森のかけら | 大五木材


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端材から生まれた【森のかけら】にとって『欠品』は、その出自により運命づけられた背負わされし十字架。毎日が常に欠品との戦いでもあります。最近はさすがに端材だけでは対応できなくるケースも出てきて、誕生秘話の悲劇性が根底から覆されつつあるのですが、それはそれで新たな出口が完全に確立できたという意味で喜ばしい事。在庫が少なくなったものから日々、補充が進んでいて、今日もこうして加工された『かけらたち』に植物性オイルを塗って乾燥させているところ。

 

なんせ240種もあるので、なるべく特定種だけが偏ってしまわないように、追加加工する際は他樹種少量を心がけています。また、似たような色合いや特徴のモノはなるべくタイミングをずらすようにしています。40㎜サイズの荒材の段階では木目や全体の質感から違いがはっきり分かるものでも、35㎜角になってしまうと見極めるのは急激に難しくなります。見分けるのに無塗装の時とオイル塗装後の時では識別基準が変わってきます。前者は主に木目など後者は主に色合い。

 

それ以外にも長年の経験でいくつかの見分けるポイントがありますが、色合いは重要な判断材料になります。塗装することで木の中に眠っていた本来の色合いがオイルに誘われて表に現れてくるので、その時の色合いも考慮して、なるべく似た色合いの木は同時期に加工に出さないように心がけてはいるつもりなのですが、欠品数が多くなったり、急いでいる場合はそうも言ってはいられないので、時にはこのように塗装後に似たような色合いの木が重なってしまうこともあります。

 

例えばこちら。画像は天地が逆さまになっていますが、右からチリ産の『コイグエ』、中南米産の『グリーンハート』、左端が愛媛県産の『スズカケノキ(プラタナス)』。倉庫の水銀灯の下で撮っているので自然光で見るのとは少し違いますが、かなり似た色合いに見えると思います。これ混ざって区別できるの?と思われるかもしれませんが、手に取って近くで観察すればその差は結構明快。どれも同じに見える魚の顔にも個体差があるように、慣れれば違いがよく見えてくるもの。




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