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昨日に続いて、『日本酒で楽しむ和食』の会の続きです。本会からは少し話が脱線しますが、純米酒の料理に添えられた『柊(ヒイラギ)』について。節分の魔除けとして玄関や門口に飾られる『ヒイラギに鰯の頭』の由来は以前に『今日のかけら』の項でご紹介しましたが、鰯の頭のようなつまらないものでも、信仰次第では尊いものに転じることから、皮肉を込めて使われています。葉一枚でもこうして物事が繋がってくると嬉しいものです。
さて、木を語る上での私の信条は、『肉を買う時は肉の事が好きで好きでたまらない肉屋から、魚を買う時は魚の事が好きで好きでたまらない魚屋から買いたいと思う。だったらひとも木を買う人も木の事が好きで好きでたまらない材木屋から買いたいのではなかろうか、という思いから目をキラキラさせながら夢中で木の事を語る』というもので、そんな思いは暑苦しいとか重たいと言われてもそのスタイルを変えるつもりはありません。
山川社長も久保田料理長もきっと同じ思いだと思われますが、ただその思いは熱くとも語り口が上品で、上から目線の教えてやる感も押しつけがまさも一切ありません。プロフェッショナルとしての酒造りと食への火傷しそうな熱い情熱は底の方に沈殿し濾過され、口当たりのいい言葉で素人にも分かりやすく楽しませるお話には学ぶところが非常に多く、不特定多数の人を相手にする御商売のお手本としてその腕前を堪能させていただきました。
また当日いただいた資料の中に「梅錦おすすめカレンダー」というのがあって、季節や節季の行事に合わせた梅錦山川さんのお酒の紹介がされていました。例えば母の日にお薦めなのは『四季香麗水』とか、お月見には秋季限定の『ひやおろし』とか、バレンタインには本醸美酒『ずっと好きでいてください』などと。お酒の風味や特徴と季節の行事を絡めていらっしゃいます。いまさらながらの話ではありますがモノを売るための動機づけとしての物語性の構築の重要性はいかなる職種にとっても必須命題。個人的な嗜好からも、何とかこういう場面で日本酒に添えて使っていただけるような木の器の商品を作りたいところです。勿論物語性たっぷりと盛り付けて!
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