森のかけら | 大五木材


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20140224 1先日、このブログで2013年度の映画のベストテンの話を書いたのですが、本当はその続きを書く予定でした。ですがその後、ギフトョー岐阜の銘木市場などのイベントが続いていて、しかもそれぞれ思わぬ長篇となってしまったため、今更になってしまったのですが、どうしても触れておきたかったのであえて今さらですが、2013年もしも『パシフィック・リム』が無ければ間違いなく私にとって2013年ベスト1だった映画『ゼロ・グラビティ』について。

 

20140224 5先に見た友人から面白かったが気持ち悪くなるとか聞いていた程度で、なるべく情報を入れずに観たのもよかったと思うのですが、実にスリリングで素晴らしく面白い~!もう今更ネタバレは大丈夫と思いますが、2人の宇宙飛行士が事故で無線も通じなくなった宇宙空間に放り出されるという絶望的状況で地球への帰還を目指すというもの。何が素晴らしいといって、物語はほぼこれで言い尽くしたといいっていい超シンプル!それを91分で一気に見せるスピード感!

 

20140224 3やたら小難しい小エピソードを盛り付けてダラダラ尺をかせぐ映画が多い中で、ストーリーが簡潔で余計なカットが1つもない切れ味のある映画です。似たような設定はいくらでもあり、宇宙からの帰還モノとして決して珍しいものではないものの、登場人物を2人に絞り、お涙頂戴のサイドストーリーやお約束の宇宙の恋まで排除した結果、ただただ帰還を目指すというサバイバル要素が際立ち、傑出したSFアクション映画となっていました。これぞSF映画の原点。

 

20140224 4宇宙に行ったことがないのでそれが「リアル」なのかどうかは分かりませんが、いつも気になる撮影裏の現場の事や撮影方法などに思考が向かう暇もないほどに画面に引きずり込まれました。私は泳ぎが苦手なので、足の着かない深い海に入ると強い不安感に襲われるのですが、宇宙で浮かぶことがとても心地よい浮遊感などとは感じられません。サンドラ・ブロックが宇宙に放り出されいつまでも安定せずにクルクルと回りつ続ける場面はまさに恐怖以外の何物でもない!

 

20140224 5不死身のエイリアンもスーパーロケットも宇宙征服を狙う悪人もレーザービームも登場しないSF映画ですが、初めて「ジョーズ」を観た時と同じような感動を覚えました。過去の数多あるSF映画との比較すら許されないようなストイックさと、ピンポイント・ゴール狙いの潔さに強く共感を覚えるのです。それはあまりに躊躇なき怒涛の展開ゆえに、ジョージ・クルーニーの涙の決断すらも暗黒の彼方に置き去りにさせてしまうほどなのですが、彼女が無事に地球に帰還した際、私は安堵感よりもここまで極めたものづくりの執念に嫉妬しました!私にとって宇宙モノのバイブルは、高校時代に読んだ立花隆の『宇宙からの帰還』ですが、それとは対極的な宇宙からの帰還の闇。映画館で観ることにこそ意義があり、映画館で最初に出会わなければ作者に対して失礼にあたる稀有な作品!★★★★★




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