森のかけら | 大五木材


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更にモデルハウスの探索は続きます。内装材というわけではありませんが、家の中で使われる生活用品についても木の適性が具体的な形で示されています。台所にはヤナギのまな板。まな板として有名なのは、イチョウですが、まな板御三家と呼ばれるのは『イチョウホオ、ヤナギ』。いずれも刃物との相性がよく、刃あたりがいいので木屑が出ない、耐水性がある、弾力があるなどの特徴がまな板に適した素材だという事です。ヤナギの木についてはいずれまた改めて触れます。

 

水に強い事がまな板の適性の1つでもありますが、その特徴を利用して洗面台のカウンターにはイチョウの耳付きの一枚板が使われています。そのように適材適所にふんだんに木が使われているものの、決して奇をてらったりした唐突な使い方をされているわけではないので、なぜこの木をこの場所に使っているのかという背景を話さねば、一般の方にはその材でなければならない理由が分からないかもしれないほどさり気ない使い方。こういうこだわり方が心憎いばかりです。

 

心無い人の中には、そこまでこだわったって誰にも分からないじゃないかと言う人もいらっしゃるかもしれませんが、分かりやすいところにだけプロの仕事があるわけではありません。説明を聞いて知るこだわりというものもあります。そんなところにも工夫や配慮があるのかと改めてプロのものづくりの矜持に感心することもあります。特に壁で隠れてしまう家の構造部分にはそういう大工さんのこだわりって随所にあるものなのです。そういうわけでこちらのタオル掛けもイチョウ

 

王道を行かれる大手の材木屋では味わえないような、重箱の隅を突くようなフェチな木へのこだわりが楽しめるのも零細材木店の特権。そしてそれを受け入れてくださる工務店がいるという事が なによりもありがたいこと。ただ自己満足だけで終わってしまっては、木のファンを広めていくことも出来ませんし、何よりも木にも申し訳ない。こういう事を言うと必ず、それでは万人の心を掴めないなんて王道論を展開する輩が出てきますが、残念ながらここは王道ではなく、森のあぜ道ですから




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