森のかけら | 大五木材


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弊社は少人数の零細材木屋なので、ちょっとまとまって材が入るとすぐに『小さなOO祭り』が勃発します。例えば先日もご縁があって、製材業から撤退される材木屋さんからまとまって材が入ったのですが、その中にイエローシーダー(以下米ヒバ)がありました。1m程度の短尺材から4mの長物までサイズもいろいろ。その多くが無節の化粧材。なので当然のように『米ヒバミニ祭り』が開催!しかし、そもそもの量がしれているので、祭りはすぐに息切れ。出足はいいものの、すぐに終わってしまう田舎の花火大会のように。

しかし規模は小さくとも、ミニ祭り開催の狼煙(のろし)は上がったわけで、弊社としての狙いは、「あ、量は少なくともそんな材も持っているんだ」と周辺の工務店さんに知っていただくことにあります。早速その効果が出て、外部の化粧垂木や見切り材など、水によく耐えるという米ヒバの特性を生かした用途でのご注文がありました。量の問題ではないのです、ご縁があって手に入った材を、その特性を活かせる用途でしっかり使っていただくことが大事。あなたならきっとそうしてくれるだろうからと見込まれていただいたわけですから。

とにかく私の手元に来た材についていえば、右左で売り流すなんてことはしたくない。梱包を開けずにそのまま買っていただけるならありがたいことじゃないかと思われるでしょう(実際その通りではあるのですが)。しかしそこが貧乏性たる所以で、中身を見てみたくなるのです。ああ、こんな杢か、こんな肌触りで、これぐらい重たいのかと・・・。弊社は製材所ではないので本格的に挽くことは出来ないものの、自分で削って材面を見てみたいし、削った大鋸屑がどんな色なのかも見てみたい。更に端っこが余れば【森のかけら】にもしたい。

最近はやや本末転倒気味になりつつあって、そこが問題ではありますが、材木屋としては決して悪いたしなみではないと思っています。量はわずかながら樹種だけは多いので、小さな祭りが開催されることで祭りの主役たるそれぞれの樹種のことを顧みるいい機会にもなります。ただ、規模が小さいためあっという間に祭りが終わってしまうため油断していると自分自身が乗り遅れるなんてこともしばしばあったりするのですが(具体的に言うと、写真とか撮って張り切ってこれから宣伝しようと思っていたら、その前に全部売り切れたとか)。明日に続く・・・

ところで肝心の米ヒバ(イエローシーダー)ですが、この辺りでは『米ヒバ』の呼び名が一般的なので、木材にイエローシーダー(Yellow  cedarの頭文字である『Y.C』と書いていても、「これ何?」という方多数で、米ヒバがイエローシーダー(またはアラスカ・イエローシーダー)と呼ばれることもご存じない方も少なくありません。その特徴が日本の『青森ヒバ』に似ていることから、アメリカのヒバという意味で『米ヒバ』と命名されたわけですが、昔は随分世話になり『今日のかけら』で取り上げたのもかなり早かった覚えがあります。




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