森のかけら | 大五木材

★今日のかけら番外篇・E030トウヒ/唐桧】 マツ科トウヒ属・針葉樹・岐阜産

なかなか巡り合わせが悪くて、決して珍しいというわけでもないのになかなか手に入らないというかご縁が無い木というのがあって、この『トウヒ(唐桧)』もそのひとつです。マツ科トウヒ属の木で、印象としては目の粗いスプルースといったところ。軽軟で白身のスッキリした針葉樹なので、どうしてもこの木でなけらばならないという必然性もないため、意識して探してこなかったということもあり、長い間『私の中での幻の木』あるいは、『今後もご縁の無い木』リストの1つに入っていました。


それが数年前に意識したわけでもないのにふとしたことでまとめて手に入り(ご縁がある時はそんなもの)今ではクラフト材などに時々利用しています。トウヒは漢字で『唐桧』と書くことから、唐(中国)の木だと思われている方も多いのですが、れっきとした国産材です。本州、四国、九州の亜高山帯というかなり限られた地域の分布する木です。唐桧という漢字の由来は、「唐風のヒノキ」を意味する説もありますが定かではないようです。同じような由来を持つ木としてはカラマツ(唐松)があります。

カラマツは、漢字では『落葉松』とか『唐松』と表されますが、中国の絵画(唐絵)に描かれる松に似ているという事から『唐松』と書かれるようになったと言われています。話が少し脱線しますが、『唐』の漢字で言えば、『紫檀・黒檀・鉄刀木』などで知られる『唐木』があります。こちらも中国産ではないのですが、これらの銘木や高級家具・工芸品などが日本に輸入された当初は、中国からのルートに限られていました。当時は唐が統治していたことから、『唐から来た木』という意味合いで唐木と呼ばれるようになりました

話はトウヒに戻ります。白身で軽軟な事から一般の方もクラフト細工用でお求めになるのですが、先日も朝からお問い合わせがあり、倉庫に立て掛けてある20数枚の在庫のトウヒの中からご希望サイズを探していると、掌に嫌な感触が・・・!「嗚呼、朝からやってしまった」と掌をみると脂(ヤニ)がベッタリ。白っぽい木なので油断していましたが、やはりマツ科の木。検品した際にはあまり気にならなかったのですが、手にしていた板の側面を見ると黄金色のヤニが噴き出ていました。これもマツ科の木を扱う者の宿命・・・




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