森のかけら | 大五木材


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なぜだか急に特定の商品に注文が集中するという事はよくあることですが、先日から不思議に集中しているのが『まな板』。新品の注文から、削り直しまで数日の間に、全然関わりのないところから4、5件続けてお問い合わせをいただきました。個人用から業務用まで、サイズもそれぞれですが、樹種についてはお任せのケースがほとんどで、削り直しの場合はヒノキがほとんど。いずれにしてもプラスチックや合成ゴムのまな板が氾濫する中で、木のまな板にこだわっていただくのはありがたい事です。


現在一般家庭に置いてどれぐらいの割合で「木のまな板」が使われているのか分かりませんが、私の周辺では木のまな板率が多く、異業種のイベントなどに出展しても、年齢を問わず広い世代から「材木屋さんだから木のまな板あるんでしょ~」的な問い合わせを多くいただきます。正直こちらとしては、今更木のまな板なんて売れないだろ~と高をくくって持っていくことがほとんどなかったので、その反省から『ホオのカッティングボード』を作った経緯もあるぐらい木のまな板の頻度高いのです。

さて、こちらが1年ぐらい使用したヒノキのまな板。一般家庭のものではありません(事務所のキッチン)。毎日の調理の際に使われていたわけではありませんが、それでもかなりの刃跡、焦げ跡などが見られます。考えてみれば、住宅の外壁も日々紫外線に晒され、雨風や台風、吹雪などにも耐えなければならないという過酷な条件での耐朽性を求められるわけですが、まな板だってほぼ毎日鋭い刃物を己の体で受け止めて、滝行のように冷たい水や熱湯に浴びるという修羅場に耐えているわけです

あまり気持ちが入ってしまうと明日から包丁を持つ手が震えてしまいそうですが・・・さて、そのヒノキのまな板をひと削りしてみると、こんなに美しい木肌が現れました。もともとはこんなに鮮やかなピンク色のヒノキだったのです。このように何度でも削り直すことができることこそが木のまな板の最大の特徴であり醍醐味であります。失われていたヒノキの香りも再再登場。食いしん坊の事務所のスタッフの皆さんの胃袋をこれからも末永く支えてくれることでしょう。更にまな板の話、明日に続く・・・




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