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道後温泉本館の耐震補強工事問題で揺れる道後に、今年も『湯玉はがき』を納品させていただきました。戦前に建築され国の重要文化財にも指定されている道後温泉本館ですが、100年以上の長きにわたって公衆浴場の務めを果たしてきたため、基礎部分の大規模な修復工事が必要となってきています。しかし、本格的な工事に入るとは「全面閉館で5〜7年」、「部分開館では7〜9年」と長期化することになり、道後温泉のシンボルだけに周辺への経済的な影響も大きいのです。
具体的に工事が始まるのは、来年の愛媛国体終了後ということで、近接する姉妹湯「椿の湯」を国体開始までに増築して、少しでも多くの観光客を受け入れる計画だそうですが、目当ての本館が工事で入浴できないとなれば観光客の大幅減少は必至。松山市のまとめによると、平成26年の道後温泉の宿泊者数は、道後オンセナートなどのイベントの効果もあり、過去10年で最多の88万7千人(ちなみに県全体の観光客数は570万強で2年連続の増加)だったということです。
それが、本館の工事が始まると期間中の宿泊者数は50万人台にまで落ち込むのではないか(10年前の約40%)という試算などもあって、旅館やホテル、周辺の土産物屋店などにすれば死活問題。とはいえ、愛媛県は公立学校施設の耐震改修化が全国的にも低く、近い将来発生するであろう南海トラフ地震に向けて耐震化対策が急がれているという切迫した事情もあります。いずれにせよ耐震化工事による影響は避けて通れないのですが、外部要因での左右されやすい観光事業の難しさ。
木材業界においても、大型外材工場になるといくら最新機械を導入して効率化を進めようが、コストダウンを図ろうが為替の変動によって利益が一気に吹っ飛んでしまうこともあります。さすがに僅か1円でも円高になるだけで、営業利益が350億円マイナスになってしまうと言われるトヨタのようなことはありませんが、為替の影響は弊社のような零細企業にとっても決して他人事ではありません。なので、なるべくそういう事に左右されないような位置で仕事をしたいと考えています。
「道後オンセナート2014」で賑わう道後界隈ですが、国際交流にも熱心で、台湾の台北市とも温泉交流なる取り組みをされているようです。やはりときどきはこうして実際に『客』の立場で道後にも来てみないと、分からないもの、見えないものが沢山あります。車で配達に来てサッと通り過ぎるのとでは感じ方も随分違います。時々県外からのお客様のリクエストで、道後で温泉&宿泊などのご依頼もあるので、最新情報も足で歩いて探しておかねばと痛感した次第。
さて、子どもたちは久々に道後の雰囲気と温泉を楽しみたいという事でしたので、敢えて本館から少し離れた駐車場に車を停めて、夕暮れ時の道後の街をぶらぶらと散策。連休最終日の夕方という事もあって、人もまばらでのんびりと道後の情緒を家族水入らずで楽しめました。私は息子と一緒に風呂に入ったのですが、お約束の風呂上がりのコーヒー牛乳も一気飲みして満足なご様子の息子。無邪気な息子を見ていると、いつまでこんな事が出来るのかしらと感慨にふけってみたり。
男チームはカラスの行水ですので、さっさと出て外で待っていると、たまたま巨大なミスト(霧)に遭遇!後で知ったのですが、2時間おきに中谷芙二子さんの演出による『霧の彫刻』というアート作品が出現するという企画だったらしく、慌ててカメラを取り出そうとしたものの間に合いませんでしたが、これを見るためだけにでももう一度行きたくなるほど幻想的で美しい霧でした。 そのうち周辺もすっかり暗闇に包ままれ、我が家のわずか数時間の道後観光は終了しました。
実は先月にも『湯玉はがき』のご注文を受けまして納品させていただいたところなので、実際にこどもたちにも「証拠」を見せておこうという思いもあったのですが、残念ながらあまり関心を引かなかったようです・・・。それでも継続的にご注文があるという事は、ずっと売れている事だと思うのですが、地味でシンプルな商品ながら『愛媛の木』が愛媛を代表する観光地のお土産としてささやかながらでもお役に立っているという事は、『森の出口』を模索する私の心の灯りとなるのです。
子どもたちも夏休みに入り、それぞれ初めての中学の夏休み、初めての高校の夏休みを経験。3人とも部活に入ってい汗を流しているのですが、部活の練習時間や補修などの時間を考えると、家族全員で遠くにお出かけする時間が取れないのも現実です。そんな中、たまたま夕方から家族全員が揃って空いた時間が出来たので、遠出は出来ないのですが、久しぶりに『オンセナート』で賑わう道後温泉に行ってみる事にしました。こんな風に家族で動けるのもいつまでだろうか・・・。
現在道後温泉周辺では、「道後オンセナート2014」と題したアートフェスティバルが開催されています。この春、歴史ある日本最古の温泉・道後温泉が改築120年の代還暦を迎える事を記念してのビッグ・プロジェクトで、道後界隈の9軒のホテル、旅館のそれぞれ各一室を有名アーティスト達がアートに変身させる「HOTEL HORIZONTAL(ホテルホリゾンタル)」をはじめ、大小様々なイベントが開催されていて、その模様はよく地元のローカルースにもなっています。
かの谷川俊太郎さんも関わられていて、国内外の著名なアーティスト、デザイナーの皆さんが大勢参加されているようですが、関連ニュースはザックリ目を通しているものの詳細については疎く・・・根本的に人混みが苦手なので、車でわずか10分足らずの距離にも関わらずなかなか気持ちが動意せず。道後温泉の魅力って、温泉と宿泊だと思うのですが、考えてみれば湯に入った事はあっても泊まったことはありません。そうか、地元に人ほどその魅力を体感していないのでは?!
日本書紀にも登場するという歴史こそが道後温泉の真骨頂ではありますが、老朽化という問題もあり、喧々諤々の論争はあったもののようやく道後温泉本館の耐震改修工事にも着手することが決まり、2017年の愛媛国体終了後に道後改修工事が始まる予定なのだそうですが、工事そのものに10年かかるとかいう事で、その間の観光客減少は明らかで、周辺のホテル・旅館関係者の方にとっては死活問題。東京五輪開催中は工事を中断してはどうか、などという案も出ているそうですが・・・
しかし、それはある意味観光産業の宿命であり、避けては通れない運命。形あるものはいずれ形を変え、壊れていくもの。あまりに長い間『在る事』に慣れてしまうと、在る事が当然のように思えて、経年変化にも鈍くなり、やがてくる『賞味期限』が突然目の前に現れたように感じて戸惑い動揺してしまうもの。何だかそれは、空気のように思ってしまっている機械や車両がある日突然動かくなって、そのありがたみに気づかされながらも対応に右往左往するわが身にも似たり。
仕事における新年の風物詩、いや慣例のイベントが大切なお得意様であるミセスホーム㈱さんの総会&新年会です。年明けの第2週の週末あたりが通例で、今年は3連休前の11日に開催。これを迎えないと年が改まった気分になりません。開始時間まで結構時間があったので、会場より手前で降りて新春の道後の町をブラリと散策。ここしばらく道後の町での仕事がなくて久しぶりの道後でした。地元の人間にとっても何か「特別な事」がなければ、なかなか足を運ぶ事の少ない「特別な町」です。
今年は成人式を含めた3連休となったので、正月明けには閑散とする道後の町にも観光客が来ているかと思いましたが商店街は閑散・・・。個人的には雑踏や人混みが苦手なので、これぐらいが雰囲気が好きなのですが、関係当事者にとっては深刻な問題。帰省するために年末年始に松山に居る事が無く、その時期に道後がどれぐらい賑わっているのか知らないので、もしかしたらその反動の落ち着きなのかも知れませんが実態はどんなものでしょうか。
今年やるべきテーマのひとつに『森林観光』という事を考えています。その内容については、いずれ改めて触れますが、正統的な観光事業という事ではなく『森林経営+木育+観光+地域資源』などなどを織り込んだプロジェクトです。なにせ初めての試みでもあり、難題山積ではありますが、信頼できる仲間とどうしても今年のうちに形にしたいと思っています。なので愛媛の代表的な観光地の現状も気になるところですが、むしろそれは反面教師でもあります。
全国的にも有数な森林資源を誇る愛媛県ですが、その大きな出口である「建築資材」は、少子化で今後ますます小さくなり市場の奪い合い・熾烈な価格競争が予想されます。そういう中にあって、この豊富な森林資源でどうやってご飯を食べていくのか?!材木の大きな特徴のひとつは『加工が容易である事』です。「加工」の解釈を広げてみましょう!従来の「丸いものを四角にする」という考え方からどれくらい遠ざかる事が出来るのか、それがこれからの森林資源活用のテーマになります。
今はまだ謎かけのような話しか出来ませんが、これからは小さくてもいろいろなタイプの出口を持つことが肝要です。厳しい環境の中で育つ木の方が年輪の詰まった良質な木に育ちます。のんびりしていたら1年もあっという間です。早速今月からプロジェクト始動。段階的にでもご報告できる時が来たらその内容についてご紹介したいと思います。さて、ミセスホームさんの総会も無事に終わり大広間での大宴会へ。明日への英気も養い、さあこれでいよいよ2013年も完全にスイッチが入りました~!


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