森のかけら | 大五木材


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当ブログにおいて、いよいよ『BRANCH  COFFEE  TUBAKI』さんの新築工事もいよいよ佳境(実際にはとっくにオープンされて多くのお客様で賑わっております)。昨日のブログで少し見切れて写っておりましたが、今回弊社がお引き受けさせていただいた仕事の中でも、弊社のオリジナリティがもっとも発揮できる場面がこのモザイクウォールです。特定のサイズに加工した10数種類の板をランダムに貼って生み出される、カラフルで凹凸のある壁の事。

 

上の画像が施工前の、下地用のコンパネが剥き出しになった状態。以前は、この上から1枚1枚現場でカットしながらレンガ積みしてボンドとフィニッシュ釘で貼り付けながら作り上げていったのですが、なにぶん手間と時間がかかる・・・そこで今回は現場での施工栄も考慮して、事前に弊社で幾つかのパーツに分けて、ベニヤの上に板を張り付けて、それを現場に持ち込んで、微調整しながら取り付けることにしました。その一部がこちらの写真です。

 

幅と厚みが不揃いの凹凸のあるモザイクボードと考えてもらうと分かりやすいかも。ベニヤの端端で完結させてしまうと継ぎ手が一直線になるため、いくつかの板を可動できるようにしておいて、その部分だけ現場で張って仕上げます。これらは既に工場で1枚1枚植物性オイルで塗装されています。初めてこのモザイクウォールを施工したときは、まったくノウハウがなかったので随分時間がかかりましたが、経験の積み重ねは施工性を飛躍的に向上させます。

 

1階のカウンターの腰壁部分にモザイクウォールを施工させていただきました。今回はカフェということもあって、ゼブラウッドパープルハートサッチーネなど目を引くような面白くて特徴的な木を多用させていただきました。モザイクパネルもそうなのですが、こうやって小さなサイズにカットすると、杢が整って綺麗な無節よりも、節があったり青染み、虫穴などがある、いわば欠点扱いされる部分のいかに魅力的なことか

 

仕上がるとこういう感じで、かなりインパクトがあります!このモザイクウォールも【森のかけら】や『森のりんご』などの商品同様にモッタイナイ・コンセプトに基づいて生まれた商品ですが、それ自体が単独の商品である【森のかけら】や、基本的には節やピンホールなどを排除して作っているモザイクボードなどを作っていた時にはあまり意識もしていなかったのですが、モザイクタイルやモザイクウォールという施工を伴う商品の開発で認識が変化。

 

節や青染み、ピンホールなどのある部分は、建築資材としてはどこまでいってもB品の汚名を拭うことができず、「ネガティブな特徴」という見方から脱却出来ていなかったのですが、施工性を伴う商品の開発に合わせて、見せ方、組み合わせ方次第では、むしろこのB品と思われていた「ネガティブな特徴」が唯一無比の「ポジティブな特性」に思えてきて、彼らが主役として輝ける舞台が少しづつ整いつつあります。それもこういう奇特なご縁があればこそなのです!




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