森のかけら | 大五木材


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昨日 イエローシーダー』こと『米ヒバ』の事を書きましたが、調べてみると『今日のかけら』では2009年に取り上げていました。樹種別の順番も13番目で、かなり早く名前が出た樹だったことが分かります。「水によく耐えることから外部に使える木」と書きましたが、かつては外部だけではなく内装にもよく使いました。まだまだ大きな米ヒバの丸太が入ってきていましたので、幅広材や柾目がバンバン挽けていましたので、幅広の鴨居や幕板、廻縁、竿縁、更には天井板にも使ったことがあります。内装に使うと独特の米ヒバの臭気が室内に漂います。

内装に使うときに注意しないといけないのは、素手で施工したりすると、掌の油に反応して施工後に手の跡がうっすら浮かび上がって『浮かび上がる謎の手形騒動!』が勃発すること。あまり米ヒバに慣れていない大工さんが施工された時に、完成して数年後に手形が浮き出て、騒動になったという今では笑い話のような事例もありました。当時はインターネットも無く、自分自身も(周囲も)変わった樹種に対する知識も乏しかったので、売る方も使う方も試行錯誤の日々でした。未熟でしたが、新しい樹種に出会える喜びと発見がありました。

当時でも米ヒバそのものは決して新しいという樹種ではなかったものの、樹種に対する知識は『』という時代でしたので、その木について詳しい人に聞いてそれを聞くという「伝言ゲーム」のような方法で情報が回っていたので、途中で人の主観が加えられたり、随分脚色がなされていることも多かったように思います。それでも受け入れられたおおらかな時代でした。いくらこちらが売り煽ろうとも、結局のところ使っていただく人がいてこその材木屋ですので、私の中での小さな米ヒバブームは何度か繰り返され、今はすっかり落ち着きました。


今回、米ヒバと一緒にいくつかの樹種が混在していたのですが、表面が焼けと汚れですっかり黒ずんでいたので、樹種を確認するため端を少しカットしました。米ヒバだとカットした断面から、ぶわっと米ヒバ独特の臭気が噴き出します(というぐらいの勢い)。なのですぐに樹種の選別ができます。いかに表面が汚れていてもこれで一発です。結局樹種の怪しそうな材は全部小口をカット。どんないい材でも樹種が分からないものは売れないので、とりあえずこれで準備完了。今回の米ヒバミニ祭りの賑わいやいかに?!




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