森のかけら | 大五木材


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先日、石鎚山の成就社のに扁額(へんがく)クスノキが使われているという話をアップしましたが、本日はそのクスノキについての話。少し前に、一緒に『誕生木・12の樹の物語』を作り上げた兵庫県の明石住建・Labo渡辺社長はじめスタッフの皆さんが弊社に来られました。明石住建さんは木育活動にも非常にご熱心で、子育てハウスから始まった独自の新しいブランド『IKU-REAR(イクリア)』を立ち上げられ、毎週のようにアイデア溢れる企画で木育イベントを開催されていらっしゃいます。

 

その中で木のクイズなども行われていて、木が大好きな渡辺社長が質問を考えたりされるのですが、ある時の木の名前を当てるクイズのヒントキーワードが、確か『安芸の宮島』、『福山雅治』、『となりのトトロ』などで、こどもたちが『トトロ』ですぐに反応したという風に伺いました(間違いあったらスミマセン)。その時、咄嗟に『福山雅治』というキーワードが樹種名と結びつきませんでした。昔若かった頃材木屋で働いていた事は知っていたので、大きく木繋がり?かと思っていたら・・・

この問題の答えは『クスノキ』なのですが、福山雅治の歌の中に『クスノキ』という曲があって、それがヒントキーワードでした。これは聴いておかねばと思っていてすっかり失念していたのですが、石鎚山に行く道中の車内で家内の持っているCDがかかっていて、それがたまたま福山雅治のアルバムで、曲名が分からずに聴いていたある曲が『クスノキ』という歌で、実は以前から耳にしていたのですが、成就社のクスノキの扁額を見た時に、突然それらの事象が私の中でひとつにつながりました。

すると不思議なもので、その周辺でクスノキというキーワードが次々舞い込んで来ます。何気に観ていたあるテレビ番組で、昆虫の不思議な生態を特集していたのですが、アオスジアゲハという蝶のメスの足先には感覚毛という細かな毛が生えていて、それが触れるだけで幼虫を産んでいい葉かどうか判断する(その後幼虫が餌にしても害がないかも含めて)という優れた能力があって、その能力を用いてクスノキ科の葉にしか卵を産み付けないのだとか。世の中の不思議、命の不思議、限りなし!

ちなみに福山雅治の曲『クスノキ』で謳われているのは、長崎県長崎市の山王神社の境内に実在するもので、1945年8月9日に原爆投下による爆風や熱線で、爆心地から南東800mにあったこの社殿は崩壊し、大クスも幹に大きな亀裂が出来、枝葉も吹き飛び木肌も焼かれて枯死寸前まで弱ったものの、およそ2年後に新芽を出して奇跡の復活を果たし、平和の象徴として長崎市の天然記念物にも指定されています。最近内部の空洞化がもとで倒壊の危機に瀕しているらしく心配されているそうです。

 




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