森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTUREまだまだモデルハウスのこだわり沢山あって、こちらは階段ですがその段板は国産の『モミ!あえて国産と書いたのは、決して日本の森林において珍しい存在ではないモミですが、私の知る限りその利活用はあまり多くないように感じたからです。私自身も5年ほど前に地元で出材された大きなモミの原木を仕入れてから日常的に国産のモミを使うようになりましたが、それまでモミといえば北米産のモミ(ファー)がほとんどでした。実際に使ってみれば経年変化でその差は歴然。

 

北米産のファーは時間が経つとやや褐色にくすんで全体がとぼけた印象になります。国産のモミの場合は、時間が経つとやや飴色がかった色合いになります(勿論個体差や産地による違いはありますが)。これはどちらが優れているかどうかというよりもそれぞれの木の特徴です。ただしモミって見た目の印象からは想像できないほどに暴れやすいやんちゃな木でもあって、色白の柔らかそうな木に見えるのに乾いてくるにつれてねじれや暴れが出るのですが、それがまた半端ない

 

あまりに堅いので、釘を打つのにもキリで揉(も)んで下穴を開けないといけないから、揉み →モミ→樅に転訛したという伝承もなるほどと頷かざるを得ないほどに力強く豪快に(?)暴れまくります。渡辺社長からも、この階段もかなり暴れて取り換えなどして大変苦労したというお話を伺いました。そんな大変なら使わなければいいじゃないかと思われるかもしれませんが、そんな木だからこそ俺が使ってやれねばという木フェチならではのアンビバレントな複雑な思い(笑)。

 

一番下は収納になっています。蹴込み部分には照明が仕込んであって、夜になると足元がはっきり確認出来て酔っぱらって帰って来たお父さんにも優しい設計。これは設計者のリアルな体験が活かされているのかも・・・。このモミの階段を登ると二階へ、おっとその前に階段横の手摺や笠木にも気になる木の姿が!手摺には生薬などにも使われるキハダ環孔材ですので肌触りがやや粗くザラリとした触感ですが、その特徴を利用して手摺に使われていて、ひとつひとつに理由とこだわりがあります




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