森のかけら | 大五木材


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さて本日もラジオ『武田鉄矢 今朝の三枚おろし』の話です。鉄矢氏もの凄い読書家で、読まれる本の量も驚くのですが、その独自の分析力が面白くて、しかも分かりやすい。買って読んでみようと思わせる素晴らしい語り口で、いろいろ勉強になります。聴いた直後は本のタイトルも控えたりして読む満々なのですが、実際に本屋で手に取って活字の塊を目にすると、まあ内容はほとんどラジオで聴いちゃってるしまあいいか・・・という事が多い中で久々に実際に買って読んだのが、田村潤著『キリンビール高知支店の奇跡』。

サブタイトルには、『勝利の法則は現場で拾え!』と書いてあるように、何も知らないといわゆるビジネス書の1冊だと思ってしまいます。著者の肩書も「元キリンビール代表取締役役副社長」なんてありますから、いかにもその筋の経営ノウハウを綴った啓発本の類に思えます。ラジオで知っていなければ私も手にすることはありませんでした。ところが実際はそういったお堅い経営ノウハウの本ではなくて、著者が左遷された(著者がそう書かれている)キリンビールの高知支店で奮闘する様子がなエネルギッシュに描かれた痛快な内容。

まるでドラマの原作のように次々と降りかかる問題に果敢に挑む、地方支店の支店長と当初は諦めモードだった社員たち。鉄矢氏も、今ならありえない話と断りを入れられているように、いかに休むかという事がテーゼである働きかた改革が論じられる昨今では内部告発されかねないようなモーレツ支店長と社員たちの熱い戦いの記録なのです。これが最近の若者にどれだけ受け入れられるか分かりませんが、私はもの凄く感銘を受けました。勤労は美徳であると信じる古い人間だからなのかもしれませんが、読みながら何度頷いたことか。

本を読んで感銘したというよりは、ラジオで聴いた場面や台詞を後追いしながら、その内容が合致しているのを楽しんで、改めて感銘を受けたという感じです。例えるならば原作のある映画を観てから、後で原作を読むといったところ。実際に読んでみると、鉄矢氏がいかに本から換骨奪胎して鉄矢風に味付けしなおしていたのかが分かって面白いのと、言葉でひとに伝える話術の素晴らしさに惚れ惚れしたところです。本の中身についてはポッドキャストかユーチューブで番組を聴いていただいた方が面白いとは思いますが敢えてご紹介すると・・・




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