森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
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20160920-1気持ちばかりが焦ってなかなか倉庫改革が進まないので、長い間倉庫を温めていただいた商品群には強制的に後塵(新たに入ってくる商品たち)に道を譲っていただいております。以前であればそれでもなかなか「卒業生」たちを選抜出来なかったのですが、『モザイクボード』や『誕生木ストラップ』をはじめとする小さくて細い端材の『出口』がある程度確立できたことと、次世代の有望な新人たちの入学(市場でのまとまった仕入れ)も見えているので、大鉈を振るっているところです。

 

20160920-2その中の1つが、今までもこのブログや『適材適所』で幾度も有効な活用方法を呼び掛けてきた、東南アジア原産のゴニスチラ(ジンチョウゲ)科の大径木ラミンの丸棒。当ブログでは2009年に一度取り上げたものの、その後ぽつぽつと売れていったものの、まだまだまとまった数が残っているためと、前述した事情のために現在特別価格での販売を行っております。通常であれば最後の最後まで『出口』を探すものの、このラミンにはやんごとなき事情があるため特別放出。

 

20160920-3その理由はブログでも書きましたが、2001年にワシントン条約によって、絶滅する危険性がある種に指定されたからという事と、ラミンの生育地がワシントン条約で絶滅する危険性がある種に掲載されている野生動物、オラウータンの生息地でもあるから。今後日本に入ってくる可能性が無い木であるため、頑張って出口を作っても弊社の在庫が終われば出口は閉じられる運命にあります。弊社の在庫はそれは、ラミンが輸入出来なくなるので廃業された木材屋の倉庫にあった在庫品。

 

20160920-4現在あと4000本ほどになっています。最初はかなりの数があったのですが、それでも結構減りました。中には多少青染みブルースティン)やカビが発生しているものや小傷があるものもありますが、腐ったり使えないレベルではありません。サイズは、長さ600☓直径24㎜(多少誤差あり)。今でも10本単位ぐらいでは日々売れるものの、倉庫整理のためにも最低500本単位での特別価格を打ち出しています。500本単位で、1本¥30。つまり500本で¥15,000です!

 

20160920-5ただしこれは弊社でのお引渡し価格で、消費税・送料は別途です。取りに来られる場合はこの値段で大丈夫ですが、遠方に送り届ける場合は別途送料が必要になります。金額は安いものの、結構かさばるのと重さがあるため、地域によっては送料がかなり高くケースもあると思われます。送料は場所とボリュームにもよるので、あくまで実費。場所と量を教えていただければ大体の金額は算出しますが、在庫数に限りがあるため、取り置き等は出来ません。在庫売り切れ次第終了となります




 昨日のブログでお弁当作家尾原聖名(みな)さんの自宅にホームスティしているタイガールとそうめん流しをしたことを紹介しましたが、そうめん流しの後は部屋に入って聖名さん手作りの料理もご馳走になりました。その料理の数々が置いてあるのは、そうもちろん『モザイクテーブル』です!納品させていただいて結構時間も経っているしいるし、ここで料理教室も開催されていらっしゃるので利用頻度も相当に高いと思われるものの、余程丁寧に使っていただいているようで傷ひとつ無し。

 

20160919-2実際には小傷や染みもあったのかもしれませんがまったく気になりませんでした。愛情もって使ってもらっているなあとありがたく感じた次第。ふたりの娘は、納品させていただいたモザイク家具を見るのは初めてだったので、少しは誇らしく感じたようでした。角に丸みを帯びたこのデザインのモザイクテーブル、人気があるので弊社の事務所にもこれと同じ仕様のテーブルを1台展示してありますが(現状は無塗装)、やはり料理が載せられ実際に使われているモノを見ると感慨ひとしお。

 

20160919-3聖名さんはよく自分の作られた料理を撮ってSNSにアップされるのですが、私は(失礼ながら料理そのものよりも)その時に映り込みモザイクボードそのものに萌えます。10数種類の異樹種で作られたモザイクテーブルそれだけでもかなりインパクトはあるものの、テーブルとして作られた以上、その上に何か載せられたり、使われてこそ意味があります。また施主さんたちが、気に入って買ってくださったモザイクテーブルをそれぞれの思いで彩られて使われている姿も見たいのです。

 

20160919-4私なんかよりも数段センスのあるお方たちが、モザイクテーブルにいろいろなモノを載せたり、華やかに飾られて使われている姿を見ると、こういう場面をイメージしてご購入くださったんだなあと感心もし、喜びも感じます。最終的に壁や床に隠れて見えなくなってしまう構造材や下地材を収めていた時とは違う喜びがあります。どちらがいい悪いとかの問題ではなく、それぞれの役割ですが、作らせていただいた商品を前にして木の話が出来たりする喜びは格別なものがあります。

※ 4枚目の写真は、トラットリア ミシン & ファムリズム Inc.(styling&costume)さん(東京都世田谷区下馬1-37-7 )




大五木材社外ショールーム』とも呼ばれるお弁当作家尾原聖名(みな)さんの自宅に少し前から、タイからの留学女子高生が滞在中。折角なので日本の風物詩を楽しんでもらうおうということで、夏のマストアイテム「そうめん流し」をする事になり、我が家にもお声がかかり私と娘がお邪魔しました。食に対して研究熱心な聖名さんは、最近では上棟時のお祝いのお弁当分野にも進出~!大工さんの知り合いも多くて、当日も大工さんにそうめん流し台を製作してもらっていました。

 

こういうちょっとしたモノを簡単にパパッと作ってしまう姿には男でも惚れ惚れします。女子なんか特にそうでしょう。大工さんと近いところで仕事をしている関係で、なぜか小器用に思われることが多く、家内や子供たちから日曜大工で作り物を頼まれたり、一般の方がやって来られてちょことしたものを作ってくれ(これぐらいのものならプロだから簡単に作れるでしょう的に)と頼まれることがありますが、近くで仕事をしているからといって、その技術が身についているわけでは無い。

 

なのでいつも残念な結果に終わってしまうことが多いのです。それでも少しはその期待に応えねばと、仕事の段取りとか作り方を観察するようにしているのですが、当日は流れてくるそうめんを捉えるのに必死で目が届かず。タイガールも不慣れなそうめんに多少の戸惑いはあったものの、楽しみながら上手に流していました。聖名さんのところの小学生の娘さんともなかなか息のあったいいコンビぶりを披露。ここにいると、これからも日本の食事文化をたっぷりと堪能できそうです。

 

タイから数人が留学しているそうですが、全国各地に散らばってホームスティするそうで、松山に来ているのは彼女一人ということ。タイといえば、弊社にとっては『かけらコンプリーター・山東智紀さん』がいらしていて、フェイスブックを通じて日々タイの動植物や暮らしの情報を得ているので、気持ち的には遠い国ではありません。タイガールに出身地を聞いたら山東さんのお住いのところとはだいぶ離れたところでしたが、これも何かのご縁と日本の木のモノをプレゼントさせていただきました。




20160916 3四国加工㈱鎌倉真澄さんとは、以前に井部健太郎君が『愛媛県産のスネアドラム』の件で久万で会を開いた際に初めて出会って以来なのですが、常々機会があればゆっくりお話をさせていただきたいと思っていました。もう経営者のご息女が木材屋で能力を発揮されている姿も珍しくなくなってきました。森の出口が多様化、細分化する時代、むしろ女性の方がきめ細やかな視点で木の魅力や可能性を探れるとすら思うのです。使う木だけだなく、語る木、想う木、遊ぶ木、出口の形もさまざまです

 

 四国加工さんでは、従来の独創性の高いヒノキの内装材『ヨロイカブト』の他に、愛媛県産の『クヌギ(櫟)』の内装材としての開発に精力的に取り組まれていて、当日もその試作品を展示されていました。個人的に「森の暴れん坊」と思っているクヌギは、昨今は愛媛県に限らず多くの地域でその利用方法に頭を悩ませている木の1つだと思っています。クヌギといえば、椎茸の榾木がすぐに思い浮かんだものですが、旺盛な成長力と椎茸産業の高齢化などによって需給バランスが大きく崩れました。

 

20160917-3かつては椎茸生産や薪に利用されてきたクヌギも、その生産性の減少に伴って山には大きく太ったクヌギが乱立することに。クヌギは国内でも最重量木のひとつに数えられるほど重たく、乾燥に伴い内部割れや激しいねじれが生じることから、建築材として使われることはほとんどありませんでした。資源的には豊富ながら今までほとんど利用されていなかったクヌギを内装材に活用しようというプロジェクトが行政主導で立ち上がり、様々な実験労苦を重ねてようやく形が見えてきたようです。

 

20160917-5とはいえ、簡単に利用ができるのであれば先人たちがとっくに利用しているのであって、行く道は決して平坦ではありません。だからこそ行く価値もあるというものですが!このプロジェクトには、 愛媛県農林水産部林業研究センターの主任研究員である横田由香さんも関わられていて、森の暴れん坊・クヌギを女性の力でどうやって手なずけるのか、楽しみにお手並み拝見させていただきます。苦労を抜くので縁起がいいとも言われるクヌギ、頑張って苦(ク)を抜いてもらいたい!

 

20160917-4鎌倉さんとは一度落ち着いて食事でもしながらお話ししましょうと言っていながら、なかなか機会がないのですが、一度会っただけでも、ベクトルが同じ方向を向いている、『こちら側の人間』だとすぐに分かりました。今回はいい機会だったのですが、鎌倉さんのブースは人が絶えず話する時間もありませんでした。松山市内に会社があればいつでもとは思うものの、あまり近くにいると変な影響を受けて、空気感染し木材の王道を踏み外してしまう可能性高いので、ほどほどが賢明かと・・・




20160916 1本日も舞台は愛媛大学。最近不思議と大学づいているのですが・・・。愛媛大学で何をしているかというと、『日本木材学会中国・四国支部第2回研究発表会』が開催されていて、林産物関係の研究発表や特別講演等が行われているのですが、その中で主催地の愛媛県内で積極的に木材の活用に取り組んでいる企業の木製品等の展示をさせていただけるということで、以前に「新たな県産材利用促進事業」の補助金を受けて開発することができた商品等を展示・販売させていただきました。

 

20160916 2たまたま大学でのイベントが続いてはいますが、先日の「才の木のトークカフェ」とは関係が無い別の会です。今回は農学部ではなく、城北キャンパスが会場。スペースの関係で6団体が出展しました。弊社の他には、盟友・井部健太郎君の久万造林四国加工㈱鎌倉真澄さん、㈲マルヨシ井上剛さんなどが商品を展示されていました。一応販売も可ということでしたが、あくまでもPR。研究発表の合間に展示されている教室を回られる先生や関係者の皆さんに説明させていただきます。

 

20160916-32年前にも同じく愛媛大学で開催された日本木材学会の全国大会にも出展させていただきました。その時にも感じたのですが、弊社のブースに立ち寄っていろいろ話をさせてもらった学生諸君のなんとまあ真面目でピュアなこと!まあ、こういうアカデミックな大会にわざわざ他県からやって来るぐらい熱心な学生たちですからそういう素養の人になるのでしょうが、自分を顧みると本当に恥ずかしい・・・。今回も地元をはじめ中四国地区の木の事を学ぶ学生たちが多数立ち寄ってくれました。

 

20160916-3前の時のそうでしたが、学生に女子率が高いのには驚かされます。その中には農学関係の先生を目指されている方も多いのでしょうが、社会に出れば彼女たちの学びが生かされるような仕事は決して多くはないと思います。今更ですがきちんと学校で木の事を勉強したいと思っています。私の場合は必要に迫られてという事なのですが、折角身に付けた木の知識が生かされる場面が少ないというのは本当にモッタイナイ。木と同様に人だって気長に時間をかけねば大きな成長はありません。

 

20160916-4それでは弊社が受け皿に・・・なんて言えないところが情けないのですが、【森のかけら】をキラキラした目で見つめる学生たちを見ていると、思わず「そんなに興味あるんだったらタダでいいから持って行って!」と言ってしまいそうになるくらい、応援したくなってしまうのです。そしたらたまたま「誕生木ストラップ」を購入してくれた女子学生の持っていた名刺ケースが、まさかの『モザイクかぶり』で感動!嗚呼、ささやかでもこんな若者たちの小さな受け皿になりたい。いや、ならねば!




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