森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#119 【リュウキュウマメガキ/琉球豆柿】 カキノキ科カキノキ属・広葉樹・沖縄産

金沢城の「本丸の森」で出会ったのは、『マメガキ(豆柿)』。ネームプレートには学名と科名と産地しか表示していなかったのですが、【森のかけら】に含まれる『リュウキュウマメガキ(琉球豆柿)』とは別の種類のようです。この木も、実際立っている姿を見たのは初めてのこと。リュウキュウマメガキの学名は『Diospyros japonica』ということらしいので、マメガキの近縁種(変種?)ではないかと思うのですが、この機会にリュウキュウマメガキについてもご紹介させていただきます(以後琉球豆柿)。

あくまで琉球豆柿の話ですが、琉球の名前がついているものの、沖縄固有の木というわけではなく、本州の関東地方から以西の四国、九州、沖縄にかけて分布しています。特に三河地方、中でも渥美半島には多く存在しているそうです。マメガキは渋味が強すぎて食用には適さないらしく、もともとは中国から柿渋を取るために移入されたものです。熟して黒くなると渋味が抜けて食べられないこともないそうですが、食用というよりは団扇や番傘などに防腐や防水目的で塗る柿渋に利用されているようです

属名の Diospyros はギリシャ語の「Dios(ジュピター)+pyros(穀物)」に由来し、美味しい果実を「神の食べ物」として讃え名づけられたそうですが、かつての人々は食していたのかも。 japonica は「日本の」という意味。『シナノガキ(信濃柿)』の別名は、マメガキに対するものだそうです。私の情報量不足で、頭に冠せられた『琉球』の意味がよく分かりませんが、琉球と何らかの関係があるのかも。まあ個人的には、その実や葉よりも材そのものの方に興味が向かうのですが。

恐らく材としてはほとんど流通していないのではないかと思うのですが、私の場合はたまたま(好奇心で)昔に琉球豆柿の板を手に入れていました。それから以後この木に出会っていないので、かなり貴重な出会いだったのだと思います。だからといって決してこの木がプレミア感のある木だというわけではありません。見た目の印象は、一般的な『カキ』とは似ても似つかない姿で、どちらかというと『シウリザクラ』に近いような質感で、色目はそれよりももっと淡いという印象。明日に続く・・・




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