森のかけら | 大五木材


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20110123 揺れるかずら橋の先に・・・①昨日の『四國村』での研修会の話の続きです。広大な敷地にはたくさんの樹木が植えられていました。残念ながら今の季節でしたので、花や葉やほとんど楽しめませんでしたが、カメラにはたくさん収めさせていただきました。高知県の牧野植物園ほどではありませんでしたが、私にとっては建物とは別の楽しみを満喫させていただきました。ネームプレートもあるので、しっかり樹木名が認識できる「樹木の画像収集」の貴重な場なのです。以前途中でバッテリーがなくなるという失態にも準備万端で臨みました。

20110123 揺れるかずら橋の先に・・・②こちらは【】の木です。季節柄、桂の特徴であるメルヘンチックなハートの葉が落ちてしまっているのは残念ですが、枝垂れた姿に独特の妖しい雰囲気が感じられます。桂の別名である「コウノキ」は、黄葉した葉にほのかな甘い香りがすることに由来しており、漢字で書くと「香の木」です。桂は日本固有の樹種で、その生育には潤沢な水を必要とする樹です。しかも水溜りなどではなく、流れている水が望ましいということで、沢沿いなどによく自生しています。この桂も小川の傍に植えられていました。

20110123 揺れるかずら橋の先に・・・③駄洒落ではありませんが、こちらはカツラならぬ徳島県祖谷のかずら橋。高さこそ低いもののその質感そのままに再現されています。ここが『四國村』入村の入り口となります(橋を渡らずにも進めますが)。最大大人20名ぐらいは大丈夫ですよという学芸員さんの言葉を信じて、続々と橋を渡るのですが、自分がオーバーウエイトだと自覚している者がほとんどですので、体重何キロ設定のX20人なのかと不安を感じまくるメンバー。見た目以上に足元の床板のピッチが広く結構スリリングでした!

20110123 揺れるかずら橋の先に・・・④祖谷の本物のかずら橋も、実際にはワイヤーが通っているのですが、水面まで結構な高さがありますので恐怖感はこの比ではありません。中四国地区協議会だけではなく愛媛木青協でもこういう木材を利用した施設への研修や木育活動は行っていますが、学校への出前授業などはどうしても校内で行う形になります。自然のものを本当に理解するには、このようなリアル体験が出来る場所で行ってこそ伝わるものだとは思うのですが、時間や場所の制約もあるので仕方ありません。しかし生の体験が伴わなければ、バーチャル感覚で「木」や「森」がどこまで伝わるのか正直懸念もあります。百の言葉も一回の経験には適わない事もあります。以前に竹森ガーデンさんの『どんぐり広場』で木の話をさせていただいた事がありましたが、木育には最高の舞台だったと思います。

 

20110123 揺れるかずら橋の先に・・・⑤そこまで行く時間や経費の事などいろいろクリアしなければならない問題は多々ありますが、それは『四國村』の古民家と同様に、どこに価値や意義を求めるのかという事だと思います。かといってそれをボランティアで継続していけるほど、いずこも経営環境は安穏とはしていません。行った活動が認められ感謝され、内容に伴った対価がいただけるようにならなければ、いつまでたっても健全な活動ともなり得ないのではないかと思います。ひとつの体験から何を感じ、何を考え、何を実行するか。想像力を失った時、森はきっと死んでしまいます。




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