森のかけら | 大五木材


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先月と今月の2ヶ月間で、大五木材としては珍しく幅1m級の大きな耳付板が6枚も売れました!もともといわゆる銘木と呼ばれるような高級な木材とは縁遠い材木屋ですので、サイズは大きいとはいえ、バリバリの無節で上品で雅趣溢れる杢のあるA級品というわけではありません。その表情には、森の中で長年にわたって豪雨や防風に耐え、虫や鳥たちに住処を与えたり、わが身を蝕まれた痕跡が深く刻みつけられた味があって、癖が強い脇役のような板ばかり。昔の俳優で例えれば、アーネスト・ボーグナイン、今ならロン・パールマン

決して主役は張れなくても、登場すれば完全に主役を食ってしまうほどの圧倒的な存在感を放つ個性派。昔からこういう役者が好きなんです。木も同じでこういう木にはわけもなく惹かれてしまうのです。大体こういう木って、「大トロ」を狙って大きな原木を挽いた時に、不本意に挽けてしまう「中落ち」みたいなもので、製材業者にとっても決して歓迎されるものではありません。なので木材市場でも本命の大トロの前に、これから大きなサイズが出てきますよ~といった露払い的な意味合いで並べられます。

そのサイズ感は目を引くものの、「サイズはいいけど節がね~、こんな大きな割れがあっちゃね~」なんて、大トロ狙いの銘木屋さんは歯牙にもかけません。多くの良識ある材木屋からも軽くスルーされてしまいます。そうなればそうなるほど、私の中の天邪鬼が騒ぎ出す。「そうそう、表面の美しさしか追わないあんたらにはこの木の良さなんて分らないだろうよ。こいつを生かして、世に出してあげられるのはこの偏屈材木屋だけよ!」高級銘木を買わない(買えない)自己弁解が私に「買う理由」を与えてくれるのです

お蔭様でそんな嗜好の材木屋には、そういう木にシンパシーを感じる木フェチがどんどん集まって来るようになって、更にこちらも増長して、いつの間にやら倉庫はそんな木ばかりで溢れかえっております。意外にもそういうそういう嗜好の若い人の方が多くて、小さな頃から本物の木に囲まれてきた経験が少ない若い世代だからこそ、割れや虫食いなどの上っ面の見栄えだけでない、本物だけが持つ迫力や質感に惹かれるのかもしれません。木だけの話ではなくて、モノに対する価値観が大転換期を迎えつつあるのを強く実感します




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