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私が少年の頃観た海洋パニックもの映画で(その頃はやたらと生物パニックものが大流行していて、テレビの洋画劇場や深夜放送でもB級、C級のトンデモ映画が花盛りでしたので、私の映画の原点はそこにあります!)、見えざる深海から何者かが現れてくる恐怖感を与え、魚料理に対するアレルギーを与えたかもしれないものとして思い当たるのは、『ジョーズ』と『テンタクルズ』。数ある海洋パニック映画の中で天と地ほどの差のある2本の映画がなぜだが並列・・・。
『ジョーズ』については今更語るまでもない、ジャンルや時代をもを超越したオールタイムランキングでも上位に君臨する大傑作ですが、一方の『テンタクルズ』は知っている方の方が少ないと思われます。昔は、テレビでも何度も放送されていて、私もその都度観て恐怖を無意識のうちに脳髄に恐怖を刻んでいたのかもしれません。タイトルの『テンタクルズ(Tentacles)』は、タコやイカなどの触手のことですが、1977年にアメリカとイタリア合作の巨大タコが大暴れする映画。
物語はいたってシンプルで、建設中の海洋トンネルの工事の影響で、深海にいた巨大タコが凶暴化して人を襲うというもので、主役となるタコの特撮も今見るとあまりにも拙い(ただし今となればむしろ味わいが生まれてきていて違った意味で楽しめる)のですが、当時はそれなりに新鮮で子供の恐怖感を煽るには充分でした。昔は『見えざるものの恐怖』を感じさせる空気感、時代感のようなものの中で子供なりに見えざる恐怖を作り上げていたのかもしれません。
それでもこの映画が、あまたある海洋パニックの駄作群の中でも私の心の中に深い闇となって残っているのかというと、B級映画と侮る事の出来ない重厚さや緊迫感がチープな映像や単純なストーリーを超越して伝わったからかもしれません。後になって知ることになるのですが、出演者の顔ぶれを見てビックリ!当時は外国人の役者なんて誰も知りませんでしたが・・・ジョン・ヒューストン、ヘンリー・フォンダ、ボー・ホプキンス、、シェリー・ウィンタースという錚々たる面々!
まあそうやって演技派の演技によって私の脳内に巨大タコの恐怖が、海への恐怖となって培養される事になったのかもしれません。大人になってようやく海が克服できた(刺身が食べられるようになったという意味)頃に、ちょうど海とは逆の森に関わる仕事をするようになるのですから。それも何かの反動なのかもしれません。善家君からいただいたタコは『プロメテウス』の巨大タコ?イカ?に変身する事もなく、無事に我が家の胃袋に中に納まってくれたのは言うまでもありませんでした。
木に携わる仕事をされる方に『釣り』好きな方が多いのは業界の常識なのでしょうか?私がこの仕事に就いた頃は、まだまだ個人大工さんがバリバリに活躍されていましたが、釣り好きな大工さんは沢山いらっしゃいました。当時は携帯電話なんかありませんでしたので、ひとたび棟梁が釣りにでも行かれたら、いつ帰って来られるかも分からないなんてこともしばしばありました。大きな仕事が終えると職人さんたちを連れ添って泊りがけで遠方まで出かけられるケースもありました。
弊社の懐刀である家具職人・善家雅智君(ZEN FURNITURE)もそんな釣り好きのひとりで、先日はその釣果のおすそ分けをいただきました。弊社の近くの海で釣ってきたというクーラーの中には、タコや魚がが10数匹!善家君の名誉のために付け加えておくと、海の近くで朝一に仕事の打ち合わせがあったので、早朝4時頃から釣りに出かけて、約束の時間に戻ってきっちり仕事をこなして来たので、決して昼間から釣り三昧というわけではありませんし、それほど暇ではありません。
リアル動物が苦手な私としては、釣りそのものにはあまり興味はないどころか、情けない事に触るのも苦手・・・。社会人になってからどういうわけか味覚が変わったようで、刺身も食べられるようになったのですが(美味しい寿司を食べたからでしょうか?!)、子どもの頃は食卓に魚料理が並ぶと、その匂いだけでもNGでした。何かトラウマになるような事件があったとかいうわけでもないのですが、なぜだか昔から『海のモノ』が苦手で、その影響もあって泳ぎも苦手です。
どうしてそんなに海のモノや水が苦手になったのかなあと考えてみましたが、もしかしたら小さい頃に観た海洋パニック映画が知らず知らずのうちに私の脳内で海のモノへの拒否感を育てていたのか?!その反動として、山のモノや森に目覚めるようになったのか?!そういえば、小さい頃は木や森には関心や興味も一切ありませんでした。むむむ、これはもしや!そういう視点で考えると、少年時代に私に海の恐怖を与えた映画として思い当たるものがいくつか・・・そう、タコの映画!
新しい木材図鑑が出るとついつい買ってしまいます。メジャーな木材については、ほぼ語り尽くされた感があって、なかなか新しい発見は少ないものの、【森のかけら240種】に含まれていない(おとなの事情で含めれなかった)あまり一般的ではない樹種などについては、その特徴や名前の由来を読むだけでもワクワクしてきます。例えそれが手元になかったり、入手の見込みがなくとも!そんな木の1つが、本日俎上に上るヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木『ヤマナラシ』!
ヤマナラシという変わった木の名前の由来は、その葉柄が長く扁平であるため、少しの風でもすぐに横揺れし、隣り合う葉が互いに擦れ合ってカサカサと葉音を立てることが、あたかも山が鳴っているように聞こえるというので『山鳴らし』という名前がついたということです。この特徴は広く国外でもこの木の仲間の由来となっているようで、中国産のヤマナラシは葉の擦れる音から「風響樹」という趣きのある名前が付けられていますし、学名も「震える」という語彙が語源となっているそうです。
またヤマナラシには、『ハコヤナギ』の別名もありますが、それはこの木の木肌が白い事から京都などで扇箱や箱材に利用されたためだとされています。その他にも、同じような特徴を持つドロヤナギと共に、マッチの軸木、箸、パルプ材、包装箱、まな板、下駄、爪楊枝、経木、パーティクルボード、火薬用木炭など、材が低評価な割にはさまざまな用途に使われています。また英語ではドロヤナギの事を『ポプラ/Poplar』、ヤマナラシの事を『アスペン/Aspen』と呼び分けています。
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山が鳴る」という響きから私が連想するのは、黒澤明監督の名作『蜘蛛巣城』。シェイクスピアの有名な戯曲「マクベス」を題材にし、1957年に黒澤明がメガホンを取った映画です。ストーリーはほぼ忠実に原作を踏襲していて、舞台が戦国時代にそのまま置き換わっています。モノクロの映画ですが、老婆のメイクなどあまりに迫真に迫りおどろおどろしさも半端ではありません。物語りの見せ場は、老婆の予言どおりに「森が動き出すシーン」。眼前に迫る森におろのき逃げ惑う戦国武将。
これは敵対する武将の作戦で(このシーンの演出は円谷〔ウルトラマン〕英二の手によるもの)、逃げ惑う武将に向けて数十本の矢が降り注ぎます。逃げる武将を追うようにこれでもかと執拗に矢が飛んでくるのですが、何とこれ特撮でもワイヤー操演でもなく、実際に弓矢の名人が本物の矢を放っていたのです!逃げる武将を演じたのは名優・三船敏郎。三船が「俺を殺す気か!」と激昂したというのは有名な話ですが、その形相はまさに本物の死を感じた恐怖!私のヤマナラシのイメージの断片でした。
弊社に住宅や家具の打ち合わせなど来られた方で、小さなお子さんがいらっしゃる時にささやかなお土産としてお渡ししている『森のしるし・だいごちゃんキャラ』。沢山作っているようでもすぐになくなってしまうので、本日まとめてスタンプを押したのですが、ついでに欠品している『家紋シリーズ』も確認して補充。この『森のしるし』を作り始めて、縁遠かった家紋が急に身近に感じられるようになりましたが、意識して見れば案外身近なところで家紋はどっこい生きています。
お墓に行っても、苗字と家紋の組み合わせが気になるようになりましたし、時代劇の漫画やドラマで登場する着物や旗の紋にも目ざとく観察するようになりました。まだまだ有名どころの家紋しか分かりませんが、それでも意外に時代考証がいい加減なものが沢山ある事にも気づいたりします。さすがに映画ともなるとそのあたりはしっかりしていますが、敵味方の見分けがつきにくかった鎧兜での接近戦でも、攻守の構図が理解できたりするとまた違った楽しみが出来るもの。
さて、その時代劇の映画で最近観たのが『超高速!参勤交代』です。舞台となるのは東北の小藩・湯長谷藩(現在の福島県いわき市)。なぜかこの間の東北巡礼の旅以来、岩手に縁が多いようで・・・この湯長谷藩の家紋は『下がり藤』。時は8代将軍吉宗の時代、1年間の江戸での勤めを終えてようやく帰国したばかりの藩主・内藤政醇のもとに「5日のうちに再び参勤交代せよ」との命が下る。湯長谷藩にある金山を手に入れようとする江戸幕府老中の無理難題なのです。
この理不尽な命に対して、藩主・内藤政醇は精鋭7人と5日での参勤交代に挑む!という話なのですが、実際には決して逆らう事の許されなかった理不尽な仕打ちに対して毅然と立ち向かう姿が実に痛快、爽快!7人も顔ぶれも実に個性的(特に柄本明の息子して、柄本佑の弟である柄本時生はいいですね~)。笑いの要素もふんだんなのですが、耐えがたき屈辱に耐えた彼らが遂に刀を交える際の口上には溜飲を下げる事間違いなし!平和な小藩ゆえに精錬した武芸の腕が爆発!
うさを晴らすべく7人が獅子奮迅の活躍を見せるチャンバラも見どころの1つですが、何と言っても主役の佐々木蔵之介が最高!個人的に昔から好きな役者で、彼が大学時代に在籍していた「劇団ピスタチオ」の頃から知っていて、当時はかなりアナーキーな芝居をしておりました。芝居の筋とはまったく関係ない場面で、5~6分も独りでデビルマンの一場面をなりきりで演じる「パワーマイム・デビルマン」が後年になっても頭から外れず、参勤交代の途中で変身しないかと心配で、心配で・・・。 映画は傑作★★★★
このまま角館に行くつもりでしたが、熊の話題になってので途中下車して、昨日とは打って変わってガラリと変わって別の側面から熊にまつわる話をひとつ。私と同世代の男ならば「熊」と聞いて思い浮かべるのは、『熊殺し』のウイリー・ウイリアムスではないでしょうか。空手バカ一代に影響され、強さこそが男の証と壁に拳を叩きつけた経験は誰にもあるはず!我々世代は『梶原一騎の洗礼』を受けていて、根性と鍛錬さえあればどんな強敵にも勝てるという精神絶対主義世代。
そんな空手ブームの少年たちに『力こそが正義』なのだと単純明快な論理を実践で教えてくれたのが、素手で獰猛な熊を殺したという極真会館が送り込んできた刺客ウイリー・ウイリアムスそのひと!活字になった言葉に嘘はないと信じていた純粋な心には、紙面に踊る「熊殺し」やら「史上最強」、「空前絶後」、「人類最強」などの大仰なフレーズがたまらなく心地よい響きで伝わってきたのです。凶暴なハイイログマを素手で倒す男にアントニオ猪木が勝てるはずないではないか!
その当時、アントニオ猪木もまた少年たちにとって『生ける神話』。決して負けることなどありえない、あってはならない特別な存在だったのです。プロレスと極真、純粋にどちらが強いのかを見てみたい!という全国の格闘技ファンの熱い思いは、ふたりを取りまく拝金主義の「悪いおとな」たちの手によって無残にも打ち砕かれるのです。「熊殺し」の画質の粗いドキュメントフィルムからも、熊がウイリーと戯れているようにしか見えないほのぼのした空気しか伝わらなかったのです。
やれ熊の牙は抜いたあっただの、鎮静剤を打っていただの、散々な言われようでしたが、ウイリーには嘘はなかったと思います、思いたい。強さが儲かる、金になると分かってしまった事が彼らにとっての悲劇だったのです。それでも熊は熊!2mを超す野生動物(野生ですらなかったとも言われていますが)に鎖なし、檻なしで対峙できる生身の人間がどれだけいるでしょうか?それだけでもウイリーの凄さは揺るがないのですが、私の同世代なら熊の強さ、怖さを知っているはず。
そう、映画「グリズリー」です!『ジョーズ」の大ヒットを受けてその後大量に製作されたアニマル・パニックものの1つですが、私はテレビ放送で観ました。アメリカの国立公園に巨大なハイイログマが出現するというモノですが、実は観たのはその時一度きり。その後、人気の無い真っ暗な道を通る時に、暗闇から何者かが飛び出すのではないかという不安を増幅させるトラウマとなりました。ただし、子供の頃観て感動した映画は決しておとなになって改めて観直してはいけないという格言があるように(私が作った)、このグリズリーもあえて観ないようにしています。昔、暗闇は本当に漆黒の闇で吸い込まれそうな怖さがありました。神話や伝説が生きにくい時代は殺伐として寂しい・・・では明日はようやく「角館」!
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