当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
昨年の末に、京都の大学生の方から1通のメールをいただきました。京都造形芸術大学芸術学部こども芸術学科の原衛典子さん。卒業制作として木材を使った作品を作るにあたって、いろいろな種類の木が欲しいので、いくつか材木屋に連絡を取ったのだが、その結果東京の某材木屋さんから弊社を紹介されて辿り着いたという話でした。実は最近こういう話が多くて、東京だけでなく東北や九州などの見ず知らずの木材関係の方からのご紹介をいただく事例が増えています。
ご紹介いただく方々とは面識が無いので、恐らくこのブログやサイトをご覧いただいていて、そういう方の要望にも対応できるのではという判断でご紹介いただいているのではないかと思いますが、いずれにしてもありがたいお話です。その多くが、多様な樹種を少量ずつ欲しいという要望ばかりですので、国産材専門店や外材専門店だと対応しづらいという事情もあるのかもしれません。弊社とて、在庫にあるものの範囲でしか対応できないのですが、折角のアシスト何とかゴールまでつなげねばという思い。
話は戻りますが、その教徒造形芸術大学の原衛さんの卒業制作が無事完成し、卒業制作展が開催されることになったらしく、ご丁寧にその案内をいただきました。こういうご案内は、行ける行けないに関わらず、素材を供給させていただく『入口』側の人間として、その『出口』たる成果を見させていただくという事は非常に嬉しく楽しみでもあります。《京都造形芸術大学 卒業制作展》2013年2月23日(土)~3月3日(日)10:00~18:00 京都市左京区北白川瓜生山2-116
さて、彼女の作品のタイトルは、デンマーク語で「繋がる」という意味を持つ『BLY』(ヴュリ)。数種類の木の塊から正12面体を切り出して、その面に穴を開け、棒で繋げながら組み立てたりして遊ぶブロックだそうです。ビーチ、タモ、クスノキ、ヒノキ、クルミ、ハックベリー、パドック、ブラック・ウォールナットなど色彩と匂いのある木を選んだので、実際に遊んだ子どもやお母さんから、木の香りもよかったと好評だったそうです。知育玩具としても面白いものだと思います。何なら商品化したいぐらい!
先日、新商品『森のりんご』も発売開始しましたが、次のステップとして、従来の「素材の持ち味全面依存型商品」からデザインを取り入れた商品の開発を進めていかねばと強く感じています。その際には、木材が決して身近な存在ではなく、暮らしの中で木との共存を実体験する機会も少なかった若い世代の方と組んでみたいものです。いろいろな個性が集まって豊饒な森が出来るように、世代や地域を越えたさまざまな人の感性と感覚で、森の出口に風穴を開けていきたいものです!
愛媛をこよなく愛する大和魂を持った変な外国人トム・ヴィンセント氏と久々の再会!数年前の来県の際には、3月というのに記録的な大雪の日に久万高原町で大渋滞に巻き込まれ、いつぞやは台風も連れて来るなど何かと賑やかなトム氏の愛媛入り。それも氏の来県を心待ちにするトム・ファンの心の胸騒ぎが天候まで巻き込んでしまうのかもしれません。それにしてもいつも思うことですが、本当に愛媛に何度も何度も足を運んでいただきありがたい、感謝、感謝!の思いを込めてまずは乾杯~!
まだ【森のかけら】の背骨が揺らいでいた頃に初めてトムと出会い、地方の零細企業がものづくりをするにあたって何をどう考え、誰に向かって何をどう売っていくのか、について多くのヒントをいただきました。それから『Loopto』を経て、県内の異業種の方たちとの交流も進み、わずかながら自分の視野も広がりました。外から客観的に物事を見ることを意識するようになり、それがいつの間にか『愛媛のものを世界に売る』などという野望へ広がるのですが、それを何ら違和感なく感じさせてくれるのがトムの魔力!
ロンドンもコペンハーゲンもアブダビもすぐそこに感じさせてくれたのは、この人のスケール感?そんな彼に魅せられて、当日も業種の垣根を越えた老若男女が集いました。10人ほどが集まりましたが、よくよく周りを見渡せば、私が上から2番目の年齢に!木材業界にいると、70歳でも現役バリバリの世界ですから、40代はハナタレ小僧ですが、世間はもの凄い勢いで世代交代が進んでいて結構焦ります!当日は、五十崎手漉き和紙『りくう』の佐藤友佳里さん、『大西陶芸』の大西先君とも久々に再会。
皆さん、それぞれの分野でテレビや新聞、雑誌などで大活躍されています。そんなお忙しい方々の時間をうまく調整して、こういう機会を作り上げる人といったらこの人を置いて右に出る方はいないでしょう、稀代の猛術使い・藤田雅彦氏㊨(愛媛県産業技術研究所 技術開発部 主任研究員)。あらゆる異種格闘技に精通し、すべてのレフリングの出来る男にして、【森のかけら】育ての親・三銃士のひとり。この人の出現がなければ、愛媛の異業種の交流は10年遅れたと、誰かが言ったとか言わなかったとか・・・。
『Loopto』以来、トムとの決め事は、本題の前の晩とりあえず一緒に飲む!という事がルール化されており、今回もお約束通りしっかり深夜までお付き合いいただき翌日はブルーマーブルにてモーニング・ミーティング。そこから弊社で飛行機の時間までいろいろと戦略会議。お疲れのところ大変お世話になりました。トムが凄いと思うところは、毎回手弁当の扱いで招いているのに何も不満も言わずに、私達の話を同じ目線で聴いてくれて、ローカルなものづくりという軸をぶらさずにヒントを与えてくれる事。とかく偉い大先生を招聘すると、都会視点で今までのビジネスモデルを無理矢理地域に当てはめ、地域の食べ物も口にせずに文化や歴史を語ろうとされますが、もうそんなものは要らないでしょう。地方が地方らしく胸張って勝負できるものを磨く事、トムの教えを実践する舞台は『世界』にあり。ビッグプロジェクト動き出します!嗚呼、これもつながってる!
秋祭りの季節ですが、地元の地区から祭りの幟竿(のぼりざお)のご注文をいただきました。昨年まで使用していた丸太は、聞くところによると50~60年も前から使っているとか!?まあ祭事にまつわるものには尾ヒレ背ヒレがついて伝説化していくものですからそれもまたよしです。今まで立てられた姿しか気にしてもなかったのですが、改めて小口を見せてもらえば、50~60年間の祭り舞台を飾った話もまんざらではないほどの、「歴史」がしっかりと刻み込まれておりました!
ただ湿度の高い場所での保管状況の問題もあり、かなりの虫害を受けており、幟旗を新調するのに合わせて、竿も換える事になりました。地元の平田町にも近年、大型スーパーや大型DIYショップ、大型電機店などが相次ぎ進出しています。確かに便利になった反面、同業態の地元零細企業の存続は脅かされています。昔は地域のモノは、地域の中で関連する店に頼む、そこから仕入れるという暗黙のルールがあり、地域のコミュニティを支えてきましたがそれも徐々に崩壊。
全国的に、地元優先からコスト優先の風潮が出てきて、地元のイベントですらモノが売れなくなるともはや経営は成り立ちません。地区の組織がしっかりしていればしているほど、小売店のオーナーの方のジレンマも大きいと思います。町内会の役員などを熱心に務める一方で、地元で自分の商売が成り立たない状況の中、店を閉めるしかない現実。大手の店は寄付など経済的な支援はしていただいても、人的支援はまず期待できません。人があってこその地域活動の根本が崩れます。
弊社の場合、木材小売という職種(しかも一般的でない特殊材志向の)でもともと一般の方へのDIY路線を狙っていないので、ホームセンターとの競合もほとんど影響がありません。祭りの幟竿は、弊社に声をかけてもらいましたが、それは幟竿が特殊だからというわけではなく、「地元で揃うものは地元で」という意識がまだ残っているこの地区ならではの事情で、本当にありがたいことだと思っています。地元で愛される店というのにもいろいろな考え方があるでしょうが、あそこは残してやろう、あそこがなくなると困ってしまう、という理由が「物質」ではなく「人」という場合だってあると思います。「必要とされる人が経営する店は必要」というスタンスで大型店の競合に勝てる奇跡の店だって世の中にはきっとあるはずです!地域のコミュニティが支えるものは見た目以上にはるかに大きいのです。
外部向きに「端材あります」とか、「小売いたします」などの看板を掲げているわけでもないのですが、長い事この地で材木屋をさせていただいたお陰でしょうか、最近一般の方の飛び込み相談率がもの凄く増えています。しかも以前に比べて変わったのは、日曜大工に使うOO用の木が欲しいのだけどというホームセンター感覚のお客さんではなく、OOの木でOOを作りたいんだけれどOOの加工(かなり特殊!)出来ますか?とか、OO科の厚みOO㎜の耳付き板が欲しいとか、注文がマニアック!
尋ねると、OOさんに紹介されたとかホームページを見たという方がほとんどで、ますますマニアの巣窟と化しておりますが、それも望むところ!ただし、マニア度にも深みを増してくるとかなりアクの強い個性派が現れます。いくら説明しても頑として受け付けない思い込みの激しい方、こちらの説明よりも自分が喋りたくてたまらない自己主張の強い方、各地の材木屋を巡って道場破り(?)をしてきたと己の武勇を語る方等々。そういう方には偏屈材木屋なりの礼を尽くした(!?)応対をさせていただきます。
表現方法にはいろいろありますが、皆さんそれぞれに「木材愛」をお持ちの方々なので、最初は「おいこら」口調でも少し木の話をしていればそれなりに打ち解けたりするものです。それよりも心外なのは、「端材」を「廃材」と勘違いされている方、「捨てるようなものでいいから」と形容詞をつけられるお方。きっと悪気もないのだとは思うのですが、「どうせタダみたいなものなんだから何だっていいから安くしてよ」という意識が口に出てしまわれる方には、バッサリとお断りしてお帰りいただきます。
私にとっての宝物端材もゴミに映るのかもしれません。私だってそれが磨けば光る原石だと気がついたのはつい数年前ですからそう見られても仕方ありません。ですがそれを大切に思っている人に向かい声高に否定してはいけません。世の中それぞれに価値観があります。それを尊重せずに土足でそこに踏み入っては交渉の余地はありません。昔、ある小さな材木屋の店に、木の好きなお金持ちがやって来てこういいました。「面白い木が沢山ある。気に入ったから店ごと買ってやる、いくらだ?」
小さい店の主人は小さい店なりに、各地から材をコツコツと集め何十年も木の仕事を生業としてきました。規模や金額の問題ではありません。何十年もかかって築いてきた歴史を愚弄すうような、金にモノを言わせる傲岸不遜(ごうがんふそん)な態度は許せません。当然、店の主人は男を叩き出しましたが、たかだかお金ごときでは換金出来ないものもある事を知らねば恥をかきます。ものの価値が金に置き換えられてしまうと、道徳心や慎み深さ、畏敬の気持ちを失ってしまいます。
先日このブログで「ご神木に穴をあけて故意に枯らして買い叩く」という事件について触れましたが、記事の公開後、全国の心ある方々がフェイスブックで数多くシェアしていただき、注意喚起と犯罪防止にご協力いただきました。にも関わらず、実はあれからも犯罪は沈静化するどころか被害が拡大しています。ひときわ背の高いご神木の葉だけが茶色に変色し息絶え絶えな姿は見るに忍びない・・・悪魔の所業。天知る、地知る、人知る、我知る。心の豊かさまでお金で買う事は出来ませんぞ!
今年のお盆は暦の関係で、13日の月曜日は平常どおり仕事をして、14日の火曜日からの3日間が夏季休暇。2泊3日の里帰りとなりました。両親は亡くなりましたが、盆と正月は兄弟妹全員が実家に集合するのが昔からの習わしです。高校2年生を筆頭に、幼稚園生まで総勢10人の従兄弟が顔を揃えて、いつもどおりの賑やかな夏です。帰るなり早速、プールに行く事になり水着に着替えて臨戦態勢!我が家の夏の風物詩ともいえる光景です。そんな恒例の夏に異変が・・・!?
急遽、兄の長男(高1)が彼女を家に連れて来る事が発覚!当事者である兄夫婦以上に、従兄弟たちまで含めて我々が、誰?どこの人?いつから?などと興奮して大騒ぎ。いつもとは少し違った賑やかな夏休みでしたが、数年前までは父が床に伏せていて心の底から楽しめるような状況ではありませんでした。身内にひとりでも健康を害した者がいると、気分的に滅入ってしまうものです。辛い時期を乗り越え、こうして実家にそれぞれの家族が元気に集まる事が我々兄弟妹の拠り所となりました。
彼の恋の行方は当人たちのみの知る所ですが、楽しい話題で会話が弾むのは嬉しいことです。しかしよくよく考えれば、自分の兄の子どもに恋話が湧きあがって来たという事は、私自身においても無縁の話ではなく、あと数年もすれば同じ状況を迎えるのかもしれません。早い遅いの個人差はあるでしょうが、いずれはひとの親として通る道。子どもの成長を願いながらも、なんとも複雑な気分。そんな事はお構いナシに足の指がこんなにふやけるほどに子どもたちはプール遊びに夢中!幸福な時間です。
森の大自然の中にあるプールは四方を山に囲まれて、見える光景はこんな姿ばかり。幼少年時代をこういう場所で過ごしたので、山とか森に対して特別な感情を抱く事がありませんでした。山は泰然として『そこにある存在』でしたが、身近にある木々は伐採して林業経営の糧となるものではなく、ただそこにある借景として存在で、空気のような感覚でした。それが山奥においては伐採されお金に換わるモノになると知るのは随分後になってから。まさか自分の天職になるモノがこんなに身近な所にあったとは夢にも思いませんでした。宝は身近にあるもの・・・。
Category
- 1. 今日のかけら
- 2. 木のはなし・森のはなし
- 3. 木の仕事
- 4. 草と虫と鳥と獣と人と
- 5. 木と映画と舞台とテレビ
- 6. ひと・人
- 7. イベント・講演会
- 8. 気になるお店
- 9. ちょこっと端材
- WOODENTAG& 日本百樹札
- 「森のかけら」舞台裏
- えひめイズム
- おとなの部活動
- お酒にまつわる話
- かけら世界紀行
- かけら日本紀行
- アート&デザインのかけら
- オフセット・クレジット
- オンラインショップ
- キッズデザイン&ウッドデザイン
- スポーツと木
- ハードウッドとウッドデッキ
- パプアニューギニアL.M.H
- フルーツウッド
- メディアあれこれ
- モクコレ WOOD COLLECTION
- モザイクタイル
- モザイクボード
- 一枚板を見せていこう!
- 円い森・円き箱・木言葉書
- 媛すぎ・媛ひのき
- 愛媛のこと
- 愛媛木青協のこと
- 木と本
- 木のものあれこれ
- 木のものづくり+α
- 木のもの屋・森羅
- 木の家具
- 木の玉プール
- 木育のこと
- 未分類
- 森と生きものたちの記録
- 森のかけら玉
- 森のかけら36・森のかけら100
- 森のこだま/森のたまご
- 森のしるし
- 森のめぐみ
- 森のりんご
- 森の出口
- 森の砂・森の粉・森の羽
- 森の5かけら
- 無垢の家具
- 異業種&産官学
- 端材のこと
- 誕生木・12の樹の物語
- 道後温泉とかけら屋
- 都市林業とビーバー雑木隊
- Loopto in Ehime
Archive
Calendar
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | |
