

 

20140201 5.bmp見た目が色白なので、その素性も素直だと思われているモミですが、実はかなりの暴れ者!乾燥工程で信じられないぐらい反ったり暴れるものも沢山あります。更に乾燥すると堅く締まって、見た目の印象とは別人に変貌するのです。あまりに堅すぎることから、まずキリで揉まないと釘も立たない事から「揉む」が「揉み」→「モミ」になったという説もあるぐらいですから、その堅さもかなりのもの!モミは、スギやヒノキのような赤身がなく全体的に美白の白身。

 

 

20140201 3.bmpその白い肌に赤い節がポツポツと現われてくる感じです。育った環境によって白肌がややくすんでいたり多少の差はあれど、材としてはほとんど地域差を感じない木のひとつだと思っています。無節や小さな節の板は人気があって嫁ぎ先も選べるのですが、大きな節が幾つもあって、しかもそれが芯割れ(芯の中心から放射状に割れている)したり、肝心の板目部分に大きな割れが出ていたりしていると、ちょっと嫁ぎ先に苦労しそうです。でもこういう材の方が愛おしく感じてしまうのですが・・・

 

 

20140201 4.bmp無節のモミは木目も整っている気性良しですので、施工後の姿も想像に難くないのですが、大節や大きな割れがある材はその部分をカットしたり意匠的な工夫が必要になるので、御色直しされた姿を考えるのが愉しみでもあります。枚数的にはかなりの量を確保しているものの、すべてのモミが手元から離れていってしまっても「語るネタ」が無くなり寂しいもの。かといいていつまでも売れ残ってしまっても困りもの。『ほどほどに樅の木は残ってくれる』のが理想なのですが・・・。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up