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ポニー牧場の隣のペンション『もみの木』というお店の傍には、文字通り【樅/モミ】の木が幾つもそびえ立っています。枝を大きく広げて立派な樹形で佇んでいます。樅は高地を好みますので、松山市内でその立派な姿を見かけることはほとんどありませんが、この辺りでは道路沿いにもたくさんその姿を見かけます。杉、桧、松の中に樅が混ざってくると、かなり登ってきたことが実感できます。上に向かって枝を伸ばす杉や桧に比べて、両腕を広げたように枝を伸ばす樅は華やかな雰囲気があります。 |
| 以前にも『クリスマスツリーの木』として、樅の事を取り上げましたが、樅は〔マツ科モミ属〕の針葉樹です。建築材としても癖のない淡い乳白色が人気で、壁材などに使われています。床材としてはやや柔らかいものの、張り合わせてア圧縮加工してフローリングにも利用されています。マツ科の木らしく、触った時に松独特のシットリ感はありますが、松そのもののような脂っぽさはありません。樅は葉の先端が二股に分かれて鋭く尖っているので、葉先を握るとやや痛みを感じます。もっと痛いのが【カヤ】ですが、こちらは二股ではなく葉の先端が鋭く尖っています。 | ![]() |
今年の2月にアイテム愛媛で農林水産まつりに参加させていただいた時に、いろいろな着ぐるみが会場内で愛らしくPRをしていまいた。そのうちの1体が彼、『モグッピー』です。頭にニンジンや肉を突き立てているようにも見えますが、なかなかシュールなデザインをされております!以前、松山市役所を訪れた時に、彼の名前の公募のチラシがありました。全国から2000通近い応募があり、 「ごはんをモグモグ食べて心も身体も幸せに、ハッピーになってほしい」という事でモグモグとハッピーを組み合わせて、モグッピーになったという事です。モグッピーは、松山市食育推進キャラクターという事で、親子で食育への関心を高めたもらおうという崇高な使命を帯びているようです。体の白色は、「坂の上の雲の町」を標榜する松山市らしく、雲のイメージかしら?とにかく頑張れ、モグッピー!
こういうキャラクターの費用云々をおっしゃる方もいますが、私はデザイナーさんとの関わりが出来て以来、お金の問題よりもデザインの事や主催者の意図、コンセプトなどをどう表現しているのかなどの方に目が行くようになりました。中の人間が動きやすいのだろうかとか、視界はどれくらい確保されているのだろうかとか、制作サイドの見方をしてしまいます。あわよくば、『森のかけら』のゆるキャラ制作を・・・と考えているわけではありませんが。何か気になるのです。更にもう1対のゆるキャラ『しまぼう』登場!このオレンジ色が愛媛らしいとこです。しまぼうは、次にこの開場で開催される『しまはく』のイメージキャラクターという事で、当日そのPRのために来ていたようです。浮き輪を腰にぶら下げ、下半身が安定して動きやすそう。顔も丸くて視界も確保されている様子・・・いかん、いかん夢が壊れる。
さて、その『しまはく』とは何ぞや?!結構PRもされているのだろうと思うのですが、松山に住んでいても、その認知度が低いような感じを受けます。以前に『Loopto』の会議の時にも、担当者の方がいらして説明をしていただいたので、私は個人的には知っていたのですが、周辺ではあまり浸透していないような気がするのは、対象があまりにでかいから?『しまはく』の正式名称は、『松山島博覧会2010』というもので、つまり『島の博覧会』から『しまはく』なのです。瀬戸内海には多くの島が点在しますが、忽那諸島の島々の美しいし自然や文化をもっと広く知ってもらい、多くの人に島に来てもらおうという趣旨のイベントで、ほぼ1年間かけて島全体で開催される大掛かりなものなのです。昨年の夏からプレイベントはされていて、今年の春から本格的に始まるようです。そのオープニングイベントが明日4/29にアイテム愛媛で行われます。
忽那諸島の9つの有人島を中心に船の発着場である三津浜港・高浜港・北条港周辺でも、いろいろ企画が練られているようで、詳しくはこちらのHPをご覧い下さい。いろいろご縁がありまして、その『しまはく』に弊社も参加させていただくことになりました。【木の玉プール】や木のおもちゃをたっぷりお持ちして、当然【森のかけら】もですが、イベントの健全な賑やかしとして頑張らせていただきます。ただ私、恥ずかしながら島の事はほとんど無知で、島の名前もろくに知りません。明日、島の食も味わいながらしっかり勉強してこようと思います。
人事異動の季節、それぞれにいろいろな帰去来があります。我が家の子供達の通う小学校でも、先生方の移動があり泣き笑いがありました。自分自身には無縁の事とですが、周囲の方や身内でも移動があるなど桜の季節、幾つかの「来る春、去る春」があります。先日、愛媛県産業技術研究所の岡田所長が定年を迎えられた事に触れさせていただきましたが(私にとっては永遠に『岡田所長』であることに変わりはないのですが)、こちらでも人事が発表され、後任の新所長には、窯業技術センター長の安岡史朗さんが就任されました。兼務されるようです。
安岡新所長㊧とは以前から交流があり、岡田イズムの正統な継承者です!岡田名誉所長もそうでしたが、安岡新所長も気取りがなく気さくなお方で、親しくお付き合いをさせていただいております。精神だけではなく、お酒の呑み具合まで継承されているのはありがたいことです!この数年で行政アレルギーは遠い過去の事になりました。つくづく自分は周囲の方々に恵まれていると思います。安岡新所長の就任お祝いもせねばなりません。藤田さん、これも大事な民間とのコミュニュケーションですので、設営お任せしました!
さて、その産業技術研究所の前にある『テクノプラザ愛媛』に用事があって伺ったのですが、ホールの一角に『えひめ発の新商品』という事で【森のかけら】も展示していただいていました。他にも数社の商品があるのですが、物が大きなせいもあって一番大きく真ん中にドンと展示していただき、他の企業の方に申し訳ないようなありがたいような。いやいや、こういう所で遠慮は禁物!やはり目だって何ぼの世界ですから。結構長い間展示していただいていて、こちらで商品を見られて弊社を訪ねてこられる方も少なくないのです。
また、名刺を渡してご挨拶すると「あっ、この商品どっかで見たんだけど・・・」と言われる方の多くが、このテクノプラザでの展示だったりして、意外と言うと失礼ですが、こちらからのつながりが多い事に驚いています。それだけ、今新しい事業を起業したり、新商品の開発などを模索して、こちらを訪ねられる方が多い証拠でもあるのでしょう。ポップなども付けていただき、センス良く綺麗に展示していただいていて本当にありがたいです。この【森のかけら】を製造始める前にもこちらにも何回か来た事はあったのですが、こうして飾っていただくような事になるとは想像もしていませんでした。感慨深いものもありますが、一歩引いて展示物を見ると、少々大袈裟かも知れませんが、もはや【森のかけら】も単に大五木材という会社の一商品というだけでなく、いろいろな方の期待や思いも背負わさせていただいているのだなあと感じました。
曲がりなりにも『えひめ発の新商品』という肩書きで県の施設に展示していただくという事のありがたさと責任を感じています。このホームページを作らさせていただいた事で全国の方に情報発信が出来るようになり、確実に販路も売り上げも増えました。更にそれぞれの方の濃密なネットワークのお陰でコアな連帯(尋常ではないような・・・)も広がりつつあります。『仕分け作業』の事が話題になり、無駄の削減の効用はあると思いますが、一概に全てが無駄だったわけではないと思います。弊社も『デザイン活用支援事業』という補助制度のお陰で、こうして商品を世に出すことが出来ました。もし数年遅ければ、【森のかけら】もこうして世に出ることがなかったかもしれません。零細企業にとって県の支援というのは錦の御旗的な意味合いもあります。ですから尚の事、きちんと販売という形で成果も出さねばと思います。
以前にエスデザインスタジオの佐野勝久さんの事(カステロのスケールの件)をご紹介させていただいた時に、佐野さんが作られていた物の正体はこれです。最初「ブラックウォールナットの30㎜角ぐらいの薄い板が2000枚ぐらい欲しいのですが」と言われた時に、また楽しそうな事を(!)とほくそ笑みながら材料を用意させていただきました。大きな物だと難しい事もありますが、これぐらいの端材ですとお手の物、どうにでもなります。何やらパール(真珠)を飾るのに使うとか・・・で、何を作られたかいうとこれです。ウォールナットの板に穴を開け、パールをピアノ線で立てています。
これがその全貌です。2000枚のパールがウォールナットの上で軽快に踊っています。まるで時間を止められた白波のような眺めです。パールを支えるピアノ線がウォールナットのグラデーションに溶けて、光沢のある白玉が浮き上がって水飛沫(しぶき)のストップモーションのようでもあります。実際に現品を観たわけではないのですが(佐野さんのHPからお借りしてます)、現品はさぞ壮観でしょう!これは真珠の産地である宇和島市で開催された「海の恋人ギャラリー」のイベントを飾る会場のオブジェという事です。
宇和島市は、真珠の生産量・出荷額とも日本一という事ですが、この不況で慢性的な疲弊状態にあるようです。このオブジェも色や艶、形などが規格外で、市場には出回らない商品価値のないものを使われているとの事です。その状況を伺うと何だか他人事のような気がしません。愛媛県は桧の生産量も日本一ですが、同様に木材業界の疲弊しています。更に認知度もいまひとつ・・・。ともに『日本一』の栄誉を冠する業種でありながら、儲からない構図に中にあるという境遇が似て悲しいです。弊社の『森のかけら』に深く携わっていただいた佐野さんが関わられているということもあって、真珠に妙な親近感を抱いてしまいます。
他人の芝生は青く見えるもので、外目には派手な業界に見えても内部に入ってみれば愕然とするという事はよくあることです。私には真珠などという業界は遠い世界のように思えていましたが、こういうきっかけで産業として根っこの部分では繋がっているのだと実感しました。このイベントの後、佐野さんはオブジェを持って16日から開催される東京ギャラリールベイン会場(※入場無料)に行って展示・販売もされます。真珠のPRにブラックウォールナットも一役買えれば幸いです。しかしこの茶色と白銀の異素材の組み合わせ、なかなか面白そうで新たなアイデアが生まれてきそうです!
静寂に包まれた『久万美術館』を貸切状態の中、健太郎君から詳しく紹介を受けていた『久万のとっておきの隠し玉』陣内有理・学芸員㊨に初対面。まずは作品鑑賞という事で、我々のためだけに展示作品の解説をしていただきます。とっても贅沢なことなのですが、雪の影響で後の予定が詰まってしまったため、陣内さんには駆け足・早口で作品の解説をお願いしてしまい申し訳なかったです。次々と口から溢れ出る言葉の端々に、自分がいかにこの作品が好きであるか、どれほど美術が素晴らしいものであるかを伝えたいというピュアな気持ちが伝わってきます。もっとこの作品の素晴らしさを語らせて~という陣内さん。ああ、この人はこんなにも、どうしようもないほど美術が好きなんだろうなあと・・・ああ、根っこは我々と同族なんだろうなあと・・・分かります、分かります、よく分かります!間違いなく同族です。そちら側の人間です。久万恐るべし、白銀の中にまだこういう新芽が息吹いていましたか!
時間が許せばもっともっと聴いていたいほど感性豊かな解説をご披露いただき、美術を観る楽しさに触れることが出来ました。さすがに隠し玉!これは使えますぞ~!作品を解説する陣内さんの颯爽として姿もお届けしたかったのですが、展示室内撮影禁止でしたので解説をお聞きになりたい方は是非直接久万美術館にお越しください。しかし、このまま陣内さんのお話だけを聞いていたのでは一方的に押仕切られしまうと(そんな事では健太郎君の面子をつぶす!)、松山からネタを仕込んできました。この「ならばま負けてなるものか」の意地の張り合い!が良いんです。どうせ周囲もそれを望んでいるんですから。『雪に佇むブタマジロ』もしっかり撮影して、早速『Loopto』にもアップさせていただきました。実は久万の観光に来たわけではなく、『久万郷』として久万の地域資源をどう活かすかその視察兼『実際に味わう』ために来たのです。
やはり実際にその地に立って地元の人の声を聞かねば、机の上から生まれてくるものには心を打つものが注入できません。陣内さんは『妄想ノート』なる物を持っていて、溢れ出すアイディアを書き綴っていて、それを一緒に実現させちゃいましょうというノリです。いろいろ楽しいネタがありそうです。楽しいものは楽しい気分で作らねば!この後本当は、『雪の竹森ガーデン』に行って、白銀のどんぐり広場を見るはずだったのですが、雪の深さが半端ではなく泣く泣く断念!お楽しみは少しは残しておいたほうがいいからね、トム。場所を健太郎君の自宅に移して、『久万郷』の商品について意見交換。
とりあえず今回はトムと真野さんに『冬の久万』の恐ろしさ、いや素晴らしさを知ってもらうという事で、これからじっくりと作戦を練っていきます。この大雪の中確実に新芽も出てきています。いつかやるではなく、今やらねば芽を育てることは出来ません。タイトルに掲げた『スノードロップ』というのは、ヒガンバナ科の花の名前で、別名を『待雪草』といいます。花言葉は『希望・慰め』。久万に咲いているかどうかも知らないのですが、以前に読んだスノードロップの伝説が大好きなで、この雪景色と我々の行く末を暗示しているようなので使わせていただきました。
その伝説とは・・・昔々神様が世界を創ったとき、雪には何の色もついてなく無色透明でした。花や木々には色がついていて、自分だけ色のない雪は、神様の所へ行って自分にも色をつけて欲しいと頼んだのです。すると神様は、花達に色を分けてもらうようにと言いました。雪は神様の言うとおりに花達に色を分けてもらうように頼みました。しかし花達は、冬に自分たちを冷たくさせる雪に自分達の色を分けてくれませんでした。悲しみにくれる雪に、スノードロップだけが唯一自分の白い色を分けてくれたのです。それ以来雪はその恩返しとして、スノードロップの生えているところの周りには降り積もらなくなったのです・・・。 私、柄にもなくこういうエピソードが大好きなんです。出来るものなら『花言葉書』も作りたいぐらい!大雪の久万高原町に積もる雪に色を与えたスノードロップになるのは誰でしょうか。来年また大雪が降るとき、厳しい寒さの中でにっこり笑える企業になれるでしょうか。なれるはずです、この雪の中これほど魅力的な種がたくさん埋まっているのですから。暖かくなってどんなものがこの雪の下から現れるかお楽しみに!
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