森のかけら | 大五木材


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地元の広葉樹については、製品としてはなかなか市場に出てこないこともあって、原木レベルで丸太を仕入れして賃挽きしてもらっていますが、在庫がかなり減ってきました。愛媛の広葉樹というと材木屋でも『ケヤキ』か『ヤマザクラ』ぐらいしか思い浮かばないと思われるほど、広葉樹後進県の愛媛ですが、サイズや品質をさておけば思っている以上に豊富な種類の広葉樹が揃います。ただ、これらを一般建築材という『出口』で考えると難しいので(サイズや品質面)、それ以外の出口を持っておく必要があります。


端材を利用した出口商品を多く抱える弊社にとっては、丸太は小さくてもキッチリ骨までしゃぶって使えるのでうってつけの素材なのです。とはいえ、製材所で賃挽してもらうレベルのものだと、例えばすべてを【森のかけら】や『モザイクボード』にしてしまうのはいくら何でも多過ぎるので、まずは幅剥ぎのカウンターや小さめの家具などを狙って板材に挽いてもらいます。板に挽いても丸みがつくような部分で【森のかけら】などの小物を作ります。1センチ単位で出口が決まっているので、最後の薄い部分までしっかりいただきます。

大きなサイズのものがあればそれにこしたことはないものの、やたらと価格が上がり過ぎると、針葉樹に比べると乾燥までのリスクが高く、足が遅いこともあって、弊社のストライクゾーンからは外れてしまうことも。最近よく庭に大きめの広葉樹があるのだけど、事情があって伐らないといけないので、引き取ってほしいという話がよく舞い込みます。しかしその多くがお断りすることになります。まずこちらもどんなサイズだろうとどんな種類だろうと広葉樹なら何でも欲しいかというと決してそういうわけではありません。


また伐採も併せてやって欲しいという相談も多いのですが、弊社では立木の伐採は行っていません。ゲテモノ喰いのほうではありますが、自分なりにその出口があるかどうかが基準です。庭木の場合、曲がりが強かったり枝が多かったり内部が空洞になっている場合が多く、こちらが探している樹種とかでなければ、うちとて手に余してしまいます。いくらでも保管できる巨大倉庫でもあれば別ですが、スペースにも限りがあるので有効に使わねばなりません。役に立たない木はないという信念と現実のはざまで、心は揺れます




恒例のミセスホーム㈱さんのボーリング大会。ミセスホームの業社会であるミスター会主催による会員と会社の懇親を深める目的のスポーツイベントですが、毎回100人規模の参加で盛り上がる恒例行事です。ミスター会は、業者が順番に交代で役員を務め、年の初めに開かれる総会で承認された年間行事に基づき会を運営しています。私も過去に2回会長を経験させていただきました。今は一会員として会に参加しているのですが、次に役が回ってくるのは数年後のこと。

会員皆が役員を経験しているので、運営の苦労なども理解していて、会の運営についても非常に強力的なのと、いまどき珍しいほど会員会社が固定化しているので誰とも顔なじみで実にアットホームな業者会なのです。私も今まで多くの大手のハウスメーカーの業社会に参加させていただきましたが、その多くが会員にかなり強い圧で新築の紹介を強いるものであったり、施工の失敗や問題点を公開処刑で叱咤罵倒することもあり、とにかく気分が滅入って、とても会社と一体感を得るような気分にさせるものではありませんでした。

結果的にそういうところとは仕事自体も減って、業者会も抜けることになったのですが、ミスター会に限れば会に参加することが楽しみで、たぶんこれはほとんどの会員も同じ感覚だと思います。大下社長はじめミセスホームの穏やかでアットホームな社風もありますし、なにより業者間の仲がいいので誰とでも話が弾む。味方によっては緊張感がないとか、業者の入れ替わりがないからマンネリ化しているという人もいますが、私には参加するだけでネガティブな気持ちになる場からクリエイティブなものが生まれるとは思えません。

考え方はひとそれぞれなので、いろいろな意見があっていいと思いますが、私的にはもう50も越えていくら仕事といえども軍隊のように高圧的な指導をされるのはもう遠慮したい。高速道路を降りた以上は、ミセスホームさんのように弊社の存在意義を認めてくださる会社と長くお付き合いさせていただきたいと思うのです。今回大五木材チームは双子と私の3人で参加させていただきましたが、そんなポジティブな気持ちが幸いしてか、人生初のフォースを出して、ボーリングの下手な私としては上出来の186点、褒められて伸びるタイプです!(笑)




最近仕事でやたらと『道後』に行く機会が多いのですが、その時間帯が極端に違うのでふたつの道後の街を見ることになります。たまたまですが、道後付近で3つほどの現場が同時進行で重なっていたので、3日に1回といわず材料を運搬していました。もう終わった現場もありますが、そのうちの一か所の現場が道後商店街の中にあって、商店街内は通常は車で侵入できないので、警察で通行許可の申請手続きをして許可書を発行してもらい特別に通行できるようになったのですが、車で通れるのは夜の10時から朝の8時まで

ということで、8時までに配達を終わらさなければならないので、7時から配達にでることになるのですが、その時間帯だと道後といえどもさすがに商店街を歩く観光客はほとんどいません。商店街もシャッターが閉まっているので、朝風呂にでも入った観光客が散策がてら歩いていることはありますが。では閑散としているかというと、そうでもなくて、ちょうど学生たちの登校する時間帯ということで、きっとこの商店街を突っ切るのが近道なんだと思うのですが、商店街の角々から小学生や中学生たちがゾロゾロ歩いて来ます。

そうこうしていると業者の車が入ってきたりと、道後の街が目覚める音が聞こえてくるので、私も慌ただしく荷物を降ろして道後を後にするのです。一方で、道後がもっとも賑やかな表情をみせる夜に納品する仕事もあって、そのついでに夜の道後温泉本館に写真を撮りに寄ったりするのですが、それは朝見た静かな学生たちの道後とはうってかわって、全国各地からやって来たお国訛りの飛び交う賑やかな道後です。闇夜を彩る赤青のネオンやビールの匂い。各温泉宿の草履の擦れる音、行きかう車のクラクション

道後には古くて懐かしい昭和の温泉街の名残があって、一歩路地を入ればいかがわしそうな(本当にいかがわしいかどうかは知りませんが)飲み屋があったり、すぐ近くには公然とピンク街があったりと、おじさん達による会社の社員旅行が似合う、絵にかいたような昭和の温泉街です。私はそんな清濁併せ呑むような道後が好きです。それを情緒と言っていいのかどうか分かりませんが、道後の魅力はそのあたりのいかがわしさなのでは。もうすぐ道後温泉の改修工事も始まりますがあまり綺麗になりすぎないようにと望むばかり。




全国いろいろなところに行ってみておくもんだなあとつくづく思った事がありました。もうすっかり前の事(6/1)になるのですが、倉庫の中で作業をしていたら、事務所に一台のタクシーが停まりました。中から人が降りられた気配はしたものの、私の位置からはよく確認出来ませんでした。実は最近、お客さんがタクシーで乗り付けられるということも増えてきているのです。というのもうちの会社は県道(県道347号平田北条線)に面しているものの、空港や港から来県された場合、弊社に来るにはバスか乗用車しかないのです

バスは近くにバス停があるものの、自分では乗ったこともないので利便性もよく分からないうえにどこからどこまで乗り継ぎなしにいけるのかもよく分かっていないので、仕事で来られる方には不向き。ということで空港付近でレンタカーを借りるか、タクシーでご来店されるという事も多いのです。なので遠方からご来店される方は、交通手段をよくご確認下さい。話が逸れてしまいましたが、そのタクシーから降りられたのは、西島木材㈱の3代目・西島和之社長の奥様で、福井県あわら市のリフォームママこと、西島由紀恵さん。

実は西島さんとは面識もなかったのですが、弊社につなげていただいたのは三重県のビーバー隊長こと武田誠さん。たまたま用事で愛媛に来られていた西島さんがその様子をフェイスブックにアップしたところ、ちょうどそれを見ていた隊長が、「松山に来ているのならぜひ大五木材へ」とコメントされたことで、素直な西島さんは何かに操られるようにタクシーに乗り込んだのでした。突然の訪問でしたが、隊長のご紹介とあらば全力でおもてなししなければ、との思うあまりこちらから一方的にベラベラと喋り捲ってしまいました。

西島材木店さんは、昭和23年に福井県あわら市で創業された歴史ある材木屋さんで、今ではリフォーム事業にまで手掛けられるなど幅広い活動されていますが、一方でこどもたちの木工教室や木育にも熱心で、由紀恵さんも多方面で活躍されていらっしゃいます。その西島材木店さんのあるあわら市こそは、昨年の木青連の全国会員福井大会の際に、私がお邪魔させていただいた『エンドウ建材店』(圓道忠雄社長)のある市なのです。西島さんに尋ねると会社の存在は勿論知っていたものの圓道君との面識はないとの事でした。

こういうご縁がつながれば楽しいです。西島さんとお話ししていたら、一瞬涙ぐまれたように見えたので、二階のクーラーが壊れていたので暑くて気分でも悪くなったのかと心配したのですが、後でブログを拝見したらそうではなかったようだったので安心しましたが、暑い日に熱い話で胸焼けさせてしまったのではと反省。この後、香川の山一木材さんのところまで走るつもりだということで、リフェームママはとってもアグレッシブ!後日【森のかけら】までご購入いただいたのですが、思わぬ福井とのご縁に頬も緩んだ一日でした。




先日、甲斐先生玉井さんが『木の玉プール』を取りにご来店された際に、お土産にとプラムを持って来ていただきました。実はここ平田町は宮内伊予柑発祥の地で知られる柑橘の町で、育てているのは伊予柑の他にレモンやキウイなどさまざま。その中にプラムもあって、弊社からすぐ近くでもプラム狩りをされている農園があります(ベニハナ農園さん)。甲斐先生と玉井さんは、弊社に来られる前にわざわざそちらに寄ってプラム狩りを満喫され、お土産にと袋一杯のプラムを持って来ていただいたのです。いつもいつもありがたいです。


いただいたプラムは美味しくいただきました。実はここに住むまでほとんど食べたこともなかったのですが、その味に魅せられてからは好物となりました。そのプラムですが、日本語で言うと『スモモ(李)』(西洋スモモ)。このブログでも以前に書きましたが、近所の農家さんで伐採されたスモモの木を分けていただきました。それは今も大切に保管されているものの、なかなかスモモらしい出口が見つけられていません。すっかり乾燥も進みましたので、これからスモモならではの出口探しをせねばなりません。

今まで唯一スモモらしい出口としては、『えひめのあるくらし』のメンバーで、季節の美味しい手作りジャムのお店・『朗-Rou』の和田美砂さんとコラボした『愛媛県産スモモの木で作ったスモモのスプーン&スモモのジャム』。見た目の印象としては、やや淡いヤマザクラのようで、緻密さはナシのようでもあるのですが、触ってみると分かりますが、サクラに比べても軟らかくそこまで強度はないようです。まあサクラのような大きな材は望めそうにもないので、身の丈に合ったような小さな出口が求められそうです。


折角のスモモの木なので、普通に輪切りにしてコースターにしてしまうにはモッタイないのですが、樹皮の感じがいいので、そういった注文も結構多かったりします。大きさが限られているのでどうしても出口もちいさくなりますが、貴重なフルーツウッドですので、来るべきその日に向けてしっかり保管していくつもりです。ここ最近加工の仕事が立て込んでいて、なかなか新商品の企画にまで頭が回りませんが、こういう機会(いただいたプラム)があるたびにハッとさせられます、やらねば!!




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