森のかけら | 大五木材


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20160504 1数日、クリ(栗)の話をしてきましたので、ついでにもうひとつ。昔、まだ愛媛県内のみで木材を仕入れしていた当時、クリの木は馴染みこそあれ縁遠い木でした。というのも、愛媛県ではクリの栽培が盛んで、都道府県別にみた収穫量割合は全国3位(ちなみに1位の茨城県、2位の熊本県。3位の愛媛県で全国のシェアの5割を占めています)。ですので食べる方の栗は身近でも、用材としてのクリの木が出ることは滅多になくて、材として本格的に扱うようになったのはだいぶ後の事。

 

20160504 1それから月日が流れ、供給ルートも多方面に広がり、山からの直通ルートも確立され、愛媛県産のクリの木も少しずつストック出来るようになりました。ただし一枚板でテーブルになるような立派なものとは縁遠いですが・・・。そういう小さなクリは、『モザイクボード』などの小さな舞台で活躍してもらっています。クリはケヤキミズナラのように、大きな導管が年輪に沿って並ぶ『環孔材なので、当初はレーザーとの相性が悪いのではと心配していたのですが実際にやってみると、

 

20160504 3これが意外なほどに相性が良くて、レーザーで彫ると彫り面がいい感じに焦げてなかなかの味わい不快雰囲気が生まれます。それで最近はレーザー加工商品などにクリをご提案させていただくことも多く、結構山積みされていて『出口』に悩んでいたクリの端材が活躍しています。ただし使う量が量ですので、なかなか端材がはけていかないので、いっそのことクリの端材だけで単一樹種の『クリのモザイクボード』を作ってやろうかとも思ったのですが、まだ実現には至っていません。

 

20160504 2クリに限らず甘い実がつく樹は、虫の被害を受ける宿命にあって、端材の多くにもピンホール(虫食い穴)が沢山あるのですが、どうにかこれもネガティブに考えず、「森の履歴書」として胸を張って使えるものに変身させたいのです。それなら『モザイクタイル』があるじゃないかと仰る方もいらっしゃいますが、モザイクタイルにするには少々大きいので、それなりの形で活かせるものはないかと、モッタイナイ教に洗脳されている身としては、欲な事を考えてしまう汚れ多き者なのです。

 




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