森のかけら | 大五木材


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先日、ワンズ㈱さんの完成現場見学会の様子をアップさせていただきましたが、その中で個性的なブラック・ウォールナットのラスティック・フローリングの事をご紹介しました。ひとつひとつのパーツ(部材)が結集して家全体の雰囲気を醸し出していきのだと思いますが、O様邸でもうひとつ異彩を放ったのが、階段の笠木に使っていた『サッチーネ』。それ単独で見ると相当に癖の強い木なのですが、ブラック・ウォールナットの個性に押されてここでは影が薄く感じられるほど。以前にもご紹介しましたが、別名が「ブラッド・ウッド」というだけあって、加工切削すると作業場は殺人現場のような光景になります。磨いた時の滑らかさも格別で、異樹種を組み合わせて作った『ミックス・カラー・ボード』にも使いましたが、その部分だけ触感が圧倒的に違います。文字で現わすならばツルン、ツルン、キュキュという感じ。

その滑らかさと、およそ自然界の物とは思えない色合いから、ワンズさんではよく階段の笠木として部屋のアクセントに使っていただきます。初めて使っていただいた時には、「おおっ~!」という歓声まで上がったほどでしたが、馴れとは恐ろしいもので今ややこれぐらい強烈な色合いですらも違和感なくごく普通に受け入れていただいています。刺激の強い物を食べ続けているとドンドン強い刺激を求めていくようなものでしょうか。しかし、それは更により強烈な樹種をも受け入れれる下地が出来たという事ですから大歓迎でもあります。誰でも初めて使う樹種に対してかなりの警戒感をお持ちです。それを和らげたり、取り除くのは容易な事ではありません。もしもの時のリスクを心配されて、新しい樹種に手を出す事に二の足を踏む気持ちも分かります。しかし、そこで一歩踏み出せば今まで知らなかった新しい木の世界や可能性を知る事になります。

さて、この『サッチーネ』ですが、その強靭で鮮やかな色合いは他業種からも魅力的なものです。以前に北海道でハンドメイドのランディングネットに使用するフレーム材、グリップ材などを取り扱われるお店から、ランディングネットのフレーム材として使うという事でご注文をいただきました。私自身は釣りはしませんので(情けないんですが魚の触感が駄目なので・・・)、それがどういう風に加工されてどう使われるのかよく分からないのですが、そちらの業界では『サッチーネ』に対するニーズも多いようです。

AKASAKA WOODWORKS』という名前のお店で、『サッチーネ』の他にも個性的な樹種を多数取り扱われていらっしゃいますので、釣りにご興味のある方は是非ご覧下さい。左の画像は、花梨のバール部分を使って仕上げられたランディングネットですが、美しい~!釣り道具の域を越えて、工芸品のようですらあります。私の知らない『森の出口』まだまだたくさんあって何だか嬉しくなりますね~。素材に甘えることなく、その使い方も日々研鑽していかなければ世界は広がりません。さあ明日からギフトショーです!




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