森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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自宅前に大きなニレ(楡)の木があるのですが、毎年夏になると大量の蝉が集まってきて騒がしいのですが、数週間前までは今年は蝉の数が少ないと思っていました。それは私の思い違いだったと気がついたのはその数日後のこと・・・今では50匹を越える蝉達が早朝より耳が痛くなるほどのボリュームで大合唱。松山ではこの数日まったく雨も降っておらず何もかもがカラカラに乾燥しています。そんな最中に開催される『大五の日』。平日開催ですが、日も落ちて暑さも多少はやわらぎ、仕事を終えてからでも来ていただけるように特別に夜8時まで営業しています

この暑さにも負けずに木工に挑むというもの好き、いや熱心な木工ファンのために本日もいろいろな端材等を準備しております。その一部をご紹介。大五木材女子木工部が製作した渾身の1作が、こちらの『パン皿&カッティングボード』。ホワイトオークやメープルを食パンの形に切り出して可愛い形のパン皿、置いてある目玉焼きも木製です!どうやったらそれぽく見えるというというとこでかなり苦労もあったようですが、かなりいい感じに仕上がっていると思います。木のコップやトレイなども揃えてあります(倉庫内の塗装コーナーに展示してあります)。

こちらは端材を使ったなんちゃって家具。あるがままの素材を使っただけのシンプルなスツールやテーブルなど。最近は女性の方でも、自分で手作り家具を作りたいという方も増えていて、倉庫の中でお気に入りの材を探して、ここで汗だくになってり上げられる方もいらっしゃいます。うちには木工の職人がいるわけではなく、道具も揃っているというわけではありませんので専門的な指導は出来ませんが、木で何か作り始めようという木工初心者レベルの方であれば簡単なアドバイスぐらいはさせていただきます。

端材コーナー』は一部商品の入れ替えはしたものの、まだま整理が追いついておりません。本日は端材コーナーの商品20%オフですので、大人の散財を期待しております(笑)。学校も夏休みに入って、裏の小屋に遊びにやって来る子どもたちの数も急増!中には端材コーナーの材を使って課題の工作を作るちゃっかり者もいます。私は大五木材の二代目ですが、生家は土木業をしていたので、小さな頃から木に触れてきたというわけではありません。もし子供のころ自分がこういう環境の中で育ったら、木のモノづくりの道に進んでいたかも・・・。




今日のかけら 番外篇・E054  【スローネア  Sloanea   ホルトノキ科・広葉樹

本日はは久し振りにパプアニューギニア(PNG)産のM.L.Hシリーズ第5弾。アジアおよびアメリカの熱帯などにおよそ120種ほど分布するといわれるホルトノキ科の『スローネア』です。実際に目にするのは初めて。『スロアネア』とか『スロー二ア』とかも言われますが、ここでは『スローネア』に統一させてもらいます。材に挽いた時の印象としては、いかにも南洋材という感じで、この木ならではの強い個性があるというわけではありませんが、柾目の中にはリボン杢が現われおとなしくて癖は少なそう。

検数協会の検量明細では『スローネアレッド(Sloanea red』となってましたが、製材直後はまだ水分が抜けきっていないので写真のようにやや赤身を帯びています。水分が抜けてくると手前のように灰褐色のような色になってきます。レッドではないスローネアを知らないのですが、ホワイトオークやブラックチェリーなどのように樹名に色の名前がつく場合、材の色調そのものを示している以外にも、類似する木材と判別するためにつけらている(レッドに対するホワイトとか)、材ではなく木の実の色からきているケースもありますが、スローネアはこの色調が由来かも。

仲間が120種もあるということで、気乾比重は0.45~0.80と幅があるようですが、板にした直後でも乾燥後の軽さが予感できます。今回仕入れたパプアニューギニアの丸太は、初めて見るものも多いので乾燥したらどうなるかも知りたいので、一部は早めに乾燥機に入れてみました。スローネアは大きく暴れたり、ねじれや割れが出ることもなく上手く乾いてくれました。乾いた板をもってみた感覚としては、同じ南洋材のアガチス(0.52)並みでかなり軽く感じられました。乾燥機に入れてないスローネアも想像以上に乾燥スピードが速く、これだと天然乾燥でも結構乾きそうです。

とにかくパプアニューギニア(PNG)産のM.L.Hについては、その木のどういう性質でどういう特性がありどういう用途に適しているのか試行錯誤。文献に乗っているような抽象的な説明ではなく、肌感覚でその実態を知りたいのでなんでもかんでも実証。小さな板にしては削ってみたりオイルを塗ってみたり、ルーペで小口を見たりと自分なりにデータを収集しています。スローネアのように癖の少ない木は装飾的価値は低くとも、寸法安定性を求められる用途には適していますし、クラフト細工や室内看板、箱材などにも有用そうで、思わぬ拾いものになるかも?!




自社のオリジナル商品作りたいという長年の夢が結実したのがおよそ10年前。山のように積みあがった端材を生かして、大五木材にだけしかなくて、大五木材しか作ろうとも思わない商品、それが広葉樹だけで作る積層フリーボードモザイクボード』です。当初はメルクシパインやタモの積層フリーボードで十分でそんな高いもの使えんわ、と商談の俎上にすらあげてもらえませんでしたが地道なPRを続け、ブログなどをご覧になった東京や名古屋などの都市圏で飲食店のオーナーから直接問い合わせをいただくようになり、少しずつ売れるように

その施工写真をサイトにアップしたら、またそれを見て少しずつ注文も入るようになり、やがて松山市内でも使っていただけるお店が増えてきました。製作当初はこういう商品は設計士さんにPRするものだと思い込んでいましたが、結果的にはオーナーや施主さん本人が気に入ってもらい現場や新築現場で採用していただきました。地元のハウスメーカーさんも、「ご自分で気に入ったものがあれば」というスタンスだったのが幸いしたんだと思います。この商品は、見た瞬間に「面白い!」と思っていただけるかどうかがカギで商品説明は後付けみたいなもの。

手前味噌ですが感性に訴える『感性商品』だと思っていて価格というハードルを面白さが越えられるかどうかの1点勝負です!そういう商品ですから、まあ通常の木材の流通ルートには馴染みません。だっていつ売れるかも分からない商品を誰も在庫なんかしてくれませんから。私もそのルートは諦めて興味を持って問い合わせしていただいお客さんを丁寧に底まで引きずり込んで差し上げる『蟻地獄商法』で販売してきました。そんな中に現れたのが、大量のモザイクボードを在庫しようという無謀で勇敢な材木屋。加賀百万石の石川県金沢にある(株)ムラモト

20210803 4 社長の村本喜義さんは幾度となくこのブログにも登場していただいている私の兄貴分。自分は安全地帯に身を置いて業界の批判を声高に叫ぶ腰抜けが多い中、自ら最前線に立って弾を浴びながらもひるむことなく涼しい顔で突き進む。理論と実践に長けたコマツのブルドーザーのようなお方(コマツは石川県本社)。その村本さんの所でモザイクボードを扱ってもらいたいという願望が遂に実現!新築されたばかりの倉庫で開催される今月の銘木市にお披露目と相成りました。という事で製作秘話などを盛りに盛ってお話しさせていただくべく今月の22日は金沢へ馳せ参じます!




いよいよ8月に突入。という事は、8月5日の『大五の日が近づいてきております!固定ファンも徐々に増えてきましたが、今月は木曜日の平日開催。週末とかでないと来れない~という方や、さすがにこの暑さでは外出するにもしんどいっていう方のために、今月の『大五の日』は実験的に朝8時から20時まで開催時間を大幅拡大!いくら猛暑とはいえ、このぐらいの時間までお店を開けていれば起こしやすいのではという事で、一応営業時間は17時ですが、そこから先も私と家内で20時までは会社に居ます。

まあいつでもそのぐらいまでは事務所にいて事務作業などしているのですが、今まで営業時間には間に合わず来れなかったという方も、当日は仕事帰りにでも気軽にお立ち寄りください。今年は7月の前半はまだそこまで暑くなかったこともあり、端材を買ってそのままここでDIYで木工される方も多かったのですが、連日30℃を越すようになってくるとさすがに外での作業は厳しい。近所の子どもたちも木工よりも庭のプールを楽しんでいる様子です。しかしそれでも暑さに負けずに木工したいという方向けに、オンラインショップで8月末まで『ウルトラの夏木工セール』を開催中です。オンラインにアップしている商品はすべて店頭でも販売していますので、ご興味のある方はぜひ店頭でも実物をご覧いただき、熱中症などに注意して夏木工をお楽しみください。

なお当日は20時まで店は開けていますがあまり時間が遅くなると、倉庫の外の木や倉庫の奥の方の木材は暗くて見ずらくなりますので、木材を見たいという方はあまり暗くならないうちにお越しください。8月の『大五の日』では、いつものように『端材コーナー50%OFF』などは行いますが、それに加えて端材を使って弊社女子部が制作した椅子やベンチ、ミニテーブルなどの木工品の特売ブラック・ウォールナットの端材、パプアニューギニア産M.L.Hの端材、モザイクボードの端材などオンラインショップにアップ出来ていない材なども販売する予定。

端材コーナーもいつでも同じモノが並んでいては常連さんも面白くないだろうと新しい材との入れ替えも少しずつはしているのですが、発生する端材の量と売れて減っていく端材の量がまったく釣り合っておらず、端材コーナーは常に溢れかえっております💦何かテーブルや造作材などを木取りすると、その切り落としの端材が発生しますが、6~7月に家具の仕事が多かったこともあり端材急増で個別の値札をつけて保管する場所もないほど。こういう時に誰か大人買いしてくれるひと現れないかな。真夏の夜の救世主を待ってます!




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