当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
血は水よりも濃いといいますが、わが息子が中学校の図書室から借りてきた本のタイトルは『空想科学読本』(メディアファクトリー社)。怪獣の登場するアニメやロボット漫画などに描かれている事象を現代科学、物理学の視点から大真面目に分析・解析するというエキセントリックな本で初版は1996年。私も若かりし頃面白がった読んだものですが、それがずっと続いているようで、息子はその第9弾(2010年発行)を借りて帰って、この本面白いよと私に紹介してくれました。
第一弾が発刊された時かなり話題になって読まれた方も多いと思うのですが、登場するのはマジンガーZやらウルトラマン、ガッチャマンなどまさに我々世代のキャラばかりで、あの懐かしいキャラの禁断のお約束破りという面も興味をそそられました。作者の方が1961年生まれという事で、我々にはどストライクのネタばかりなのですが、その後もこんなに続いているとは知りませんでした。さすがに9弾ともなるとワンピースやら最近の題材も取り上げられていましたが・・・
内容は、例えば『マジンガーが全力疾走すると兜甲児が複雑骨折する』とか『ウルトラセブンが巨大化するには最低でも9時間半は必要』、『ウルトラマンは体重3万5000tもあるが、毎回毎回地響きを立てて着地しているので近所の住民は大迷惑』など、アニメ・漫画の世界の事象を数値化して科学の目で大真面目に論じていて、こんなしょーもない事に大真面目に取り組む大人がいるという現実がとても嬉しく、どんな事でも飯のタネになるのだと、その当時無性に感心した覚えがあります。
その後、人気本の宿命として、その理論はおかしいとか、その数式には無理がある、怪獣やヒーローに対する知識不足などといった側面から批判本まで発売されました。そちらの方はサラッと目を通しただけで買ってまでは読まなかったのですが、私にはただの揚げ足取りにしか感じられませんでした。『空想科学読本』はアニメや漫画のトンデモ事象を冷静に分析しながらもそこには元ネタへの愛が感じられましたが、批判本は原書あってこその存在であるはずなのに原書への愛が感じられませんでした。
ものづくりも一緒で、誰かが最初にある新しいモノ、商品を生み出したとします。後からそれをアレンジしたり手を加えるのは日本人のお手のものではありますが、最初に出来たものが不完全なものだったとしても、後から改良されたものがいかに使いやすく洗練されたものであったとしても、オリジナル以上にリスペクトを受ける事はありえませんし、私も絶対そんな気持ちにはなりません。オリジナルへの愛や尊敬なき批判は空疎で薄っぺらく、ただの妬み、言葉が心にまで届きません。
先日、北海道からの予期せぬ嬉しい来客がありました。今までにも何度かこのブログにもご登場いただいた北海道在住の森の写真家・小寺卓矢(こでら たくや)さんです。写真家にして作家にして森の語り部。いろいろなご縁があって我が家にもお泊りいただいていますが、精力的に四国でも活動をされていらっしゃいます。その日もちょうど四国でのお仕事のついでに寄っていただいたのですが、その後は香川に移動という事でお忙しくされている中、わざわざ立ち寄っていただいて本当にありがたい事です。
2010年に我が家でワークショップをしていただいた時には『もりのいのち』という小寺さんの絵本を使ってお話くださったのですが、その後2012年にアリス館から『いっしょだよ』という写真絵本を上梓されています。美しい森の風景とそこで息づく小さな虫たちや花たちの命が写し出された素敵な絵本で、平成25年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書にも選ばれていて、出版された時にご紹介しようと思っていたのにすっかり失念してしまっておりました、申し訳ありません・・・。
改めて4年前のその写真を見直していたら、中学生になった双子たちも随分幼かったなあと感じます。自分もそれだけ歳を重ねました。我が家からも小学生がいなくなりましたので、今まで身近にあって接してきた『こどものもの』が姿を消して、次第に『こども』も感覚が消えつつあります。一方で小学生たちに木の話をする機会はそのままありますので、もう少しすると感覚的にズレてくるんだろうなと不安を感じます。なので尚更小寺さんの絵本を読むとピュアな心を持続する難しさ、大切さが胸に刺さります。
小寺さんは全国で子供たち相手にワークショップをしていて、そこでご自分の本の読み聞かせなどもされるのですが、木については言葉だけでなく五感で感じさせてあげたいという事で、北海道に生育する『森のかけら』をご購入いただきました。今後更に発展させて『絵本とかけら』のコラボが出来たら素晴らしいと思います。やはり木は、聞いて、見て、触って、匂って、使って、感じて楽しんでもらいたい!7月生まれの小寺さん、誕生木の『トチ』の木言葉は『博愛』。小寺さんと「いっしょだよ」!
兵庫県の住空間設計Laboさんと共につくり上げた『誕生木(たんじょうもく)・12の樹の物語』ですが、弊社に住宅や家具の打ち合わせに来られる方から、「私の誕生木の木を使えますか?」なんて涙の出そうなお言葉をかけていただくこともあったりして(まあ、わざわざ弊社にお越しになるような方はそこそこマニアックな方ばかりなのでサイトなどもご覧いただいている方が多いのですが)、少しずつですが「知る人ぞ知る存在」になりつつあるのは嬉しい事です!
その誕生木にちなんだ商品『誕生木の出口商品』については、9月のホオ、10月のクリ、11月のイチョウ、12月のモミで足踏み。その後、毎月新作を生み出すという強い負荷に押しつぶされてしまい、すっかり停滞してしまっていて情けないのですが、またそろそろ動き出す予定です。一方、Laboさんの方では着実に誕生木浸透プロジェクトが進行していて、既にその成果も現われています。その取組の一部がネットでもアップされていますが、改めてここでご紹介。
愛知県、岐阜県を中心に産科医療のサービスを提供し、東海地方ではトップクラスの分娩数を誇る医療法人 葵鐘会(きしょうかい)さんが、今年の7月1日に名古屋市内に産科医療施設『キャッスルベルクリニック』を新設されたのですが、そこで出産後退院されるお母さんと赤ちゃんに贈られるのが、出産祝いのノベルティ『誕生木 12の樹の物語』プロジェクトから生まれた「誕生木のたまご」なのです!12種類の木のたまごが、赤ちゃんの誕生月に合わせてプレゼントされます。
生命の象徴である『たまご』の木の温もりを通して、かけがえのない大切な命が生まれた時の思いをいつまでも心に留めていてだきたい、自然素材に触れる事で豊かな感性や想像力を育んでいただきたい、やがて赤ちゃんが育ち大きくなってお話が出来るようになった頃、このたまごを触りながらその時の溢れんばかりの喜びや感動を語り合っていただきたい、そんな親子の思いをつなげるメッセージツールになればいいという関係者皆さんの思いが凝縮した『誕生木のたまご』なのです!
身近で本物の木に触れる事の少なくなった都会の子供たちにも、幼き頃より本物の木に触れてもらいたい。それも何の木でもというわけではなく、世界中でもっとも木や森を愛する日本民族が古来より伝承してきたさまざまな木にまつわるエピソードに触れて、知って、楽しく使ってもらいたい。そういう意味でも、誕生月の由来や特徴や用途が背景にある『誕生木のたまご』は最適だと思います。何だかこんな華やかで素敵な舞台に上げていただいて、涙が溢れてきそう・・・
★今日のかけら・#065 【鈴懸の木/スズカケノキ(プラタナス)】 スズカケノキ科スズカケノキ属・広葉樹・愛媛産
この時期に街路樹を見て痛々しくなることがあります。それがこちらの『プラタナス』の姿。和名は『スズカケノキ(鈴懸の木)』ですが、名前の由来は文字通り垂れ下がる実の姿が、山伏の着る「篠懸(すずかけ)」に付いている房の形に似ている事からきているとされています。ただし現在は「鈴懸」という漢字の方が一般的に使われています。ちなみに英名のプラタナスは、その葉がとても大きい事から、ギリシャ語で広いという意味のplatysからきています。
そのプラタナスは大気汚染にも強く、日陰を作り温度上昇を抑えるという本来の街路樹の目的に合致した木であったことから、日本だけでなく世界的にもよく街路樹として植えられています。ちなみに並木・街路樹の効用の項目には、「燃えにくい木を植えることで、地震のときの防火効果をはたしたり、根のはりが深い種を防雪・防風林として利用したりしている。」との記述があります。ところが皮肉にも、そのプラタナスの成長の速さが受難になるのです。
プラタナスは、主に夏季と冬季に大掛かりな剪定をされるのですが、昔はなぜこれほどまでに痛々しいほどの丸刈りにしてしまうのだろうと不思議に思っていました。その理由はいくつかあって、大きな葉が落ち葉となって排水溝などを詰まらせる。またはその落ち葉が原因でスリップ事故などが発生することと、その散乱した落ち葉の清掃。あまりに葉が大きくなり過ぎて、信号機などが見えなくなったり、通行の支障になる。害虫の産卵場所となってしまう。
などなどの理由により、早め早めの剪定が実施されているとのこと。風情がある程度ならいいのですが、その落ち葉が原因で事故などがあったのでは本末転倒です。激しい排気ガスをものともせず、グングン成長するプラタナスの生命力が我々人間の想定外だったということでしょうか。相手も命のあるもの、人間の思うようにはコントロール出来ません。ガードレールだって食っちゃいます!愛媛大学周辺では腹ペコのプラタナスを沢山見かけることが出来ます。
今回の日本木材学会の松山大会では、1日半にわたって企業展示として出展させていただいたわけですが、さすがにべったり1日半も張り付くのは仕事の絡みもあって難しいと思っていました。パンフや名刺でも置いておけば、途中抜け出して会社に戻ろうかと考えていたのですが、予想以上の方がほぼ途切れることなく来られたので、結局2日とも昼食も休憩も無しにご説明をさせていただきました。馴染みの愛媛大学の先生方も陣中見舞いに来ていただきました。
こちらはいつもお世話になっている愛媛大学の小林修先生。そもそも愛媛大学さんとのお付き合いも、小林先生はじめ農学部の先生たちが開催されていた樹木博士の講座に参加させていただいたのがきっかけでした。来年高校生になる長女がまだ幼稚園の頃のことでしたから、もう10年近く前のことです。その頃は材木屋が大学と関わることなど考えもしませんでしたが、王道から離れた道を選択したことで、こういう機会を与えていただいたのですから縁は異なもの。
さて、当会には先生ばかりではなく木材を研究されている学生の皆さんも沢山参加されていました。ただ自分も馬齢を重ねてきましたので(もうすぐ48歳)、明らかに年下の先生も沢山いらして、正直スーツを着ていると若い先生と学生の見分けがつかず・・・。そんな中、明らかに学生の雰囲気を漂わせる一団が来てくれると会話も弾みます。しかも弊社の事を知ってくれていたり、ブログ読んでますなんて嬉しい事言ってくれるとこちらのテンションも上がります。
こちらは東京農工大の皆さん。商品に興味を持っていただき、『木言葉書』や『森の5かけら』までしっかりご購入いただきました。地元では小学生や中学生、大学生たちに木の話をしていますが、木を専攻している学生と話す機会はあるようで少なくて、共通言語を共有できる愉しみを再確認させていただきました。その後も全国の木を愛する学生たちと『木の言葉』で会話が出来たのは嬉しい時間でした。ぜひともその木への情熱を社会でも生かしていただきたいものです。更に明日へ続く。
Category
- 1. 今日のかけら
- 2. 木のはなし・森のはなし
- 3. 木の仕事
- 4. 草と虫と鳥と獣と人と
- 5. 木と映画と舞台とテレビ
- 6. ひと・人
- 7. イベント・講演会
- 8. 気になるお店
- 9. ちょこっと端材
- WOODENTAG& 日本百樹札
- 「森のかけら」舞台裏
- えひめイズム
- おとなの部活動
- お酒にまつわる話
- かけら世界紀行
- かけら日本紀行
- アート&デザインのかけら
- オフセット・クレジット
- オンラインショップ
- キッズデザイン&ウッドデザイン
- スポーツと木
- ハードウッドとウッドデッキ
- パプアニューギニアL.M.H
- フルーツウッド
- メディアあれこれ
- モクコレ WOOD COLLECTION
- モザイクタイル
- モザイクボード
- 一枚板を見せていこう!
- 円い森・円き箱・木言葉書
- 媛すぎ・媛ひのき
- 愛媛のこと
- 愛媛木青協のこと
- 木と本
- 木のものあれこれ
- 木のものづくり+α
- 木のもの屋・森羅
- 木の家具
- 木の玉プール
- 木育のこと
- 未分類
- 森と生きものたちの記録
- 森のかけら玉
- 森のかけら36・森のかけら100
- 森のこだま/森のたまご
- 森のしるし
- 森のめぐみ
- 森のりんご
- 森の出口
- 森の砂・森の粉・森の羽
- 森の5かけら
- 無垢の家具
- 異業種&産官学
- 端材のこと
- 誕生木・12の樹の物語
- 道後温泉とかけら屋
- 都市林業とビーバー雑木隊
- Loopto in Ehime
Archive
Calendar
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | |

